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16/04/16

【2016トラック全日本選手権】個人パーシュートに一丸が出場

レース名:2016年全日本自転車競技選手権大会トラック・レース
日時:2016年4月16日(土)〜17日(日)
開催地:静岡県伊豆市 伊豆ベロドローム



2016年4月16〜17日、トラック競技の全日本選手権が、静岡県・伊豆修善寺、伊豆ベロドロームで行われました。ブリヂストン アンカー サイクリングチームからは、現在唯一のトラックチーム員、一丸尚伍が出場します。出場種目は、4km個人パーシュートとポイントレースです。



16日は、4km個人パーシュートの予選と決勝が行われました。一丸が最も得意とするのは、先のアジア選手権でも走ったチームパーシュートという競技ですが、今日は個として力が問われる種目に出場です。



今の一丸は、今年最大の目標である、11月のトラック・ワールドカップに向け、着々と準備を進めています。現時点での目標は『筋肥大』。

「ボクも日本にいると、体は大きく見えますけど、世界に出てみると、やっぱりちっちゃいんです」と一丸。



そのために筋肉をさらに身に付けるためのウェイトトレーニングや、ロードバイクに乗っての山岳練習などをここのところ重ねていますが、そのためか結果から言えば、今日のレースに向けた『調整』としては、少々ずれてしまったようなのです。

まず予選。全16名の選抜選手が走り、そのうちのトップ4が決勝に進み、1位 vs 2位、3位 vs 4位 といった形で表彰台を争います。その予選では一丸、自己ベストからは1秒以上遅いタイムとなりました。その結果は、なんと5位。

あわや予選落ちか! とチームからの応援陣をヒヤリとさせましたが、4位に入った選手が予選での走行時に、追いぬかれた選手の後ろに付いてタイムを稼いだ、とみなされ失格に。なんとか4位に滑り込み、決勝進出を果たします。

「正直、ちょっと守りに入ってしまいました。軽いギアを選んで、一定のペースで走り切ったんですが、どうも基本スピードが遅くて、タイムが出なかったんで。。。決勝は頑張ります」と語った一丸、決勝の3位決定戦に挑みます。



4kmという距離は周長250mの伊豆ベロドロームでは16周。前半のペースは良く、快調に脚も周り走り続けていた一丸ですが、後半になって、少し脚の回転が落ち始めます。電光掲示板に毎周回ごとのタイムが出るのですが、これを見ると、周回を重ねるごとに、そのタイムが少しずつ増えているのです。

「決勝ではギアも重めにして、予選よりも速いペースで走り続けました。ギアもかかってきて(走りのリズムが取れてきて)2km(8周目)を走ったあたりから、徐々にタレて来てしまったんです。足りなかったですね。持たなかった」



結果は総合4位。なんとか食らいつきたかった表彰台にも手が届かないという残念なレースとなりました。

「トレーニングの疲労を溜めないよう、きちんと『調整』できていれば、もっと速いタイムは出たのかもしれませんが、世界レベルではたとえ調子が悪くても、それなりのタイムはきちんと出なければいけないので。。。。これはこれで、今の実力かなと思いますが、このタイムにはがっかりします」

よく、「レースに向けた『調整』に成功、失敗」といった文面を、レースレポートなどで見かけますが、この『調整』とは、一体何を示しているのでしょう。トラックナショナルチーム、中距離のコーチングを担当する飯島コーチに、聞いてみました。

「簡単にいえば、筋疲労させずに、筋肉に刺激を与えていく、ということです。トレーニングを積むことで、筋出力は上がりますが、これは同時に筋疲労を溜めることにもつながります。

ですから、筋肉に高出力の刺激を与えながらも、筋疲労を溜めないためその出力時間を短くすること。これが『調整』です。ですからレース前の『調整』を行うのは、実力を高めるトレーニングをしっかりと行えない、ということにも繋がるんです」

現在の一丸は、ハードなトレーニングを積みつつ、この全日本にも大きく力を傾けて来ました。しかし、その『調整』は、思った通りには行かなかったようです。


走りを終えた一丸は、クールダウンのためのローラー台まで歩きながら、サポートから渡されたタオルを、ヘルメットを脱いだ頭にすっぽり被せています。顔を大きく覆うオークリーのアイウェア、『ジョーブレーカー』も、外しません。



一丸のレース直後の表情は、外からは全く見えません。ですが見えないことで、彼が今、どんな表情をしているのかが、かえってよくわかります。明日も全日本のレースは続きます。明日のポイントレース、一丸の奮起に期待です。

【リザルト】
04/16/2016 全日本選手権 トラック競技 個人パーシュート

1 近谷 涼 マトリックスパワータグ 追抜勝
2 新村 穣 茨城CS OVT
3 原田 裕成 愛三工業レーシングチーム 4:33.859
4 一丸 尚伍 ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 4:36.242