contents

16/10/13

【MTB2016】CJ1 白山一里野  チームレポート

ブリヂストン アンカー MTBチームの小林監督から、クップ・ドゥ・ジャポン CJ1 白山一理野でのチームレポートが届きました。

自信みなぎる沢田時と、観客を沸かせる平野星矢の走り、コース状況に合わせた機材の選択、チューニングなど、現場からの視点を垣間見せてくれます。


ーーーーーーーー

CJ1白山一里野が終了。結果、アンカーは沢田選手が独走で3連勝。平野選手は5位。

スタートループ+6周回。このレースのループは難度の高い本コースの60%程を使う。よって、実質6.6周回。先に終えるカテゴリーで、コースは芝草が剥がれ、雨が中途半端にあがってしまうことで更に粘質の強い田圃のような最悪のコンディションになれば単純なコースレイアウトでも非常にハードなレースへと変貌することが予想された。


妙高杉ノ原に続く雨模様。土曜朝の時点でひどい泥レースを覚悟することになった。10月3連休の白山、本来なら紅葉真っ盛りだが、ここも昨今の天候不良で例年よりも暗い風景と霧に包まれていた。気温も15℃以下と寒く、暖を取る場所も少ないため、体調管理に気を遣う状況となった。


しかしアンカーは2連勝中で、チームも個人も年間総合成績でトップを射程にしている。チームの機運は高く熱い。だからどんな状況でも何ら動揺することはない。選手もスタッフも充分に対策を心得ていて、準備は着々と整えられた。


タイヤは考え得る銘柄を全て選択できるように準備。選手の好みでセットアップ。バイクはフレーム、パーツ、タイヤホイールのすべてをシリコンコーティングし、Di2シフトスピードも適切にコントロール。サドル、ゼッケン、チェーンリングの裏面でさえコーティングを施し、泥付を抑制。特にBB付近はコート剤を3重に処理した。

芝草の丈長、泥の質、コースレイアウト。これらがレースでどのような影響を及ぼすかをスタッフと選手が自分の感性と経験で情報を出しあい、最終的なセッティングを行う。


沢田選手は絶好調でこのレースを迎えた。ライバルを気にせず、自分だけに集中してスタート。若手の勢いのあるスタートダッシュにも自分のポジションを確保し、絶妙なラインどりでループからトップを独走し始める。シクロクロスで培ったテクニックを駆使しながら、誰よりもパワフルで速い。2周回目には既に2位以下を大きく離し、誰の背中も見ないまま完全にレースを制御してフィニッシュ。完璧なレース運びに笑顔でこたえた。

ここ2年で高速化しているレースでは誰も成し得ていない3連勝を達成。
でも彼はフィニッシュして直ぐにこう言った。「僕はまだまだ強くなりたいんです。」
自分はこう答えた。「そう、トキはまだまだ進化の途中。もっと求めようぜ。」


一方、平野選手はスタートダッシュで遅れをとったものの、ポジティブな状態で前の選手を着実にパスしていった。体調も決して悪くはない。しかし、芝草や枝がリアディレーラーのプーリーに絡まり、シフト障害が発生。シフトチェンジが困難となり、フィードゾーンまでアウタートップで走り続け、リスタートとなった。それでも彼の集中はフィニッシュまで切れず、平野選手らしいダンシングに観客も声援を送った。

次は週末の富士見パノラマ。
沢田選手は飯山でのルーチンを熟し、万全で会場入りする。
平野選手は得意の富士見で素晴らしい走りを魅せてくれることだろう。
アンカーを応援してほしい!