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14/07/24

全日MTB選手権大会【U23】 沢田時選手2連覇!

7月20日に開催された全日本MTB選手権大会
沢田選手からのレースレポートが届きました。


〜〜沢田選手レースレポート〜〜

大会名: 第27回全日本MTB選手権大会
開催日:   2014年7月20日
開催場所:  静岡県伊豆市 サイクルスポーツセンター
カテゴリー: U23
リザルト: 優勝
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ(一部ウェット)

いよいよ2014年の全日本選手権の日を迎えた。
自分にとってはU23クラスでの二連覇がかかった大会である。

レースの二週間前に日本に帰国。ヨーロッパでするべき練習はやってきたという自信があったので、帰国してからはあまり練習では追い込み過ぎないようにして、日々の生活や体調管理に最も気を使った。時差ぼけを直すことももちろんだが、日本とヨーロッパでは気候や食事の環境も大きく変わってくるため、できる限り身体にストレスのかからない生活を大事にしながらレースに備えた。

コースは昨年とほぼ同じレイアウトで、短いアップダウンを繰り返すハイスピードなコース。登りは完全な地脚勝負となる乾いた路面、下りはテクニカルではないが前日に降った土砂降りの雨の影響で滑り易く、泥が深いセクションも一部あって油断のならないコンディションとなった。

そしてスタート。予想通り中原選手と前田選手が飛び出し、自分はそれに続く3番手。下りに入る前に2番手に上がり、少し差が開いている先頭の中原選手を追いかける。10秒以内の差であれば無理に踏まなくても追い付ける自信はあったので、急勾配な登りでは踏み過ぎず、逆に緩やかな登りではペースを緩め過ぎないようにしながら、少しずつ先頭との差を詰めていった。そして狙い通りに一周目後半の登り口で追い付く。ここからは昨年同様に中原選手との一騎打ちの展開となった。

熱く、そして冷静に走るとスタート前から決めていた。XCレースでは基本的に前を走る方が有利だが、平均スピードが速いこのコースでは後ろに付く方が楽をできる箇所もある。無駄に前に出ず、しかし消極的になって相手に勝負の主導権を握られてもいけない。登りの距離が短いためにじわじわと引き離すという作戦が通用しないコースでもあるので、勝つためにはタイミングよく前に出て一瞬で差を付けなければならないと考えていた。去年と同じように自分から動いて力づくで差を広げるか、あるいは相手のミスを突くか。こういったシクロクロスらしい展開は好きなので、体力的には余裕は無かったが頭は冴えていて気持ちも乗ってきたのを感じた。勝負の準備はできている。


そして4周目に入る。最初の下りに入る直前に先頭に立った。この先の左コーナーで中原選手が何度かスリップしているのを見ていたので、上手くいけば数秒の差をつけることができるかもしれないと考えた。そしてまさにそのコーナーで中原選手が転倒。勝負所はここだと思い、突き放すために一気にペースを上げる。まだレースは中盤であるが、おそらくこのレースの中でこんなチャンスは一度しか訪れない。後半のことは考えず、この周は全力でペダルを踏み続けた。4周目を終えて20秒ちょっとの差。
単独になったことで自分のペースを掴み始め、5周目も勝負を決めるために踏み続ける。タイム差は40秒以上まで開いてきて勝利に近づいてきているのを感じる。

しかしこのタイミングでトラブルが起きた。後半の登り坂に入ったところで後輪の空気が抜け始めていることに気づく。さすがに焦ったが、スローパンクであるのでフィード地点までこのまま乗車していくのが最もロスが少ないと考えた。登り切ったところで無線を持ったスタッフにパンクしていることを伝え、完全に空気が抜けた後輪でなんとかフィードゾーンにたどり着いた。二人体制で素早くホイールを交換してもらう。パンクしたときは焦ったが、不思議とホイール交換を待っている間は焦りがなかった。絶対に大丈夫だと声をかけながら、自分のために懸命に動いてくれるアンカーのスタッフの方々。この状況から僕が勝てば、チームで掴みとった勝利だということを観客全員に見せられると思った。再スタートを切った時点で中原選手は10秒差まで詰めてきていた。追い付かれては流れが変わると思い、一気に加速して再び引き離しにかかる。

そしてファイナルラップへ。スタート前、そしてレース前半に感じていた勝利へのプレッシャーはもう無い。負けたらどうしようではなく、ただただ勝ちたいという気持ちだけが溢れていた。これで勝ったら最高だと自分に言い聞かせる。
そして最後の登り。中原選手の姿は見えない。ラスト1周でパンクする前と同じだけのタイム差をつけることができた。
そしてこのレースを最高のものにするために、最後まで追い込み続ける。

そしてゴールへ。何度もガッツポーズが出た。U23クラスでの二連覇、ジュニア時代も含めると4度目の全日本での優勝だが、今日の勝利が過去最高のものであることは間違いない。

ここまで思うように走れないレースが続き、この全日本でもスタートするまで不安が大きかったのも事実。ただやるべきことはやってきたという自分に対する自信はあったし、最高の環境を作って頂いたチームのためにも絶対に勝ちたいという思いが勝利に繋がったと思う。

会場で熱い応援をして頂いた皆様、万全なサポートをして頂いたスポンサー、チームの全ての人に感謝しています。本当にありがとうございました。

強い日本チャンピオンとして日々成長していきたいと思っています。
これからも応援の程、宜しくお願い致します。

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BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク      ANCHOR XR9

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO PRO
ステム SHIMANO PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ    SHIMANO SH-XC90

ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto PRG-3(レッド)

ウエア     Wave One レジェフィット

サングラス OAKLEY Racing Jacket
         レンズ positive red

サプリメント  SAVAS(株式会社明治)
レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー