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16/06/02

【2016TOJ】05南信州ステージ  内間の独走逃げ決まる

レース名:ツアーオブジャパン 2016
日付:2016年6月2日(木)
開催地: ステージ5 南信州
 飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前<パレード7.3㎞> + <12.2㎞ x 10周 + 1.6㎞ = 123.6㎞>



(南信州ステージおなじみ、カンパすればいただけるなごみの『焼き肉エイド』)


「今日、しかけないと、もったいない。」

と、チーム選手のカラダを毎日解きほぐすマッサー安見は言いました。選手の筋肉は余分な張りもなく充分にほぐれ、いわゆる準備万端であるそう。

これまでの4ステージにてチャンスを掴みきれなかったブリヂストン アンカー サイクリングチームは、その言葉に後押しされるまでもなく、今日のレースでは「誰かが飛び出したら必ず追走する。牽制しあうのではなく、とにかく前に出る、のが最大目的」だと水谷監督はスタート前に言います。



明日に富士山ヒルクライムというパワー型選手に得意なステージを控え、今日が勝負どころだと多くのチームも考えていたようで、スタート直後から数名のライダーが逃げ出します。飛び出したのは5名、そのなかに作戦通り、ダミアン・モニエもいます。



全68名だった総集団はいきなり速度を上げて分裂、先頭を追うのは30名ほどの集団となりました。逃げた5名は次の週には集団に吸収、そこからさらに4名が逃げ出し、さらにラヒーム・エマミ選手(ピシュガマン ジャイアント)の独走が始まります。

レース中盤の6周目まで快調に飛ばしていたエマミ選手を、コース内最高地点KOMで、集団から飛び出した数名の選手が捕まえます。その直後、そこからの下りで抜けだしたのは、内間康平です。



「逃げが捕まったあとに展開が動くのがロードレースのセオリーです。あの時、ボクがきっかけになるというか、誰かが行かなければボクが絶対行くってあの瞬間に決めたんで、躊躇なくアタックしました。」

マッサーの安見も「カラダのコンディションは最高だ」と言っていた内間がトップに躍り出て、得意の下りで後方の集団へ一気に差を付けます。内間のカウンターアタックが、美しく決まりました。

「風もいい風向きで。上りが追い風、下りが向かい風。ボクの下りなら攻めれば、後ろを放すことができるので。逆向きだったら厳しかったかもしれないですね」



残すところ4周半、ゴールまで54kmの1人逃げ。一時は後方と3分以上差を付けた内間、捕まってしまうのか、と観客は手に汗握り、あるいはもしかしたらそのままゴールか、と心躍らせ、最終周回をトップで走る内間を見つめます。

最終周回に入った時点で内間と後続との差は2分弱。残り12km、内間は最後の力を振り絞って登り切り、下りに入ります。ついに底力を出した集団が、一気に内間との差をつめます。

そして残り1km、ゴールまで1直線のストレート。内間の姿が見え、その10秒後に内間を飲み込もうとする集団が迫ります。どうだ、どうだ!?



結果から言えばゴール前500mの地点で、内間は集団に飲み込まれました。残念な結果でしたが、チームスタッフはレース後「おめでとう、でも惜しかった」という声をあちこちで聞いていました。

優勝は逃しましたが、清々しい顔で走り切った内間。「やっぱり攻めていかないと、こういったレースでは自分が苦しい展開になるんで。付いて行くだけではだめですからね。ヨーロッパの遠征で、日本では身につけられない走りを習得できたので、こういう走りができたんだと思います」

会場にいた観客、インターネットで観戦していた方々、多くの人びとの心を震わせた今日の内間の走り。明日の富士山ヒルクライム、そして昨年にチームが活躍した第7伊豆ステージでも、また心に響く走りを期待したいものです。

そして先の話ではありますが、8月6日の午前9時30分、リオ五輪でも、そんな走りを。



【リザルト】
ツアーオブジャパン 第5ステージ 南信州
開催日:6月2日(木)
距離: 123.6km

1 ダニエル アレクサンデル・ハラミリョ ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT 3:18:08
2 アンソニー・ジャコッポ アヴァンティ アイソウェイスポーツ +0:00
3 ピエールパオロ・デネグリ NIPPO ヴィーニファンティーニ +0:00

9 初山翔 ブリヂストン アンカー サイクリングチーム +0:00
25 トマ・ルバ ブリヂストン アンカー サイクリングチーム +0:00
30 西薗良太 ブリヂストン アンカー サイクリングチーム +0:00
38 内間康平 ブリヂストン アンカー サイクリングチーム +0:00
55 ダミアン・モニエ ブリヂストン アンカー サイクリングチーム +4:20
56 井上和郎 ブリヂストン アンカー サイクリングチーム +4:20

BGT ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 順位 5位 +0:49