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17/04/18

【ツール・デュ・ロワレシェール】ステージ5(最終)「バイクペーサーのような速度」

レース名 : ツール・デュ・ロワレシェール(Tour du Loir et Cher) 第5(最終)ステージ
カテゴリー : UCI 2.2
開催地 : フランス Montrichard › Montrichard
開催日 : 2017年4月16日
距離 : 97.5km



昨日の屈辱的な1日を超え、最終ステージに臨んだブリヂストン アンカー サイクリングチーム。鈴木龍とダミアン・モニエの2名のみが参戦しました。

総合優勝を狙うチーム、ステージ優勝だけでも獲得したいチームと、さまざまな思惑が錯綜し、レース自体のペースはとても速度の高いものとなりました。95kmという短めの距離というのもあり、各チームは逃げを容認することなく、逃げを試みても10〜20秒ほど、あっという間に集団が吸収し、ゴールに向けて荒々しく速度を上げていきます。

「まるで、バイクペーサーで練習しているようだった」と、ダミアンは集団の速度の速さを振りかえります。

このレベルのレースに出場する選手たちは、レースでの勝利はもちろんのこと、全てがその先にあるステップを見て走っています。つまり、このレースで勝利することが、UCI最高カテゴリーであるワールドツアーのチームの目に止まり、契約への声がかかることが多いためです。

参加していたのは、オランダ、ドイツ、ノルウェイといった北ヨーロッパ勢が多く、体格の大きさも相まって、争いの激しさが伝わってきます。なかでも若い選手は、なにがなんでも成績を出さなければいけない、その気迫が走りにあらわれています。

すべてのロード選手が持ち合わせているであろうその野心は、この最終ステージで、より強く実感されるものとなりました。このツール・デュ・ロワレシェールだけでなく、フランスでのあらゆるレースで感じられるものだと水谷監督は述べます。



チームから2人のみの出場では勝ちを狙うのは現実的ではなく、またその速度の上がった集団での不用意な落車を避けるため、鈴木とダミアンは今日、完走のみを目的とし、その役目を無事こなしました。

「今回のレースは、もちろんタイムアウトはありましたが、評価すべき点があります。今まででは、できなかった攻撃を行い、それを成功させたこと。大久保陣の敢闘賞、面手利輝の積極的な逃げ。これらを実行できたことで、全くの0点ではなかったと思っています。

やるべきことを行い、一つ一つのレース活動を大事にし、経験を結果に繋げる。地道ではありますが確かな段階を踏んでいると感じています。

私たちは、明らかに強くなっています。ただそれを、今回はうまく繋げられずに、厳しさだけを感じてしまったということ。次のレース、ツール・ド・アゼルバイジャンで、今回得られた糧を、結果として表していく。それが全日本選手権連覇につながると感じています」(水谷監督)


選手たちはこの後、2週間を空け、重要なレースを連戦します。ツール・ド・アゼルバイジャン、ツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野、そしてツール・ド・コリア。今回の逆境で培われた地力をこれらステージレースで発揮することで、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの強さを、改めてみなさまに、お見せいたします。



【リザルト】
2017/04/16 - ツール・デュ・ロワレシェール
第5ステージ(最終) 
Tour du Loir et Cher (2.2)
Stage 5 (Final) » Blois › Blois (97.5km)

1 JENSEN August Team Coop 2:09:08
2 CLAUSEN Patrick Riwal Platform Cycling Team +0:00
3 GALTA Fredrik Strand Team Coop +0:00
58 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
76 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00

[GC 総合成績]

1 KAMP Alexander Team Veloconcept 18:29:25
2 VINTHER Troels Riwal Platform Cycling Team +0:17
3 GULDHAMMER Rasmus Team Veloconcept +0:21
91 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +19:49
110 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +25:17

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無事にふたりは完走できたという感じで。クリテリウムで、ふたりでどうがんばっても、勝つのは難しい。それはわかっていたので、正直に完走をめざしてくれといって完走してもらいました。ふたりはそうだったんですけど。

「このレースは、バイクペーサーと練習しているのと同じだった」とダミアン。ほんとにね、次のレースに、スイッチを入れ替えて。

昨日は練習のひとつなんですよね。無事に完走してもらって、ここできつい走りをしたことによって、次に繋がる走りができたんで。それはよかったかなと。次のレースはアゼルバイジャン。


全体的な今回の評価として、もちろんタイムアウトということをしたんですが、今までにできなかった逃げに乗ること、それに敢闘賞を得たこと。そして面手自身も攻撃できたこと。それはいままでできなかったことなので。全体を見て全くの0点ではなかったなと。やることはやったんだろうと思います。

最終ステージは、ステージを獲りたいチームのガチンコ勝負が、スタートからゴールまで続いた感じでした。逃げが起こっても、もって10秒、20秒というところ。常に激しい展開をしていた感じでした。逃げを容認して、リーダーチームがコントロールして、タイム差をキープして、ということではなく、スタートからゴールまで、バイクペーサーのように早かったと言っていました。

5日間というのは、長めの方。なんていうか、ほんとにヨーロッパでは普通のロードレースであると。

ノルウェイ、オランダ、ドイツとか、いろんな北ヨーロッパ勢が多いんですが、争いの激しさが伝わってくる。若い選手がおおいし、何が何でも成績を出さなければいけないんだというのが伝わってきます。それが、あらゆるフランスで行われるレースで感じられます。

みんな上のステップを目指して頑張っているんだなというのを感じます。このレースで勝てばプロツアーがから声がかかってきますから、それを実感します。

こういうレースを走り続けるしかないんだなという感じですね。どこかで抜け出すという。このレースで勝負できない限り、無理でしょうね、プロコンになるのは。勝負に絡むというのが最低条件ですよね。でも今のうちのチームでは、勝負に絡むってことはできなかったというのが感覚。

こういうことから地道にやっていくしかないという。

ここにいなければいけない、とスタッフ、選手と話しています。
自分たちの出るレースを最大限に活かして、それをそれを成績につなげること。それを出せれば、体制も良くなっていくはず。

活動の一つ一つを大事にしていく。今始めてきたヨーロッパに来た選手も、経験から結果に繋げないといけないという。

また龍の話になりますけど、昨年は新人として、くろうしたんでしょうけど、苦労したからこそ、昨年以上に評価ができた。それを他の選手がどうみているか、どうつなげるかというね。

厳しさだけが残ったという。

この後2週間、今週は休んで、長い後半戦にむけて。アゼルバイジャン、TOJ、熊野、コリアと4ステージレースをこなしていく。ここからが勝負ですよね。