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15/07/22

【MTB】斉藤亮選手レースレポート

第28回全日本マウンテンバイク選手権大会 レースレポート
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大会名:第28回全日本マウンテンバイク選手権大会
期日:2015年7月19日(日)
会場:富士見パノラマリゾート / 富士見パノラマMTBパーク
天気/気温:晴/曇 28℃
競技種目:男子エリート 4.41 km x 6 Laps
参加数:86名
結果:3位
Web:http://j.dynoco.jp/
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2015年シーズンの頂上決戦、全日本MTB選手権大会の舞台は富士見パノラマスキー場。
走り慣れた富士見パノラマのMTBコースも、
全日本選手権が行われる会場となると変わった雰囲気を醸し出す・・・。
前回大会(CJ-1富士見大会)からコースレイアウトが大幅に変更され、
コース中盤のAダッシュというテクニカルな登りと下り区間が新設されたり、
後半の富士見名物とも言えるゲレンデの直登はカットされたり、と
今までにないバリエーションのコースレイアウトになった。
コースも全体的にコンパクトになり観戦もしやすくなった印象。
パワーとテクニック、そしてコース攻略が勝負の分かれ目と言えるだろう。
ここ最近は台風の影響もあり、不安定な天候が続いた。
土砂降りの雨降りが続いたり・・・30℃を超えそうな真夏日が続いたり・・・
コースコンディションも安定しないため、機材選択にはよりシビアになる必要があった。

前日のコース試走では新設されたセクションを中心にゆっくりと試走を行い、
最速ラインを見極め、レース展開もイメージしながら勝負所を探った。
木の根っこ、岩や石などの位置を何度も確認しながら試走を繰り返す。
タイヤ選択、空気圧の調整を根入りに行い、納得がいくまでテストを繰り返した。
悪天候になればなるほど強みとなり、アドバンテージとなるのがホルメンコールのケミカル類。
全ての機材やアイテムにナノコーティング。
サスペンションは信頼感抜群のサンツアーのスタッフにお任せのセッティングを。
サスのセッティングだけで見違えるように走りやすくなった。
今大会もBSCチームスタッフとサプライヤーさんの強力なサポート体制の中で
レースに挑むことができるので万全の状態。
しかし、自分の身体は不安要素がいっぱい・・・。
レース2~3週間前に右膝裏のふくらはぎ筋膜炎になってしまい、
トレーニングどころか、まともに歩けない状態のケガをしてしまった。
限られた時間の中でリハビリや治療、回復に専念し、現状での状態をしっかり理解した上で、
全てを出し切ることを意識して今大会のスタートラインに立った。
男子エリートのスタートは14時。最前列の中央に並び号砲の瞬間を待つ。
静まり返る会場にはたくさんの応援団が待ち構える。
全日本独特のこの雰囲気と緊張感はやはり特別だ。
そしてこの緊張感を感じないとベストパフォーマンスが生まれないのも理解している。

号砲一発、
良い反応でクリートをキャッチし全快でスタートダッシュ。
乳酸を出し過ぎないように意識するものの、
最初のシングルトラックを良い位置で展開出来るよう積極的に前でポジショニングをする。
苦手意識があったスタートダッシュが上手くいき4~5番手でシングルトラックに進入した。
やはり序盤から山本幸平選手(TREK)が超ハイペースでレースを進めていく。
乱れる呼吸と乳酸をうまく処理しながら慎重にリズムを整える。
周りを意識するのも大事だが、自分のペースとリズムを守り、
冷静沈着にレース展開を覚っていった。
思惑通り、1周目中盤の早い段階で山本選手と武井選手(FORZA)と
チームメイトの平野選手と自分が集団から抜け出し、積極的にペースを上げていく。
後続は消極的なのか着いてくる気配はなく、
前半からまとまったパックにならず単体でレースが進むカタチとなった。
トップを独走する山本選手からは周回を重ねる度にタイム差を広げられていく・・・。
力の差を痛感するものの、レースは最後まで何があるか分からない。
決して諦めることなく前を追い、自分と向き合う。
3周目からは武井選手と2位争いを繰り広げるカタチでレースを展開。
優勝を諦めて、2位争いに徹するのは絶対に嫌だったので、
トップ目指して積極的に前を引き続けた。ファイナルラップまでパックが崩れることがなく、
武井選手との一騎打ちの勝負となる。暑さと疲労で身体が悲鳴を上げている。
フラフラになる身体を一生懸命に支えるが、バイクコントロールが上手くいかず、
4Xコースで大落車をしてしまう・・・。集中力と気持ちが途切れそうになったが、
観客や仲間の大声援のお蔭で何とか自分を奮い立たせリスタートすることが出来た。
自分らしい走りを心掛け、牽制することなく強きで攻めた。
苦しい場面が何度も訪れるが、ここで妥協したら全てが台無し。
気持ちが何度も何度も折れそうになる・・・
チャンスを窺い、最終ラップのあそこでアタックしようと決めていたが、
その時を待つ前に武井選手に仕掛けられてしまった・・・
アタックに反応するには脚が残っておらず、苦しい状況をなんとか耐えしのぐのがやっと。
これ以上離されないようにと見える位置で背中を追ったが、10秒程の差が縮まらない。
乳酸で脚が熱い・・・呼吸が乱れて苦しい・・・
自分の限界を自分で決めないように前だけを見てプッシュし続けるも、
僅かな差を逃げ切られてしまい3位でのフィニッシュ。
今レースを迎えるにあたり、怪我や故障に苦しんだ部分も多々あるが、
結果以上に自分の持ち味を表現できるようになった部分もあるのは確か。
追い込んでいるときの冷静な判断やラインミスなど、細かい部分の課題と修正は多いが、
それもポジティブに考えると伸びしろと言えるだろう。
色々な課題と弱点があることに気付かされた今レースは本当に良い経験が出来た。
それでも個人として、チームとして、最高の結果を残すことが出来なかったことは残念に思うし、
反省しなければならない点でもある。年に1度の大勝負。この日を迎えるにあたり、
色々と思い悩んだ部分もあったが、多くのスポンサー様、サプライヤー様の支えがあり、
レース活動が出来ることに心から感謝すると共に、結果というカタチで恩返しが出来るよう、
より一層の努力を重ねていきたいと思う。
また気持ちを切り替えて来月に行われるアジア選手権大会に向けて準備を進めていきたい。

たくさんの応援、サポート本当にありがとうございました。これからも自分らしく熱い走りができるよう一生懸命頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いします。

                BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM 斉藤 亮
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下りセクションでは大会前にSR SUNTOURさんとの調整&トレーニングが効果を発揮!

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多くの観客、スポンサー、サプライヤーの後押しをもらい最後まで追い込む!


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【リザルト】
1.山本幸平 北海道/ TREK FACTORY
2.武井享介 茨城県/ FORZA・YONEX
3斉藤 亮 長野県/ BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
4.平野星矢 長野県/ BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
5.恩田祐一 新潟県/ BH RACING MTB
6.門田基司 愛媛県/ TEAM GIANT


【使用機材】
バイク:ANCHOR / XR9(Sサイズ)
コンポーネンツ:SHIMANO / XTR Di2(FC-M9000-2) 34T
ホイール:SHIMANO / XTR WH-M9000-TL-27.5
シューズ:SHIMANO / SH-XC90
ペダル:SHIMANO / PD-M9000
ハンドル:SHIMANO PRO / THARSIS
ステム:SHIMANO PRO / THARSIS
シートポスト:SHIMANO PRO / THARSIS
フロントフォーク:SR SUNTOUR / AXON-WERX-RC-RL-RC AH CTS 27.5/100MM
タイヤ:SCHWALBE / ROCKET RON(27.5×2.1)
サドル:fi'zi:k / TUNDRA2
ヘルメット:KABUTO / ゼナード(アンカースペシャルモデル)
サングラス:adidas eye wear / evil eye halfrim pro /グレイメタリック
ケミカル:HOLMENKOL
時計メーター:SUUNTO / AMBIT2S
ネックレス:SEV
ドリンク:SAVAS(株式会社明治)
サプリメント:SAVAS(株式会社明治)
レースウェア:WAVE ONE
レースグローブ:KABUTO / PRG-3
アンダーウェア:CRAFT
インソール:SUPER feet / Black
アパレルウェア:Columbia
ザック:deuter
テーピング:New-HALE