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17/04/15

【ツール・デュ・ロワレシェール】ステージ3 野心ひしめく集団の混沌から面手が抜け出し自身を試す

レース名 : ツール・デュ・ロワレシェール(Tour du Loir et Cher) 第3ステージ
カテゴリー : UCI 2.2
開催地 : フランス Savigny-sur-Braye › Vendôme
開催日 : 2017年4月13日
距離 : 211km

ツール・ドゥ・ロワレシェール、第3ステージ。昨日に大久保陣の敢闘賞獲得で盛り上がったBGTチームは、今日の第3ステージでは、アマチュアとしてフランスでのレース経験を積んできた面手利輝が、その経験を活かしたアタックを仕掛けました。

選手が使用するバイク、ブリヂストン アンカー《RS9》を整備する中山メカニックは、レース後にこう言いました。「バイクを整備していると、後輪をロックさせた跡が多く残っているのがわかります。急ブレーキをよくかけてるんでしょうね」



UCIポイントを獲得できるレースであるため、その限られたポイント圏内に食い込むべく選手たちは、集団という一定の秩序の中でも、積極的という言葉を超えた動きを行いがち。そのために落車も頻繁に発生してしまうのが、このツール・デュ・ロワレシェール。

UCIカテゴリーの最上に位置する『ワールドツアー』を目指せる力を持った選手たちが、予定調和ではないレースを行う肉弾戦です。



「実際に走る立場としては『危険』という印象になりますが、ロードレースは本来こういうもの。これだけの人数が、このようなフランスの道を走ることで、今のロードレース文化は培われてきた。この文化の中で揉まれ強くなることで、上に登る道が開けます」(水谷監督)

第3ステージは、昨日の混戦と疲労があってか、前半から逃げ出した5名の選手を集団は容認します。

その後はリーダーチームが集団をコントロールし、細かなアタックを集団の力で潰しながらゴールに向かうという、昨日とは打って変わった『定番』の展開となりました。



211kmのコース、最後の30kmほどはゴールの町の5kmほどを周回するサーキットコースとなり、その中に1kmほどの厳しい未舗装区間、そして街中を巡る狭い道が含まれていました。

それまで秩序だっていた集団は、それら区間を基盤に選手個々の力の差が見え崩壊、その後は地脚勝負に近くなり、先頭グループはこれをチャンスと逃げ切りに全力をつくします。



その未舗装路での崩壊を見越し、フランスでのアマチュア経験を積んできた面手利輝がサーキットに入る前にアタック。付いてきた選手もうひとりと共に集団から抜け、未舗装での混沌を避けつつ先頭グループへのブリッジを願います。



面手のこの試みは、ゴールを5kmほど残して、残念ながら後続に吸収される結果となり、そして先頭グループは集団に、ほんの5秒ほどだけ追いつかれることなく、先頭ゴールの勝ち逃げとなりました。面手は吸収時の混乱に耐えきれず結果85位(チーム最上位)となりましたが、その先を見たアタック判断と行動は、必ずや今後の糧になることでしょう


鈴木龍は、未舗装区間で崩壊した集団、いえ選手たちの生存競争の束、に起因する落車に足止めされ、さらにはパンクを喫し総合順位を大きく下げました。ロードレースの本場フランスでの厚い選手層、そして上に登りたいという野心がひしめく最中のレースですから、こういった日もある、と冷静に捉えるのが次の日を迎えるために必要な心持ちです。


【リザルト】

2017/04/14 - ツール・デュ・ロワレシェール
第3ステージ 
Tour du Loir et Cher (2.2)
Stage 3 » Savigny-sur-Braye › Vendôme (211km)

1 DE KLEIJN Arvid Baby-Dump Cyclingteam 5:03:41
2 KAMP Alexander Team Veloconcept +0:00
3 CLAUSEN Patrick Riwal Platform Cycling Team +0:00
85 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +2:18
123 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +7:00
125 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +7:00
128 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +7:00
137 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +7:00