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16/11/29

【CX 野辺山クロス】沢田の2日間に渡る凄絶な先頭争い

レース名:ラファスーパークロス野辺山
開催日:2016年11月26(土)〜27日(日)
開催地:長野県南佐久郡 野辺山高原 滝沢牧場

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2016年11月26〜27日の2日間。UCIレースであり、日本最高級の意味合いを持つシクロクロス大会『野辺山クロス』ことラファスーパークロス野辺山が開催されました。

レースの数日前に長野から東京一体の関東甲信越に雪が振り、その雪を残し冷え込む晴れたコンディションで、初日のレースは行われました。



ブリヂストン アンカー サイクリングチームのシクロクロスライダーである沢田時は、初日のレースを2位で終えました。

雪と泥の交じり合うコンディションで、先行した上写真右の小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)を相手に、最後まで差を詰めたのですが、一瞬の判断ミスでコースアウト。復帰後「初の」2番手に甘んじます。

「ミスをしたので、勝負に負けた、それだけのことだと捉えています」

公式レポート
http://nobeyamacyclocross.cc/?p=2133



2日目のレースは、雨となりました。前日に比べ気温は低くないのですが、雨が選手の体温を奪います。


沢田は、全1時間のレースタイムのなか、ラップ1からトップに出ます。前半3周はアメリカからの若手キャメロン・ベアード(Cannondale/Cyclocrossworld.com)選手と先頭争いを繰り広げ、3周目でベアード選手をちぎるも、代わって3位だったケヴィン・ブラッドフォード(SET/Coaching.com)選手との先行争いへとなります。



そこにパンクで遅れ、車体を交換したギャリー・ミルバーン(Speedvagen MAAP)選手が追いつき、沢田もペースを上げていきます。ブラッドフォード選手はこの先行争いには耐えきれずに落ち、これまで先頭を守り続けてきた沢田と、後方から上げたミルバーン選手の2人の一騎打ちとなりました。



勝敗は、ゴール前100mほどのストレートで決まりました。先行の利を活かして路面のいいインから行ったミルバーン選手。少しでもスピードを乗せるべくアウト側から踏んだ沢田。降りしきる雨で水のようになった泥を跳ね上げ、軍配はミルバーン選手にあがりました。




死力を尽くした沢田は、ゴール直後、泥に倒れ込みました。



「今日のレースですか、酸欠であんまり覚えてないんですけど(笑)。ミスとかではなく、最後に、ホントに向こうが強くて負けたので、悔いはないです。



最初に、キャメロン(ベアード選手)を倒せばイケるかなと思ったんですが、向こうのほうが走りがうまくて(笑)。それで最後に、前半キャメロンを離すのに脚を使ってしまっていたので、いいところでいかれちゃったんです。まあでも今日は、やれるだけのことやったんで。よかったですね。

寝言で『今日は勝つ』と言っていたほど勝ちたかったです。最後まで諦めなければ絶対チャンスが来ると思ってました。あせらず、得意なところでタイムを詰めて、最後まで詰めていきました。今日はできる限りのことはできたので、よかったなと思っています。

全日本も絶対接戦になります。今日は2位でしたが、こういう戦いができたのは、すごく自分のタメになったと思っています。次もがんばります」

2週間後、12月11日に、栃木県宇都宮にて、2016年全日本選手権が行われます。沢田が、BGTチームに今年3度めとなる全日本のタイトルを持ち帰ってくれると強く信じています。



このシーンで、いま最も強い日本人は自分である。そう自覚できる23才の沢田の心持ちは、語らずともその仕草、そして表情に現れています。ブリヂストン アンカーのジャージは、そんな顔つきをした選手たちに多く、そして長く着られてきました。


UCIエリート男子 結果 Day1(土曜日)
1位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)          58’30”
2位 沢田時(ブリヂストンアンカー)                +11”
3位 横山航太(シマノレーシング)                 +19”

UCIエリート男子  結果 Day2(日曜日)
1位 ギャリー・ミルバーン(Speedvagen MAAP)      1h03’04”
2位 沢田時(ブリヂストンアンカー)             +02”
3位 ケヴィン・ブラッドフォード(SET/Coaching.com)    +08”