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17/12/28

【ルックバックBGT2017】マッサー・安見正行「イランで落車っ!龍の15回転半仁王立ち伝説」と「ボンジュール面手の芝刈り機大爆発事件」と「チェリー・マナブの恋愛塾」この3本が今年のベストですね


2017/6/25 全日本選手権ロードレース 5:01AM photo: K.Tsuji


ロードバイクジャーナリストK氏をして「大変だ、この人は最高だ、面白すぎる」と評価させしめたブリヂストン アンカー サイクリングチームのマッサー、安見正行。チームの至宝です。

安見はレース期間、選手のコンディショニングをみます。体調もマッサージも食事も精神衛生も補給食作りもボトル渡しもBGMも、すべてで最高の状況を作り出す魔法使いのようなマッサーです。特に精神衛生をケアする面白さは抜群、タイミングも最高です。褒め過ぎかもしれませんが、いちどチームに入ってもらえれば、わかってもらえると思います。

2007 チームマッサーに就任。ロードチームでは最も長い経歴です。そのマッサージの手技方法は秘密ですが、見たところ手技というより、もはや触っていないようにも見受けられます。たぶん魔法です。



2017/11/12 ツール・ド・おきなわ photo: M.shimizu


【ルックバックBGT2017】、今季でチームを離れる安見マッサーが、最後にその想いを伝えてくれました。この人は書いてもすごかった。

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*2017シーズン、心に残ったできごと

ジャージを獲得したレースですね。初山翔のTOJ山岳賞と西薗良太のTT日本チャンピオン優勝がとくに記憶に深く残っています。

昨年の翔は追い込んだときにいっぱいになりやすい筋力をオフシーズンから鍛え直し、増えすぎた筋量を自転車に乗りこむことで絞って淘汰させていくことで、使いきれていない部位を克服しました。

良太は自身の走りの情報を蓄え分解、分析して実際のカラダと対話しながらシュミレーションを重ね試合に臨みました。

ふたりとも時間の制約があるなか計画的にトレーニングして手に入れたジャージ。
どちらも狙って取りましたから、たいしたものだと感心したものです。

本人から感謝の気持ちとともにジャージを手渡された時は嬉しくて飛び上がるほどで、選手をサポートするという仕事が報われたと感じる至福な瞬間です。



宇都宮ジャパンカップサイクルロードレースのアフターパーティーでは、いろいろかぶり物を作っていきました。

パーティーだから絶対じゃんけん大会があると思って、グーチョキパーの3人分も作りたかったのですが制作時間がなく断念。

アンカーが登壇して即、ブリッツェンの柿沼さんから釘を打たれましたが、カオナシや『ドントウォーリー』たちのおもてなしで涙を流して感動してくれた女の子もいましたし、ファンと選手との間が縮まるようないい橋渡しができた最高に楽しい夜でした。
このメンバーだからこそ成しえたことですね。



*2017シーズン、心に残っているレース

龍の日本語の先生であるダミアンの、熊野第3ステージで独走ステージ優勝がすごかった。

毎周回同じラップタイムを刻んで走るダミアンの安定した走り。
あとで聞いたら、キナンチームの親友トマ・ルバが前日の第2ステージで区間優勝したのを見て『オレモヤッタロー』って思ったらしいんです。
それで勝っちゃうんだもの、ほんとにかっこよかった。



シマノ鈴鹿でのチームTTで西薗に引きずり回された近谷と一丸がオーバーヒートして大変だったのも印象的でした。

蒸し暑い夏の鈴鹿で一丸の筋肉がアイシングしても熱すぎて卵が焼けるんじゃないか試したかったくらいです。



ツールド北海道の西薗総合2位。これもおしかったですね。
”あの良太”が時計の計算間違いでほんの数秒差で負けたんです。

なんだかんだでこの日の夜の反省会は太っ腹な良太のおごりで、そのおかげで何人かの選手は函館山の夜景を見るような素敵な出会いもあり。これには西薗良太に感謝ですね!



2017年は若手選手の大きな成長をそばで見られたのがよかったですね。

とくに鈴木龍。レースでちょいちょい勝つもあと一歩でうばわれて負けるパターンが数回ありました。

ツールド沖縄でもチームメイトにお膳立てしてもらっておいてゴール前、アンカーはいい展開にもっていくも龍がポカしてしまって
水谷監督は「ナーンデ列車くまないんだー(プンスカ)!」って超怒ってましたけど。


負けて悔しいことだって、いい経験だったと私は思います
チームで一番気合い入れて準備してたし、ほんとに悔しがってたのをそばで見てましたから。
体験しないとわからない事いっぱいありますからね。



*2017シーズンのチームを振り返って

今期加入のロード選手はみな個性的でまとまるか心配でしたがとても仲が良く長所も短所もオープンに話し合えた仲間たちでした。

とくに水谷監督、中山メカとはたくさん会話しました。ディスカッションを繰り返しチームの最善を選択し実行することができたと思っています。

海外遠征では毎度のことトラブルありで笑いもあり涙ありでいろんなドラマが起こっていました。
話が長くなるので割愛してタイトルだけですが

「イランで落車っ!龍の15回転半仁王立ち伝説」と「ボンジュール面手の芝刈り機大爆発事件」と「チェリー・マナブの恋愛塾」

この3本が今年のベストですね。



*メッセージ

ロードレースを通してたくさんのことを学ばせていただきました。
人との運命的な出会いや悲しい別れ、ケンカもするけど笑うときは腹の底から笑いました。
真剣に全開で生きている人たちがそばにたくさんいるから今を生きている実感がありました。
こんな自分を必要だと言っていただきロードレースという学びの場を与えていただいた
ブリヂストンサイクルのみなさまには感謝の言葉しかありません。

ありがとうブリヂストン アンカー サイクリングチーム。

Masayuki AMI