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16/10/30

【2016 さいたまクリテリウム】初山、世界強豪相手にゴールスプリント2位

レース名:2016 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム
開催日:2016年10月29日(土)
開催地:埼玉県さいたま市
種目:個人TT、ポイントレース、クリテリウムレース

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム出場選手:
内間康平、鈴木龍、西薗良太、初山翔

Photos: Artur WIDAK, & Team Camera



さいたま副都心駅に、今年もツール・ド・フランスの風をそのままに運ぶレースイベントがやってきました。観戦を意識した都市型イベントレース、『ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム』です。



世界チャンピオンのペテル・サガン選手擁するティンコフ、ツール・ド・フランス覇者クリス・フルーム擁するチームスカイといった海外ワールドツアーチームが、数多く人気有力エース選手を率いて参加。開催種目は、タイムトライアル、ポイントレース、そしてクリテリウムの3種目。さらにはジュニアやパラサイクリングのレースなども開催されるという盛りだくさんのスケジュール。



その立地もすてきです。コースが設置されたのは東京都心部から電車で1時間ほど、さいたま市さいたま新都心駅と隣接するさいたまスーパーアリーナ、その周囲の公道を封鎖して行います。しかも選手たちはさいたまスーパーアリーナの中まで走る、これもスーパーなレイアウトです。




同時に開催されている、サイクルパーツ展示や地元さいたま自慢のフード出店祭りなども楽しめます。レース自体の開会は、土曜日お昼の12時ごろで、食べて見て盛り上がってるうちに全て17時には終了してしまいます。このクイックなお得&イージー具合は、まさにSNS時代のサイクルイベント。シェアしがいがあります。



年を追うごとに観客の数は増えており、今年は鈴なりを超えるレベルです。グオーという声援の中を走る興奮は、出場選手しか味わえない感覚でしょう。BGTの本拠地、埼玉県上尾のブリヂストンサイクルからもクルマで1時間弱と地元です。自転車県を自認する埼玉県、さすがです。
なぜツール・ド・フランスを冠しているのかに関しては、こちらのページをご参照ください。



ブリヂストン アンカー サイクリングチーム、BGTからは、個人タイムトライアルに2016全日本タイムトライアルチャンピオン西薗良太が出場し、クラス別3位、総合5位(ジュニア2名が速かった)というそれなりの結果を獲得。ポイントレースには内間康平、鈴木龍、初山翔が出場し、内間が8位に。そしていよいよメインレース、世界レベルのショーレース、クリテリウムの始まりです。



スタートのパレードランから、内間がちょっと勘違いして飛び出しいわゆるテヘペロという場面もありましたが、リアルスタート後にもみな積極的にアタックをかけます。3kmのコースを20周回の計62kmという短いレース、動きもなかなかに激しいもの。

西薗が「いいとこ見せようかなと思って」最初に飛び出したのを皮切りに、多くの選手が飛び出し、少数名で逃げを作っては、吸収されていくというスピード感のあるレース展開となります。



沿道はもう隙間もないぐらいびっちりですが、オーロラビジョンでも展開は見られ、興奮は絶好調。その後のBGTチーム員は、なんとなく後方待機という感じですが、その中でも狙ったときに決めてきている男、全日本チャンピオン初山翔は、中盤ぐらいに見え隠れしています。



後半に向け残り3周で、別府史之選手(トレック・セガフレード)が独走で逃げます。ギリギリまで粘りますが集団に吸収され、そこからサガン選手、フルーム選手、そして初山を含む4名が逃げ出しました。「後半勝負って決めていて、前半チームメートが動いてくれたんで、ボクはもう思い切って後半だけと決めつけて走りました」と初山は後に語り、そのまま最終周回、ゴールスプリントへとなだれ込みます。



ゴールスプリント、初山が前に出ます。そのまま持ちきるかと思いきや、サガン選手がその世界選をも制したスプリントで初山を差して勝利、初山は2位、フルーム選手が3位となりました。



「ボクがスプリント先行して、サガン選手が後ろからボクを抜いたんですが、結構速度差あって、そのあとスリップに入って離れないようにするのが限界でしたね」と、初山は記者会見ではクールに答えています。



その後、もう一度その気持を聞いたところ、

「全日本チャンピオンジャージ着てますし、世界のトップ選手が来てるというのもありますけれど、その中で、注目してもらえるようなレースを見せられたのは、うれしいですね。引退するときにも思いだすでしょう」

とのこと。今年、かなり調子の良かった初山。決め所でちゃんと決めてくる、卓越したレース能力を見せました。

そしてブリヂストン アンカー サイクリングチームは、最上位日本チームとしても表彰台に登り、そのチーム力を賞賛いただきました。


次のレースは、シーズンを締めくくりつつも大きな舞台、ツールドおきなわです。リオ五輪の後からどうも調子が上げらなかった内間の故郷。「やっと調子が上がってきました。今日もいい感じで走れましたし。いまの一番の目標は、ツールドおきなわ優勝です」という内間。有言実行の多い今年のブリヂストン アンカー サイクリングチーム、ツールドおきなわでも、みなさま、ご期待ください。


【リザルト】

●クリテリウムメインレース(62km)
1 ペーター・サガン(スロバキア/ティンコフ)01'22'02'
2 初山 翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+00"
3 クリス・フルーム(イギリス/チーム スカイ)+00"
36 内間康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+18"
38 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+18"
41 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+18"

●個人タイムトライアルレース(3km)
1 ペトル・ヴァコッチ(チェコ/エティックス・クイックステップ)04'04"20
2 窪木 一茂(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+00"
3 西薗 良太(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)+02"

●ポイントレース(7周)
1 新城 幸也(ツール・ド・フランス ジャパンチーム)12pts
2 クリスティアン・メイヤー(カナダ/オリカ・バイクエクスチェンジ)10pts
3 ファビオ・サバティーニ(イタリア/エティックス・クイックステップ)7pts
8 内間康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)7pts
33 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)0pts
36 初山翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)0pts

●日本人総合1位チーム
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム