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15/11/13

2015年ツールド沖縄、チーム1位となるも優勝を獲り逃す

レース名 : Tour de Okinawa
カテゴリー : Asia Tour UCI 1.2
開催地 : 沖縄県,名護市
開催日 : 2015年11月8日
距離:210km

ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム 参加選手
西薗 良太、井上 和郎、初山 翔、内間 康平、ダミヤン・モニエ


今年で29回目を迎える歴史あるロードレース、ツールド沖縄。そのレースに勝利した者の名は日本ロードレース史に刻まれるほどステータスの高い大会である。シーズンを締めくくるレースではあっても、レーサーたちの気持ちは消化試合という気持ちではない。

ブリヂストン・アンカー・サイクリングチームは、このレースに絶好調の布陣で臨んだ。沖縄出身、地元の期待を背負い調整を重ねた内間康平、現在絶好調のスプリンター初山翔をツートップとし、井上和夫、西薗亮太、そしてダミヤン・モニエ。

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日本で行われるUCIレースとして最長の距離となる210kmのワンデーレース、ツールド沖縄。結果から言えば、今年もっとも悔いの残るレースとなった。水谷監督は語る。「あと一歩でした。作戦通りの勝ちパターンに持ち込んだんですが、最後にやられてしまいました」

スタート直後から、3人が逃げた。こういった長距離のレースでは、序盤の逃げは容認し、後半から本当のレースを始める、ということが多い。ただこの逃げはなかなかに力強く、20分近くもタイム差が付き、しかもその差はなかなか縮まらない。

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ツールド沖縄 2015 コースマップ(大会公式ページ http://tour-de-okinawa.jp/event/international.html より)


レース中盤を過ぎたあたりから、痺れを切らせたチームが速度を上げ始め、2度目の山岳セクションまでに先頭は吸収され、変わってゴールに向かってのアタックが始まる。ゴールまで30km地点という重要なポイントでのこの逃げに初山が乗り、後方の追撃集団にはダミアン、井上が位置し、その後先頭集団に追いついていく。


勝負を決める前方の集団には9名、そのうち3名はブリヂストン・アンカーのチーム員。ここまでは作戦通り、その後いくつかの揺さぶりがありつつも、ゴールスプリントに向かい顔ぶれは変わることなく、最後のチャンスを狙っている。

そしてラスト5km、通称「イオン坂」にて、水谷監督がいう「痛恨のミス」が起こる。ゴールスプリントへと向かう最後のアタックに、ダミヤンを含む4名が乗っていくも、初山、井上は対応できず、そこで優勝の行方は決まってしまう。水谷監督は後に語る。

「ダミヤンはフレッシュではあったんですが、スプリンターではない。ここでダミヤンが飛び出すことなく、和郎と協力してトップ集団をコントロールして、初山のために集団スプリントに持っていければ、初山の勝利は近かったはず。その場でのコミュニケーション不足、ということに、全てが集約される気がしています」

4、5、6位に入ったチーム員、チーム順位は1位。それなりの結果を残したようにも見えるが、チームには反省すべき点の多いレースとなった。
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「今回はみんな万全でした。優勝候補だった内間は、マークがきつ過ぎて、抜け出せませんでしたが、そのおかげで初山が抜けましたし。誰が前に行っても勝てる選手力、というのを立証できたのは嬉しく思いますが、勝てる展開にあったのに、勝てなかったのは、選手もとにかく悔しがっています」

総合的に高いチーム力がブリヂストン・アンカーの最大の強みである。その強みを生かし、実証しつつも、最後の最後で優勝を手のひらから取りこぼしてしまった。「レースは水ものである」とはよく言われる言葉だが、優勝を勝ち取るその瞬間まで、気を抜けないという基本を、改めて心に刻んだ、2015年の最終レースとなった。

チームはまた2016年より活動を開始する。勝利の美酒をファンの皆さんと分かち合うため、熱い走りを最後の瞬間まで忘れず、全力を尽くすことを約束する。

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2015年 ツールド沖縄 リザルト:
2015年11月8日

1位 Christie Jason/クリスティ ジェソン アヴァンティレーシングチーム 5:37'06"
2位 IRIBE Shotaro/入部 正太朗  シマノレーシング +0'13"
3位 PRADES Benjami/ベンジャミ プラデス マトリックス パワータグ +0'14"

4位 MONIER Damien/モニエ ダミアン ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム +0'16"
5位 INOUE Kazuo/井上 和郎 ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム +0'21"
6位 HATSUYAMA Sho/初山 翔 ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム +0'22"
19位 UCHIMA Kohei/内間 康平 ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム +2'24"
28位 NISHIZONO Ryota/西薗 良太 ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム +3'52"