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16/06/26

【2016全日本選手権】 6/26(日)初山翔の優勝、日本最強のチームです。


レース名:第85回全日本自転車競技選手権大会 タイムトライアル競技
日付:2016年6月26日(日)ロードレース2016全日本選手権
開催地: 東京都大島町 伊豆大島
距離:154.7km(11.9km x 13周)

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム参加選手:
井上和郎、内間康平、鈴木龍、椿大志、西薗良太、初山翔

All photo: K. TSUJI


2016年全日本選手権、
ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、
胸を張り、みなさまに勝利のご報告をいたします。



優勝は初山翔、2位には西薗良太。

結果としてはワンツー勝利という単純な言葉に集約されてしまいますが、

この勝利は、ブリヂストン アンカー サイクリングチーム、チーム員すべてが互いを信じ、託し、成し得た結果であることを、まずはお伝えいたします。



スタートは午前8時、序盤から先頭集団が、力の及ばない選手を少しずつ振り落としていきながら、それぞれのチームが集団をコントロールしようとします。

レース中盤、2名の選手が逃げ出し、差を1分30秒ほどまで広げますが、井上和郎、内間康平、椿大志の3名が先頭で積極的に引き、追走集団を掌握します。



ところがその後、内間康平が落車。後ろから別選手にハンドルをかすめられ、転倒してしまいます。

内間によるレポート
https://www.facebook.com/kohei.uchima/posts/1051397304941030?pnref=story.unseen-section

内間を待ったチームでしたが、そこで内間は肘の激しい痛みを覚えてリタイヤを判断します。

ここでプランBが発動します。無線のない状況下チームの心は通じ、とにかく前を捕まえ、初山翔、西薗良太、鈴木龍の3名がゴールに向かう作戦に変更。内間の無念を晴らすかのように集団を揺さぶり初めます。

なお内間の怪我は擦過傷のみ、不幸中の幸いです。



ペースはさらに上がり、脚の緩んだ選手を容赦なく振り落としながら、最後3周で先行していた選手まで1分にまで近づきます。そのタイム差が集団に伝わった瞬間に、で集団の緊張感がふと緩みました。

その瞬間を『計算』していた西薗は、ここですっと前に出て、2016年タイムトライアル全日本を優勝できる地脚を使い、突然にペースを上げます。



2日前に、西薗に次ぎ2位となった佐野淳哉選手(マトリックス パワータグ)が、西薗の逃げを追います。西薗はチャンプの意地か佐野選手の先行を許さず、ペースを挙げ、むしろ後方集団の数をさらに絞り込みます。ここで、西薗を含むゴールを狙う3人を前に上げるため、集団を引き続けた椿は落ちていきました。



ここで再び、井上が気を吐きます。海岸沿い、とても厳しい向かい風の中、再び井上が先頭に戻り、言葉通り力の限り先頭を引いて西薗を休ませ、他チームの脚を削り続けます。今日、初山の勝利を最も引き寄せたのは、井上のこの働きであったのは間違いありません。



最終周回に入り、井上が送り出したゴールを目指す西薗、初山、鈴木の3人は、それぞれ役割が異なっていました。西薗は平地と登りでスピードを上げられ、鈴木は最後のスプリントで勝負でき、初山は西薗の登りについていけ、ゴールスプリントでも勝負ができます。プランBどころか、プランC、D、Eまで対応できる布陣を敷きました。



最終周回の登りを終えた時点で、残り7km、集団は7人まで絞りこまれ、そこにBGTは3人を残しています。ここで木村圭佑選手(シマノレーシング)がアタックしますが、初山はそれを逃さず食らいつきます。これを嫌がった石橋学選手(ニッポ ヴィーニファンティーニ)が追いつこうと踏みますが、それに西薗が確かに反応します。

前に初山、後ろに鈴木。力を信じるチーム員が前後に備える中で西薗は、平地内の最も厳しい上り坂で、一気に石橋選手を置き去りにします。



「海岸線沿いに出れば、オレのものだ」

と、のちにうそぶくその海岸線を誰よりも速く走る西薗は、初山をゴールに送り込むべく、後続を引きちぎり前を行く初山まで追いつきます。


今日は初山を確実に勝たせるという意志を固めた西薗、ゴール前の登りに差し掛かるところで、初山を引き前に出ます。

その西薗の走りに確かに乗った初山は、自分の役目を受け取ります。



ゴール前300m、木村選手が最後の力を振り絞り、2人を相手にアタックを仕掛けます。

初山が対抗、力の差を見せつけ初山は前に、踏み続けた西薗もそのまま初山に続きます。

ゴール前100m、初山は勝利を確信。西薗は早々と両手を上げ、チームの勝利を祝います。



ゴールラインで吠えた初山。その後ろで同じく手を上げた西薗。ゴールスプリントに備えつづけた鈴木。体力の限界まで引きつづけた椿。集団を圧倒的なまでに掌握し、仲間につなげた井上。そしてレース途中で離脱しながらも、勝利への意志を確実にチームに託した内間。



今回の全日本選手権は、BGTすべてのチーム員が、心を同じくし、自分のするべきことを行い、勝ち取ったと、自信を持ち誇ります。

今日、私達のチーム以上に、勝利に対し貪欲に、そしてセオリー通りに動いたチームはないでしょう。そしてチームを応援いただいたみなさまにも、チーム勝利のため、存分に働いていただきました。



ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、2016年全日本選手権という大舞台で、完全に勝利いたしました。

全日本チャンピオンの称号は、ブリヂストン アンカー サイクリングチームにとっては、12年ぶりです。臥薪嘗胆を越え、2冠という最高の成績を手にしました。



チームを常に支えていただきましたファンのみなさま、サプライヤーのみなさま、チームスタッフ、そしてなにより、勝利をもたらしてくれた選手たち。すべての方々にブリヂストン アンカー サイクリングチームは心より感謝いたします。この2冠は、みなさまの勝利です。本当にありがとうございました。



これからも、日本最強のチーム、ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、みなさまの心を震わせ、感動を届けるため、力の限り走り続けてまいります。

みなさまの強いご声援のほど、よろしくお願いいたします。



【リザルト】2016年 全日本選手権

1 初山翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)4:14:57
2 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:00
3 木村圭佑(シマノレーシング)+0:02

6 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:43
32 井上和郎(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+4:48
DNF 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)
DNF 内間康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)