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17/11/20

【パラサイクリングカップ2017】開催 ブリヂストン・パラサイクリストが活躍

レース名:パラサイクリングカップ2017
開催日:2017年11月17日〜19日
開催地:静岡県伊豆市 伊豆ベロドローム



2017年11月17〜19日、東京五輪トラック競技の開催地となる静岡県・伊豆ベロドロームにて『パラサイクリングカップ2017』が開催され、ブリヂストンのバイクを駆るパラサイクリストたちが参加しました。

ドイツ、米国、ポーランド、韓国など海外からも選手が出場。昨年のリオデジャネイロ・パラリンピック出場者も含まれた、レベルの高い大会となりました。



(中央:川本翔太選手)


全3日間の日程で、初日の公開練習では、地元の中学生と触れ合う時間もありました。また同時に、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの一丸尚伍と近谷涼が出場する『全日本オムニアム選手権』も行われました。こちらについては別にお伝えします。



1 野口佳子(日本) WC3 42.625/42.625
2 デニス・シンドラー(ドイツ) WC3 43.959/43.959
3 ジェイミー・ウィットモア(アメリカ) WC3 44.789/44.789
4 藤井美穂(日本) WC2 48.719/47.033

2日目の11月18日は、個人タイムトライアルが行われました。女子(500m)は野口佳子選手が優勝しました。

パラサイクリングの2017年世界ロードTTチャンピオンである野口選手ですが、トラック競技への出場は初めて。「スタートの練習からトラックバイクに乗り慣れるまで、ゼロから行いました。トラックの練習は、タイムで自分の向上が見えるのが楽しいです」と言います。しかし一度走り出してしまえばその脚は速く見事に優勝です。



(野口選手)

「むしろ、初めてタイムトライアルバイクのRT9に乗った時のほうが、大変でした。トラックバイクは、そんなに違和感がなかったですね。同じブリヂストンのバイク同士なので、走りのクセが似ていて、乗り換えやすいんだと感じましたヨ」とのコメントもいただきました。



(藤井選手)

そして4位となった藤井美穂選手は、そのタイムに満足しています。

「自分のベストタイムよりも、3秒速いタイムが出ているので、満足です。今回は順位ではなく、自分のベストだけを考えて走りました。この大会の前、2週間ほど、このベロドロームで合宿をしていました。そこで乗り方の基礎をいちからやり直して、ここに合わせました。それが効いたのかと(笑)。

ここ半年だけ見ても、タイムはずいぶん伸びているので、まだまだ伸びていくんだろうなって思います」(藤井選手)


(相園選手)


(中央:相園選手、右:川本選手)

《男子C1-2 1kmタイムトライアル》実タイム/係数タイム

1 相園健太郎(日本) MC2 1:16.940/1:16.940
2 イボ・コブラサ(チェコ) MC2 1:17.282/1:17.282
3 川本翔太(日本) MC2 1:18.230/1:18.230

そして、男子(1000m)は、相園健太郎選手が優勝、しかも日本記録も達成しました。そんな素晴らしい結果ですが、相園選手は満足しきれていないと言います。

「結果は一位でしたが、タイムは自己ベストには届かず、そこは残念でした。ただ、2度目の16秒台、というのは自信につながります。

初めて出した16秒台は、県の記録会だったのですが、公式の大会で日本記録を塗り替えられよかったです。それを一つの励みとしてがんばります」(相園選手)


(川本選手)

《男子C1-2 3km個人パーシュート》実タイム/係数タイム

1 川本翔太(日本)MC2 3:51.537/3:51.537
2 イボ・コブラサ(チェコ)MC2 3:54.530/
3 エリック・ウィンクラー(ドイツ)MC1 4:10.851/3:58.409
4 相園健太郎(日本)MC2 4:09.661/4:09.661

3日目に行われた個人パーシュートでは、男子(3km)を川本選手が制します。今年の4月の合宿時より比べ、体幹などが一回り以上太くがっしりとした印象を受ける川本選手。その走りもブレがなく、芯の出たものです。



(川本選手)

「一本目を走ったあと、その疲れは取りきれなかったですが、二本目でしっかりと結果を出せ、自分としてもこの競技が得意なので、優勝できて良かったです。最初から自分が持っている力を出して、あとはそれをどれだけ維持できるか。それを組み立てて走っているので、それができて良かったと思います」(川本選手)



(野口選手)

《女子 C2-3 3km個人バーシュート》

1 野口佳子(日本)WC3 4:09.550/4:09.550
2 デニス・シンドラー(ドイツ)WC3 4:10.434/4:10.434
3 ジェイミー・ウィットモア(アメリカ)WC3 4:25.851/4:25.851
4 藤井美穂(日本)WC2 4:39.082/4:29.426

女子の個人パーシュートでも、野口選手が優勝します。しかも、予選で初めて走って出した自分のベストを、さらに6秒も更新し、日本記録を樹立しての優勝です。

「午前中に予選を走ったあと、障害の影響もあり高山病のようになり、もうダメかと思いましたが、鍼でなんとか抑えてもらいました。また、メカニックの方に『予選より5秒速く走れるよう仕上げてあるから!』と念をおしてくれて、決勝で走ったら、6秒も上がっていました。だから、なんだよー、1秒も誤差があるじゃないですか、と(笑)」(野口選手)



(藤井選手)

そして藤井選手も、3kmという長い距離を走るのを、どんどん自分のものにして行っていると言います。

「午前中(予選)よりも、10秒ぐらい更新したんです。これまで、3kmは長いと思っていましたが、これまでの練習では、辛いなー、と思って顔を上げると、『残り10周』って出てたんですが、今日の午前中は顔を上げたら『4周』って出ていて驚いて。残り4周から上げる、という指示なんで急いで上げたんですね。乗れるようになってるんだなと思いましたよ。午後(決勝)は、顔を上げたら『残り6周』って出てました(笑)」



《男子 C1-5 スクラッチ》 

1 クリストファー・マーフィー(アメリカ) MC5 13:22.20
2 ジェセフ・ベレニー(アメリカ) MC5
3 川本翔太(日本)MC2
7 相園健太郎(日本)MC2

そしてパラサイクリングカップ、最後の競技はスクラッチです。スクラッチとは、ロードのレースのように、同時スタートし、先着選手が優勝というルール。これに技術に巧みなパラサイクリング選手たち8名が出場し、競い合います。川本選手が強豪相手に3位に入りました。相園選手は1周回遅れとなり7位となりました。



さまざまな形で、パラサイクリングのトラック競技に触れる機会となった、パラサイクリングカップ2017。2020年にはここで、実際のオリンピック、パラリンピックが行われるのかと思うと、ワクワクします。