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17/12/19

【ルックバックBGT2017】面手利輝「今年は自分にとって色々な思いが詰まった1年間でした」


ブリヂストン アンカー サイクリングチーム員が2017シーズンを振り返る【ルックバックBGT2017】。次は2017年にチーム入りした面手利輝です。


フランスのアマチュアチームで活動した後に、BGTに加入。今年はチームの若手として、レースでの経験を積んでいった面手。海外レースでは、その現場慣れした感覚を基に、ときに自ら勝負に挑み、また勝負を任されることもありました。



2017/6/25 全日本選手権ロード photo: M.Shimizu


さまざまな経験を積み、着実な段階を追って進んできた面手でしたが、先にもお伝えしたように、ここで自身のロードレースへの挑戦を終えることを決意、引退を表明しました。この若き選手が引退を考えた理由というのは、こちらの記事を改めて参照いただきたいと思います。

面手が、選手生活最後となった2017シーズンを振り返ります。



2017/6/4 ツール・ド・熊野 photo:M. Shimizu

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回答:面手利輝 1993年生まれ


*2017シーズンの自分を振り返って

今年は自分にとっても色々な思いが詰まった1年間でした。まず、今シーズンをこのチームの一選手として走れたことを嬉しく思っています。チャンスをくれたチームへ、ブリヂストンサイクルの皆様、水谷監督、一緒に走ったチームメイト、それからチーム活動を支えてくださった方々、マッサーの安見さん、メカニックの中山さん、それから私たちを応援してくださったファンの皆様へ感謝しています。

今シーズンの自分を振り返って、最初に出てくる気持ちは、「色々あったけど振り返ったら楽しい1年間だった」というのが素直な気持ちです。



2017/2/22 ツール・ド・フィリピン


2月の沖縄合宿は初めて話すチームメイトもいて、新人としてチームへ加わった自分はしばらく緊張が抜けませんでした。ブリヂストンアンカーのチームジャージに袖を通せることに喜びを感じながら走り出した今シーズン。

シーズン序盤のレースでは、自分がチームに対して何ができるか。アシストとしての役割を果たすこととそれを必要とされることで必死でした。

苦手なことと得意なことがあって、自分が得意としていたのはスプリンターを後ろへ付けてゴール前に良い位置へと導くゴール前の集団内での位置取り。



2017/8/4 ツール・ド・グアドループ


フランスやクロアチアのレースでスプリンターの龍を後ろへ付けてゴール前で激しい位置取りをしているときは、チームの歯車のひとつとなって走れていると実感できて、チームプレイがうまくいったときに得られる充実感こそが楽しみでもありました。

そのなかで自分の結果を狙えるときは、チャンスを逃さずに狙っていきたい。そんなふうに走った1年間でした。



2017/6/1 ツール・ド・熊野 photo: H.Takagi


*2017シーズンのメインマシンについて

自分はRS9が好きです。乗り味もどこかにトゲがあるような性格ではなく、全体的にバランスが良くて、自然に乗りこなせるバイクだと思います。

自分はどこかとんがった性格のバイクより、自然に乗りやすいバランスの良いバイクが好きなので、自分に合っていたと思います。

あとはデザイン、直線を使った色の分け方はオシャレぶってないカッコつけてないようなところがレースマシンという感じがして、カッコイイと思っていた部分です。アンカーバイクのアンカーらしい良い部分だと思っています。



2017/2/21 ツール・ド・フィリピン photo: D.Kim


*2017シーズン、心に残ったこと


心に残ったシーンはたくさんありますが、ここでひとつ挙げるとすればツール・ド・グアドループで新城雄大がステージ2位で自分が3位になったときのことです。



2017/8/9 ツール・ド・グアドループ

あのときはダミアンが自分と雄大のために残る力を全て使って逃げ集団を全開で引き続けてくれました。そのダミアンのアシストがあって自分たちの逃げグループは集団から逃げ切ることができた。あのときのダミアンの引くスピードはほんとうに凄かった。
チームメイトのこれだけのサポートを受けたからには絶対に勝たなきゃいけない。と思った。そうやって走れているときって選手として良い瞬間。

結果、勝利には至らなかったがその日、雄大が2位、自分が3位になって、UCIレースでチームメイトのサポートが実り2人で表彰台に上がれたことは心に残った出来事でした。



2017/8/4 ツール・ド・グアドループ表彰式 


*2017シーズンのチームについて

選手それぞれ個性があり、どんなレースにも対応できるチームでした。

またレース以外のオフのときもみんな仲が良く、フランス遠征中は夕食後チームハウスのリビングにてみんなで映画鑑賞していたりもしました。

レースになりスイッチが入れば緊張感が漂い雰囲気がレースモードになる。そうしてオンとオフのメリハリがあるところもチームの良い特徴のひとつだったと思います。



2017/2/19  ツール・ド・フィリピン


*最後にメッセージを


自分は今年で自転車選手を引退しますが、今年ブリヂストンアンカーの選手として走れたことを嬉しく思っています。

また、今年1年に限らず今まで自分のことを応援してくれた方々がいてくださったお陰で選手生活がより幸せなものになりました。

応援してくださった方々、お世話になった方々、たくさんの人たちに感謝しています。改めましてありがとうございました。

面手利輝