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19/05/22

【TOJ2019】第3・いなべステージ/窪木が4位に


レース名:2019 ツアー・オブ・ジャパン /第3・いなべステージ 
開催日:2019年5月21日(火)
開催地:三重県いなべ市
UCIカテゴリー:2.1
コース長:127km=3.1km+14.8kmx8周
TEAM BRIDGESTONE CYCLING 参加選手:石橋学、窪木一茂、黒枝士揮、徳田優、平塚吉光、孫崎大樹

photo: Midori SHIMIZU

2019ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)第3・いなべステージにて、窪木一茂が4位を獲得。3位争いのスプリントを制しきれなったレースでした。



昨日の第2・京都ステージ終了直後から降り始めた雨は、夜半に豪雨に。嵐のような天候になるかと思われていた第3・いなべステージ。しかし夜が明ければ雨は上がり強い日が指し、風は残ったものの夏のような天候となりました。

いなべ市の阿下喜駅より、地元の方々に先導されパレード走行からのリアルスタート。1周目後半から数名の選手が最初の逃げを決めます。ただこの逃げに含まれるメンバーに強豪選手も多く、逃がすことの危険を感じ即座に対応。徳田優らが中心となり集団を牽引し2周目後半に吸収します。



(徳田)

「危険な逃げが行って、まずは平塚さんが引いてくれたんですけど、結果的にそんなに人数をローテーションさせられないということで、自分が積極的に引いた感じでした。その後で力尽きてしまったんですが、他のチームを巻き込んで、もっとやれればよかったなと今は思っています」(徳田)


その後選手1名が飛び出し先行、それを集団は容認。そのまま4周回ほど独走で逃げ続け、一時は4分30分差まで開きます。

いなべのコースは、厳しい上りセクションの通称「いなべルグ」を始め、いくつかの斜度のきつい上りがあり、下った後は長い平地セクションが続きます。昨日からの風はここで強い向かい風となっています。


(石橋)


「今日の集団は、上りが速かったです。上りにパーンって行って、平坦は向かい風だったので、みんな抑えてペースが落ちるという感じでした。ただ、上りが速くて下りでみんな追いついてくるので、その繰り返しで周回ごとに脚が削られる感じはありました」(石橋)


途中、もう一名の選手が先行選手に加わり2名逃げとなりましたが、集団が本気で踏み出せばすぐに追いつく状況。そのためペースを緩めるところもありましたが、石橋が言うように選手たちの疲労は着実に溜まっていきます。

窪木と石橋は集団前方で展開していきますが、走りでのちょっとしたタイミングで集団後方に下がることもあります。後方で気を抜いたときに集団前方が動き始めると、後方選手は一気に遅れることもあります。そのため平塚吉光、孫崎大輝らがサポートを担い、二人を前に引き上げていきます。



(左から孫崎、石橋、平塚)


「こういったアシストは誰かがやらなきゃいけない。小さなレースだったらチームの若い子の役割なのかもしれないですけれど、こういった大舞台では失敗は許されないので、(チーム最年長で経験の長い)僕がやったほうがいいのかなと」(平塚)

全8周回のラスト2周。昨日のステージと同じく終盤局面に向け、集団が動き始め先行二人は順次吸収。そのカウンターのように2名選手が抜け出し、30秒ほどの差をつけて走行。集団は彼らに詰め寄りましたが、結果この2名が優勝を競うことになりました。



(平塚)


優勝、2位を決めた二人に15秒ほど足りなかった集団、表彰台に向けた3位スプリントとなります。ゴール前2kmから、窪木、孫崎を選手たちの3位争いは始まっていました。

「ゴール2km前から学と孫崎が先頭にいてくれて、僕はその5番手に。ゴール前600mほどで孫崎がもがいて引き上げてくれて前に乗れて」(窪木)

「僕が窪木さんを前に持っていく感じで、もがいて位置取りをしました。前には一度乗れたんですけど、僕が先頭まで出切れず埋もれそうになったところを、窪木さんがうまいこと別ラインに乗り換えてくれて、前に入っていきました」(孫崎)


ゴール前300mほどの軽い上り、窪木は3名の選手、オールイス・アウラール選手(マトリックスパワータグ)、ベンジャミン・プラデス選手(チーム右京)、フランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)に続く4番手。

「4人で登っていって、左に曲がる手前にマンセボが離れて、オールイス、ベンジャミン、僕の順序になって。最終で右からまくろうとしたんだけれど、コース脇フェンスにうまいこと追いやられたので、一旦引いて後ろに下がり、左からもがいた感じです。出し切りました」(窪木)






結果、窪木は先行していたアウラール選手を差し切れず、3位までが獲得できるUCIポイントを逃しました。しかし一矢を報いるという意味でも、窪木はまずはポイントリーダージャージを獲得したことに安堵します。


このTOJで、TEAM BRIDGESTONE Cyclingは、まだステージ優勝を挙げられてはいません。しかし連日の走りから課題を明確にし、チームでの動きをイメージし、その完成図を完璧ではないまでも具現化している印象を受けます。

例えばチーム最年少の孫崎は、京都ステージの後、チーム員らにその走りの弱点を指摘され、今日はそれを覆す走りをしています。

「確かに引き上げるまでは手伝えましたが、最後までの仕事がやりきれた感じは、僕の中にはなくて。。。経験がまだ足りない、脚がもっとあれば。まだまだ完璧ではないです」(孫崎)



(孫崎)

ここまでの3レース、窪木の活躍が目立ちますが、チームの別線スプリンター黒枝士揮もその脚を残し、平坦基調コースでのステージ優勝を狙っています。上位者のみが称賛されるのは自転車ロードレースの常ですが、その結果はすべて、下位リザルトにいるチーム員の献身によりなりたっています。


このTOJでリザルトからは見えない手応えを、TEAM BRIDGESTONE Cyclingは、日に日に感じています。


(平塚、孫崎、徳田、石橋)

【リザルト】 Tour of Japan 3rd Inabe Stage 127.0km
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンテック)3:18:34
2 アダム・トーパリック(チームザワーランド・NRW.P/B.SKS.ジャーマニー)+0:00
3 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)+0:13
4 窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:13
32 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:16
50 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:41
73 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+8:52
76 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+14:17
83 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+14:17

*個人総合 第3・いなべステージ後
1 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンテック)6:03:10
2 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)+0:01
3 アダム・トーパリック(チームザワーランド・NRW.P/B.SKS.ジャーマニー)+0:02
6 窪木一茂(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0:18
22 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +0:32
57 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +9:52
73 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +18:08
78 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +23:35
81 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling) +23:39

*チーム順位
1 リュブリャナ・グスト・サンテック 18:10:34
12 TEAM BRIDGESTONE Cycling +0:09:38



(いなべステージ名物、いなべルグ直前に時事ネタで迫る『マネキン応援』。今年はもちろん『令和』)