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17/08/18

【MTB USA Pro XCT】ウィンダム/沢田レポート「満足できたレース」

2週間、2戦に渡った北米レース遠征を終えたブリヂストン アンカー サイクリングチームの沢田時。先のワールドカップでは自身の世界でのレベルを確認し、さまざまな想いが巡った沢田でした。しかしアメリカでのこのレースでは納得できる走りができ、さらに走りを改善できる方法も見出しました。

沢田のレポートです。

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大会名: Windham Pro XCT(UCI High-Class)
開催日:   2017年8月12日
開催場所:  アメリカ・Windham
カテゴリー: UCI High-Class エリート男子
リザルト: 16位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ&一部ウェット

カナダでのワールドカップから中5日で迎えた今レース。
アメリカでの国内シリーズ戦となるレースで、UCIクラスはワールドカップに次いで高いHigh-Classに設定されている。25位以内にUCIポイントが与えられるうえに、先週のワールドカップよりも選手の数と力量はかなり下がるため、ポイント獲得のために非常に大事になってくるレース。ワールドカップではポイントは獲得できたが、内容としてはまともに競り合うレースすらできなかったので、アメリカでは北米遠征の締めくくりとして結果と内容ともに充実したレースをしたいという強い意気込みで臨んだ。

コースは過去にワールドカップで2度走ったことがあって経験済み。前半はひたすら長いジープ道の登りと難易度は高くないが体力は削られるような短いシングルトラックが続き、後半は山頂から一気に駆け下りてくるハイスピードで長いダウンヒルが続く。ダウンヒル区間にはロックセクションも含まれており、突入スピードが速いためにバイクが暴れやすい。繊細なバイクコントロール技術というよりは豪快に突っ込む度胸が必要なコース。一気に登って一気に下ってくるコースであるため、登りか下りのどちらかのスピードが劣っているとラップタイムが上がらない難しいレイアウト。


今回は時差ぼけも完全に取れていたので、レース3日前には日本ナショナルチームのメンバーと一緒にかなり追い込んだメニューで身体に刺激を入れることができた。スタートは2列目と好位置に並ぶことができたため、ポイント獲得のために前半から飛ばしていくイメージを高めていく。

スタートループ+5周回のレースが定刻通り12時半にスタート。今シーズンは特に不調が続いているスタートであったが、今回はかなり良いスタートを切ることができた。先頭パックの後ろに付け、トップ10付近でスタートループをこなしていく。登りが長いコースということもあって優勝候補の選手が出だしは若干牽制しているようで、集団は比較的落ち着いたスピードで登りをこなしていく。

自分もレースの流れに乗れたことで良いペースで走れているが、登り途中にあるシングルトラックやコーナーの立ち上がりでの加速に付いて行けずに先頭からは離されてしまった。それでもまだ10番台前半の位置に付けることができているので、今日はかなり調子が良い。

下りのロックセクションでは石が滑ることを警戒して減速し過ぎたことでタイムをロスしてしまう。そしてここで開いた前走者との差を詰めるためにスピードを上げてバイクの動きが雑になったことで機材トラブルを起こしてしまった。20秒ほどロスして順位は20番手ほどに下げ、非常に勿体無いことをしてしまう。しかし前走者との差は見えやすいコースであったこともあり気持ちが切れることはなく、すぐに順位を取り戻していく。

特に登りの調子が良くて、集中して力を発揮できていた。下りをもっと思い切り攻められれば更なるポジションアップが可能だったが、滑りやすいロックセクションでのバイクコントロールがうまくいかず、最後までスピードを上げられなかった。下りを得意とする選手の中には登りをイーブンペースで走り体力を温存し、下り区間で思い切り攻めてタイムを縮ませてくるような走り方の選手も多かった。そのために日本のレースとは全く違った勝負展開になっていくことが面白く、とても刺激を受けた。こういった走り方を身につけていくには、普段からXCOコースでの練習だけでなく、常設されたDHコースのようなところで下りに特化した練習をしていく必要を感じた。長い下りを速く走るには登りとはまた違った体力や集中力が必要になってくる。日本に帰ってから早速取り入れていきたい。

最終周回まで少しずつ順位を上げていき、16位でフィニッシュ。
UCIポイントを10P獲得することができた。

今持っている力を全て出し切り、満足のいくレース内容であった。特に最近不調が続いていたスタートを上手く決められたことが嬉しい。レースの3日前にしっかりと追い込めたことが今回の結果に繋がったと思うので、これからのシーズン後半戦も同じルーティンで進めていくようにしたいと思う。

今回の北米遠征は自分にとって非常に価値のあるものとなりました。
これからの毎日を少しずつ確実に成長する日々とできるようにしていきたいと思います。
この遠征の機会を与えて下さったチームとスポンサー様、そして応援いただいた方々に感謝しています。本当にありがとうございました。

次戦のレースまで一ヶ月ほど開くので、しっかりとトレーニングを重ねてシーズン後半戦に向けて準備していきたいと思います。

今後とも宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時


使用機材
バイク      ANCHOR XR9(http://www.anchor-bikes.com)

コンポーネンツ  SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp)
シューズ    SHIMANO S-PHYRE XC9

ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto PRG-5(レッド)
(https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア     Wave One (http://www.wave-one.com)
         Legge Fit Pro
         
サングラス OAKLEY (http://jp.oakley.com)
         Jawbreaker(PRIZM ROAD)
        
サプリメント  SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/)
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
   レース中:SAVAS VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp)
         グラフィック プルオーバータイプ(ポルカドットブラック)

 
17/08/16

【MTB USA PRO XCT】ウィンダム:沢田16位、平野21位に

ブリヂストン アンカー MTBチームは、その北米遠征の第2戦をアメリカで走りました。ニューヨーク州ウィンダムにて行われた、UCIハイクラスのポイントを獲得できるレースです。ここで沢田時は16位、平野星矢は27位という成績となりました。

小林MTB監督のレポートです。


レース名:WINDHAM PRO GRT / XCT EVENT
UCIカテゴリー;UCI High-Class
開催地:アメリカ・ニューヨーク州ウィンダム
開催日:2017年8月13日(土)
コース長:28.8km=スタートループ3㎞+4.3㎞×6周
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 出場選手:
 沢田時、平野星矢


ワールドカップ・カナダから800キロを移動。ブリヂストン アンカー サイクリングチームの沢田時、平野星矢の二選手は、アメリカに陸路で入国し、ニューヨーク州ウィンダムで行われたUS/PRO-XCTに参戦した。


このレースはUCIのハイクラスレース、各選手権に次ぐポイントを獲得できる。アメリカ本国はもちろん、オーストラリア、カナダ、コスタリカ、コロンビアなどからワールドカッパーや、準ワークスライダーが集う。

日本国内ではUCIポイントを獲得できるレースがないため、ワールドカップ同様、このレースでも出来る限り高いポイントを獲得することが目標になる。ゼッケンは沢田選手が10番、平野選手が11番と配列的に有利な位置を確保できた。

ウィンダムはワールドカップが行われたこともある、古典的なコースレイアウトの会場。スキー場を縦に使った登坂と下りの長いタフなコース。適度なロックセクションもあり、スピードが高まるとテクニックを要するハードなアレンジだ。スタートループ+5周回。


アメリカ入りから連日快晴が続いたが、レース前日に大雨。レース当日は曇りの薄日となり、路面は滑りやすくあるものの、過度に滑ることもない状態。心配なのは鋭利な岩によるにパンクと見えづらい段差からのトラブル。選手とはあらゆるリスクについて情報交換しながら、試走とバイクセッティングを行った。

スタートループは各選手の顔見せのような形となり、その後に本コースに流れていく。アンカーの2選手は集団の中ほどから始まり、沢田選手は12番手前後への位置取りに成功した。平野選手はその背中が見える位置で1周回目へ。

2周目、沢田選手は15位前後で数名とまとまり戻ってきた。パワーがしっかり出ており、今季の中でも良い走りを見せている。しかし平野選手は20位前後のパックから遅れ始めてしまう。



3周目、トップライダーが動く。4名の選手が最速タイムを出し、コースを引き切り裂くかのような走りを見せる。これがレース全体をペースアップし、あちこちで中切れ(速度に付いていけず後退すること)が発生。沢田選手もパックからバラけていく。平野選手は遅れを取り戻せず、我慢を要する展開だ。

4周目、トップを走る選手がアタック。別次元のスピードで5位以下の選手を引きちぎる。沢田選手は1人ずつ前の選手を抜いていく。平野選手には忍耐が続く。

5周目、表彰台を狙う3選手はさらに周回タイムを上げフィニッシュに向かう。パンクやメカトラブルに見舞われる選手も増えてきた。優勝は後半のレースを完全に支配した先頭選手。ポジティブな走りを続けた沢田選手が16位で10ポイント獲得。自身の力を出し切った展開を見せた。ワールドカップに続き2戦連続でポイント獲得。平野選手は先週の怪我を引きずり、彼本来のパフォーマンスを見せられなかったが、27位で完走。



これで2週間にわたる北米遠征を終えた。貴重なUCIポイントを獲得するというチームの目標を果たした反面、ワールドライダーとの力と技量の差が具体的な尺度で明白となった。遠征でしか得られないデータをもとに、残された国内戦と海外UCIレースへの挑戦で、それらを一つ一つ克服していく。

日本からのたくさんの応援を、ありがとうございました。(小林輝紀MTBチーム監督)


【リザルト】
2017/8/12 Windham Pro GRT/XCT + UCI Junior Series XCO

1 MCCONNELL Daniel (AUS) 1:24:49
2 BOTERO VILLEGAS Jhonnatan (COL) 1:25:08
3 GAGNE Raphael (CAN) 1:25:12
16 SAWADA Toki/沢田時 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:34:54
27 HIRANO Seiya/平野星矢 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:44:26

 
17/08/12

【MTBワールドカップ】第5戦モンサンタンヌ・沢田時レポート

本当の世界シーントップのレベルが争う、UCIワールドカップに遠征するブリヂストン アンカーMTBチーム。沢田時が、今の自分の実力を冷静に見極めたレポートです。

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大会名: UCI MTB WorldCup 第5戦 Mont-Sainte-Annne
開催日:   2017年8月6日
開催場所:  カナダ・Mont-Sainte-Annne
カテゴリー: エリート男子
リザルト: 58位(−2ラップ)
天 候:   曇り
コースコンディション:ドライ

全日本選手権から2週間。
ずっと目標にしてきたレースを惨敗で終えてしまったことへの喪失感は大きかったが、今の自分は日本で4番という現実を受け入れ、弱いからこそ早急に進化していかなければならないと感じている。僕を信じて応援してくれた方々の期待を裏切ってしまったことは本当に悔しい。この先、今よりもっともっと強くなってレースの走りで強い自分を表現していかなければ、この悔しさは晴らすことはできない。気持ちの面でも新たなスタートを切った今、ワールドカップという世界最高峰の舞台で走れる環境を頂けたことには本当に感謝の気持ちしかありません。この北米遠征を必ず実りあるものにしたいと思います。

ワールドカップに参戦するのは2年ぶり、エリートクラスでは初めての挑戦。各国の参加人数に制限がないために、ある意味で世界選手権よりも層が厚くて世界一レベルの高いレースであることは間違いない。世界のレースで揉まれて経験値を高めることも遠征の重要な目的ではあるが、それ以上に初めてのワールドカップで同一周回での完走という最低限の結果を残すことが今回の目標であった。

モンサンタンのコースは20年以上前からワールドカップが開催されている歴史あるサーキットであり、自然の地形を生かした非常にテクニカルなコースとして知られている。4日間かけて試走を繰り返し、コースの攻略に取り組んだ。ロックセクションが非常に多いのが特徴で、岩を避けるライン取りを探すのではなく、岩の上での最速ラインを探していくといった感じである。

世界のトップ選手たちも同様に難セクションで試走しているので、彼らのラインを盗めば最速ラインを見つけることは簡単であるが、同じスピードで走ろうとすると途端にバイク操作が追いつかずに危なかっしい走りになってしまう。試走を繰り返していくうちにある程度ミスなくスムースに走れるようにはなったが、周りのエリート選手と比較してのスピード不足は否めなかった。

さらにレース前日は雨が降ったことで、岩の上はまるで凍った路面のように滑りやすくなって全く思い通りに走ることができなくなってしまった。自分のバイクコントロール技術では恐怖心が先走って身体が思うように動いてくれない。大きな落車をしてダメージを残すことはしたくなかったので、前日の試走は最低限にとどめた。幸いレース当日は晴れて路面はドライコンディションに戻ったために問題なく走れたが、あのスリッピーすぎる路面コンディションでレースをしていたらと思うと本当にゾッとする。

そして迎えたレース当日。バイクはいつものように小林監督に完璧に整備して頂いたことで最高の状態。レースに必要な機材物資は海外のレースに来ても何も不足は無い状態で、スポンサー様には感謝の言葉しかありません。肝心の身体の方も時差ぼけも取れて脚は軽く、かなり良い状態でレースに臨むことができた。今日がいつもの国内のレースであれば、余裕を持ったレース運びができそうだと感じた。しかしワールドカップに臨む以上は必ず自分の限界を超えるほど苦しい場面が訪れ、むしろそこからレースが始まると言っていい。いつも以上にウォーミングアップは念入りにしてスタートラインに並んだ。

そしてスタート。並んでいた位置が既に最後尾付近であったので出遅れることはないが、ポジションを上げることもできずにスタートループを走る。登りではコースいっぱいに選手が広がっていて隙間がなく、下りのスピードも相当速い。前の選手を一人抜くのには登坂力というよりもスプリント力が必要だと感じた。渋滞してバイクを押す時間もありながら、いつものレースよりずっと速いスピードで進んで行く。1周目を終えて50番台後半の位置。スタートからポジションを上げられていない。追い込んでいきたい場面であるのに、身体は酸欠状態で脚に力が伝わっていかない。調子が悪いのではない。いつものレースでは休んで楽をしている場面でもずっと踏む続けたことで、余裕が無くなっているだけだった。いかに普段の国内での走り方が甘かったかを思い知った。後方に数名の選手はいるものの、ほぼ最後尾の位置。登りで前を走る数名のパックに追いつけず、下りで更に離されてしまうということを繰り返す。だんだんと単独での走行が多くなってしまう。今思えば2周目以降にいかに良いパックに入って集団で走行できるかが完走できるかできないかの別れ道であったと思う。あまりにも弱く、レースをできていない自分に腹が立った。初めてのエリートでのワールドカップは−2ラップという結果に終わってしまった。

単純なパワー数値で言えば今シーズンのレースの中で最も高い数値が出ていた。自分自身の調子で言えば決して悪くはなく追い込めたレースではあったのだが、全く実力が足りていない。この舞台での完走が当たり前というレベルに早く達したい。そのレベルにあるのが日本では幸平さんだけであり、全日本で全く力が及ばなかった理由がよくわかって、ある意味すっきりした気持ちでもある。やらなければいけないこと、試さなければいけないことは沢山あって、一つずつ潰していかなければいけない。全日本での喪失感など感じている暇はないことも身に染みてわかった。

まずは今週末のアメリカ・Windhamのレースで今の想いをぶつけていきたい。ワールドカップほどのメンバーは揃っていないが、UCIハイクラスのレースとなるために同様にとてもハイレベルなレースとなる。モンサンタンではできなかった2周目から集団でレースを展開していくこと、そして25位以内に与えられるUCIポイントを獲得することを目標に走ります。

この北米遠征を必ず実りあるものにして日本に帰りたいと思います。
応援のほど宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク      ANCHOR XR9(http://www.anchor-bikes.com)

コンポーネンツ  SHIMANO XTR Di2 M9050シリーズ (http://www.shimano.co.jp)
シューズ    SHIMANO S-PHYRE XC9

ヘルメット Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto PRG-5(レッド)
(https://www.ogkkabuto.co.jp)

ウエア     Wave One (http://www.wave-one.com)
         Legge Fit Pro
         
サングラス OAKLEY (http://jp.oakley.com)
         EVzero(PRIZM TRAIL)
        
サプリメント  SAVAS(株式会社明治)(http://www.meiji.co.jp/sports/savas/)
          レース前:ピットインエネルギージェル
                栄養ドリンク風味(カフェイン入り)
   レース中:SAVAS VAAM 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

ヘッドバンド   HALO (https://www.haloheadband.jp)
         グラフィック プルオーバータイプ(ポルカドットブラック)

 
17/08/11

【MTB ワールドカップ・モンサンタンヌ】沢田58位、平野61位

レース名:MTBワールドカップ XCO 第5戦
開催地:カナダ・ケベック州モンサンタンヌ
開催日:2017年8月6日
コース長:28.8km=スタートループ3㎞+4.3㎞×6周
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 出場選手:
 沢田時、平野星矢


ブリヂストン アンカー MTBチームが、UCIワールドカップの第5戦、カナダ・モンサンタンヌ大会に参加しました。ジャパンナショナルチームのU23選手、強化遠征と参加を同じくしています。結果、沢田時は58位、平野星矢が61位でした。小林監督のレポートです。

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チームは2017ワールドカップ=カナダ・ケベック州モンサンタンヌ、続くアメリカ・ニューヨーク州ウィンダムでのUCI-HCレースに出発した。最高レベルのレースでUCIポイントを着実に獲得すること、日本では競えないワールドクラスの相手と身体を交える走りをすること、を目指す遠征。内に秘める力の全てを絞り出して挑むレース。

(今回はジャパンチームがU23以下を対象にアンカーと同じレースに参加、自分は50%ジャパンチームとして行動)

ここケベック州モンサンタンヌは、過去に世界選手権が行われた場所。ワールドカップの常連会場であり、ダウンヒルもXCOもダイナミックなコースレイアウトだ。日本にはまずない超難易度のロックセクションが置かれている。しかし無造作に見える岩の配置も、インスペクションするとその小さなひとつ一つが計算され尽くし置かれることに気づく。路面のミューも起伏もカメラを意識したようなつくり。WCでも最多の立体交差が用意され、コンパクトな1周4.3㎞のコースは、どの角度から見ても興奮するレイアウト。

今大会は、世界戦を前にするため、欧州のワークスライダーには参加を敬遠する選手もいたが、トップ20はいつものメンバー。今季負けなしのニノ・シューター選手(Scott-SRAM Mtb Racing Team)を筆頭に強豪が揃った。

アンカーは表彰会場を目の前に見るアパートをチーム拠点とした。不測の事態にも完全対応できるだけのパーツアッセンブリもカナダに持ち込んだ。ワールドサポートであるSHIMANOの支援も手厚く、試走で破損したパーツもリペアして頂き、万全の体制でレースに挑んだ。


8月6日、14:45ジャストの号砲一発。スタートループ3㎞+4.3㎞×6周のタフなレースがスタート。アンカーの2選手もスタートトラブルなくループに消えていく。

前日の大雨の影響でロックセクションがスリッピーで非常に危険な状態になるのではと心配されたが、レース当日は朝から薄曇り。U23や女子エリートのレースで路面が荒れることはなく、かえって砂が濡れた岩の表面に付着されることで予想よりもグリップできる状態になっていった。



あっと言う間に一列棒状となった集団は、大きな落車もなく驚異的なスピードで難易度の高いロックセクションを淡々と走り抜けていく。

タイトコーナーでは位置取りに関係なく割り込む。登坂では全身を使って強引に競り上がり、ダウンヒルは岩と岩の頂点を結んだ最速ラインに突っ込んでいく。一瞬の隙を逃さず接触しながらも前を抜き、フィニッシュまでのストーリーなんて考えていないのではないかと思う強烈なアタックは、やはりワールドカップなのだと実感する。

ある意味、国別で選手が絞られる世界選手権よりも高レベル層の選手が多く集まるWCに、日本唯一のUCIチームとしてアンカーが挑戦していく意義は重い。

スタートループから1周目
やはりシューターを取り囲んだ集団がレースを牽引。段違いの速さで大集団を引きちぎっていく。しかし、その中でも雑音を立てずにウルトラスムースに走り抜けていくシューターには、誰とも違うオーラがあった。明らかに足を残しながらパック2番手でプッシュしている。その驚異的な速さに牽引された大集団の後方にアンカー2選手がいた。



沢田選手はゼッケン57番、平野選手は58番。ともに日本人UCIランキング2位と3位だが、WCではスタートグリッド最後尾になる。圧倒的に不利な位置であるが、そこからどこまで上がれるのか、UCIポイントが与えられる60位以内と完走(トップのラップタイムの80%相当の時間差が開くと完走できずにカットされてしまう)を目標としてレースがはじまった。

まるで野山を駆け巡る動物のような凄まじい速さの大集団の後方で、沢田選手が懸命に前の選手を一人ずつパスしようと動く。集団の速さに翻弄されまいとパワー全開のダンシングで前を追いかけていく。

一方、平野選手は前日の試走で痛めた右足の影響で思うようなパワーが出せないが、経験豊富な彼の走りはクレバーで、集団の流れに乗るためにリズムを合わせていく。
アンカーはスタートループで順位をあげ、45番手前後を位置取りする。

2周目
やはりケガの影響は予想以上に大きく、平野選手のペースは上がらない。ペダリングもアンバランス。後続選手に次々パスされ、順位は50番台へと下がっていく。
沢田選手は集団の流れに合わせながら懸命にポジションをあげようとプッシュする。数名の選手と抜きつ抜かれつも他チームにパンクやトラブルが発生しはじめ、順位をキープ。


3周目
平野選手が大きく遅れ始める。身体の動きが固く、キズの痛みを強いられる走りとなり、ここで80%カットとなった。
沢田選手はトップ3が牽引する集団のスピードに対応できないセクションが増えていく。シューターとは毎周回120秒ほどの差を広げられ、小さな集団すらもバラけ、前後の選手と距離が空き始めていき、50番台へと順位を下げる。

4周目
レース全体がシューターを囲むトップ集団に完全支配される。10番手以降はパックが崩壊し、テクニカルフィードでは複数のチームフィーダーが同時にラインに着くことがなくなっていった。
沢田選手は完全に単独走行となる。しかしトップ集団が小さなアタックを繰り返しているため、ラップが高位安定し、ここで5周回目に入ることを許されなかった。


結果
優勝はシューター。今季WC無敗で年間総合チャンピオンを獲得した。5周目の満を持してのアタックで他を圧倒しての優勝だった。アンカーは、平野選手が61位、沢田選手が58位でフィニッシュとなった。

チームとしては、多くのスポンサー、サプライヤー、ファンの力で、沢田選手が自身初のエリートで迎えたWCでUCIポイント10点を獲得することができた。しかし、目標である完走を果たすことはできなかった。世界のトップライダーに後塵を浴びせられるラップがなくなるまで、2020年東京五輪の舞台に向かって、アンカーは懸命に強化のスピードを上げていかなければならない。そして、どんな状況でも果敢に、勇気をもって挑戦し続けていくチームでなければならない。

次週はアメリカ。ウィンダムNYで行われるWINDHAM PRO XCTでUCIハイクラスレースに挑む。
沢山の応援をありがとうございました。


リザルト

1 Nino Schurter (Swi) Scott-SRAM Mtb Racing Team 1:31:51
2 Stephane Tempier (Fra) Bianchi Countervail +0:00:10
3 Gerhard Kerschbaumer (Ita) Torpado Gabogas +0:00:21
58 Toki Sawada/沢田時(Jpn) Bridgestone Anchor Cycling Team
61 Seiya Hirano/平野星矢 (Jpn) Bridgestone Anchor Cycling Team

 
17/08/10

【ツール・ド・グアドループ】ステージ9(最終)/ 勝利に向けた個々の動きを実感

レース名:ツール・ド・グアドループ2017 (Tour cycliste international de la Guadeloupe)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領グアドループ
開催日:2017年7月28日〜8月6日  ステージ9(最終) 8月6日 110km(ロード)、21km(個人TT)
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
新城雄大、石橋学、面手利輝、鈴木龍、ダミアン・モニエ


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


この最終ステージ。チームは逆転総合優勝となるまでには差が広く、それぞれがステージ優勝を目指して走りました。これまで通りにBGT選手は積極的にアタック、ひとりひとりがそれぞれに前を追う形でジャンプアップを成功させ、ひとつずつ先導グループに入ります。

ラスト数周回までに、すべてのBGTチーム選手が最終ゴールを争うグループの中に入っていました。BGT選手がすべてそろったあたり、レースも終盤に総合2位の選手がアタック、総合リーダーとのタイム差を開いていきます。その選手と共に逆転を狙う選手たちが列車を組んで追走、そのままゴールスプリントへと入っていきます。

ステージ優勝を狙いたいBGTチームでしたが、そこで「チームの詰めの甘さが出ました。チーム全員が協力すれば勝利も狙えたので残念です」(水谷監督)。新城雄大が5位、鈴木龍が6位という結果に終わりました。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


「ただ今回のレースは、これまでの総合優勝を狙った動きとは違う、個々の区間優勝のために走れたレースだったと感じています。

勝てるところではキチンと動いて、表彰台をモノにできたステージもあれば、のがしたステージもあった。こういう走りを毎回しながら、そして失敗を重ねながら、勝つための動きを覚えて、体現していってもらえればと思っています」(水谷監督)


プロローグのキャンセル、ステージ1での落車から始まり、混沌とした中でも勝負を続けられたBGTチーム。予測できない状況の中で、きっちりと先頭を狙うというその姿勢と実現、個々の選手としての力を磨けたことが、今回のツール・ド・グアドループ 最大の収穫でした。

チームはこれより帰国、恒例の『シマノ鈴鹿ロード』にて、みなさまにご挨拶いたします。
日本の舞台でも活躍する、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの2017年後半戦にご期待ください。


【リザルト】

2017/08/06 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
ステージ9 Stage 9 - Abymes › Baie Mahault (126.4km)

1 ROUSSEAU Jayson 2:52:15
2 TORRES Albert Inteja Dominican Cycling Team +0:00
3 UBETO Miguel Armando +0:00
5 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
6 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
27 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:13
36 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
86 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +10:26


【総合成績 General Classification】
2017/08/06 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)

1 FOURNET-FAYARD Sébastien 31:09:24
2 MURILLO Juan 1:45
3 SAVICKAS Zydrunas 2:48
18 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team 13:26
23 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team 18:01
32 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 34:28
45 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 50:04
51 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:06:12


 
17/08/09

【ツール・ド・グアドループ】ステージ8/ 個人TTにてダミアン3位に

レース名:ツール・ド・グアドループ2017 (Tour cycliste international de la Guadeloupe)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領グアドループ
開催日:2017年7月28日〜8月6日  ステージ8 8月5日 110km(ロード)、21km(個人TT)
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
新城雄大、石橋学、面手利輝、鈴木龍、ダミアン・モニエ



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


ツール・ド・グアドループ、第8ステージは2つの複合ステージ。午前110kmのロードレースと、午後個人TTの複合ステージです。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


*午前:ロードレース 110km

前半から石橋学が3名ほどの逃げを決め、後半まで持ち込むも集団に追いつかれ、その中から地元選手が独走で優勝しました。
2位争いのスプリントに鈴木龍と石橋が食らいつきましたが、鈴木が12位という結果に。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


*午後:個人タイムトライアル 21km

昨年はダミアン・モニエが優勝し、逆転総合優勝への道筋とした個人タイムトライアル。今年もこのTTで優勝してタイム差を稼ぐべく、数日前から「脚を溜めて」きました。ですが、その結果は3位。昨年と同じコースでしたが、ダミアンは昨年の優勝タイムよりも1分ほど遅い走りとなり、残念な結果に。タイムを越し優勝した選手が、ダミアンの昨年の優勝タイムと同じだったことも、残念に思えます。

ダミアン以外の選手は明日の最終ステージでのステージ勝利に向け、TTは流したという感じです。明日の最終ステージ、総合優勝は遠いのですが、ステージでの爆発なるか。


【リザルト】
ロードレース Road race
2017/08/05 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
ステージ8a Stage 8a - Capesterre › Abymes (110km)

1 ROUSSEAU Jayson 2:31:30
2 RAMOTHE Cédric +0:21
3 GERAN Ronald +0:21
12 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:21
30 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:21
66 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +4:12
67 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team +4:12
74 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +8:14

個人タイムトライアル ITT
2017/08/05 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
ステージ8b Stage 8b - Abymes › Abymes (21km)

1 FOURNET-FAYARD Sébastien 27:30
2 TORRES Albert Inteja Dominican Cycling Team +0:41
3 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +1:09
29 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +3:46
67 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +5:26
81 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +6:54
82 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team +6:54

 
17/08/08

【ツール・ド・グアドループ】ステージ7/ 新城と面手がさらに逃げを重ねる

レース名:ツール・ド・グアドループ2017 (Tour cycliste international de la Guadeloupe)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領グアドループ
開催日:2017年7月28日〜8月6日  ステージ7 8月4日 158km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
新城雄大、石橋学、大久保陣、面手利輝、鈴木龍、ダミアン・モニエ



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

第7ステージでも、新城雄大と面手利輝が積極的に攻めました。今日のコースプロフィールは、中盤に厳しい坂、後半は高速道路を4車線使う平坦なルート。前半から20名ほどの逃げグループができ、そこにまたもや新城と面手が乗ります。

結局その逃げには、総合優勝を狙う選手が3名入っており、そしていわゆる「大逃げ」となりました。後ろの集団は5分ほどにまで差を開いたのちに、散り散りになって崩壊します。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


その先頭の逃げ手段から2人が飛び出し、ラスト10kmの地点で2人の独走となり、7秒差で逃げ切り1,2位を獲得しました。新城も面手も、その飛び出しに反応しましたが、3日めの逃げとなると脚に疲労が溜まっているよう、表彰台にはからめませんでした。


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

またこのステージで、大久保陣がギャラリーとの接触があり転倒、リタイアとなりました。

「若手2人ががんばってくれています。明日は個人TTとロードの2ステージ、TTのために脚を溜めているダミアンの調子が楽しみです」(水谷監督)


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

【リザルト】
2017/08/04 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
ステージ7 Stage 7 - Sainte Anne › Capesterre (158km)

1 BONNET Pierre 3:38:48
2 LUTIN Larry 0:05
3 MILAN Diego Inteja Dominican Cycling Team 0:07
5 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:07
15 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +3:55
29 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +4:53
40 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +4:53
75 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +9:06
DNF OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team -

 
17/08/08

【ツール・ド・グアドループ】ステージ6/ 新城4位に

レース名:ツール・ド・グアドループ2017 (Tour cycliste international de la Guadeloupe)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領グアドループ
開催日:2017年7月28日〜8月6日  ステージ6 8月3日
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
新城雄大、石橋学、大久保陣、面手利輝、鈴木龍、ダミアン・モニエ


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


Photos from:
https://www.facebook.com/pg/crcg971/photos/?tab=album&album_id=1899066003677101



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


第5ステージに続き、このステージでも新城雄大と面手利輝がうまく逃げに乗ります。

前半がきつく、中盤が平坦で、後半がもさらにきつい勾配の中ゴールするというコースプロフィール。17名ほどの逃げはタイム差も1分半ほどまで開きました。メンバーもよく、ローテーションもうまく行って、横風があって、逃げグループが分裂することもありましたが、そこは乗り越えて集団はひとつとなって進んでいきました。

ラスト10kmぐらいのところで、地元の選手が飛び出して、1分15秒差で独走ゴール。その後ろはアタック合戦になってしまって、新城も面手も飛び出せずにそのまま2位争いとなってスプリントゴールになります。結果新城が4位に。


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

「昨日に続いて2日つづけて表彰台に絡んだのは良かったです。ただ、新城と面手のふたりが連携プレーができればな、とも思いました。これから経験を積んでもらいたいと思います」(水谷監督)


2017/08/03 Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
ステージ6 Stage 6 - Deshaies › Sainte Anne (150km)

1 ALIDOR Adrien 3:44:12
2 RAMOTHE Cédric +1:15
3 AMORES Julio Alberto Inteja Dominican Cycling Team +1:15
4 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:15
6 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:15
37 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:20
42 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:20
85 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +2:02
92 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +2:28

 
17/08/04

【ツール・ド・グアドループ】ステージ5/ダミアン大逃げ、新城が2位、面手が3位に

レース名:ツール・ド・グアドループ2017 (Tour cycliste international de la Guadeloupe)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領グアドループ
開催日:2017年7月28日〜8月6日  ステージ5 8月2日
距離:143km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
新城雄大、石橋学、大久保陣、面手利輝、鈴木龍、ダミアン・モニエ

ツール・ド・グアドループ、第5ステージで、新城雄大が2位に、面手利輝が3位に入りました。またそれを誘発したのが、前半のダミアン・モニエの独走アタック。チームは今日、本当によく動き、攻めました。
Photos from Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


ツール・ド・グアドループ、第5ステージのコースレイアウトは、前半がとてもきつく、中盤が平坦で、後半にまたきつくなるというもの。最後に「大逃げが決まりやすい」ステージでした。そのため、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの各選手には、この最後の大逃げに入って、勝ちを取りに行くという作戦を伝えられます。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

そしてそのスタート後、最初のきつい区間で、ダミアン・モニエが突如、逃げを決めます。そこに選手が乗って、合計で6名の逃げグループとなりました。集団と1分ほどの差で、そのまま50kmほどグループは逃げ続けますが、その速度から次第にライダーは落ちていき、ついにダミアン1人が独走する形となりました。

昨日からダミアンは積極的な逃げを見せています。現在のダミアンは総合成績に関れるタイムではないため、比較的マークは緩いのですが、前年度のチャンプであるため見逃してはもらえません。しかし勝機を狙い、ダミアンも今日もアタックします。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

その間に、メイン集団は後方で活性化していました。60kmを過ぎたあたりで、独走するダミアン他を捕まえるべく、10名ほどのグループがリード、そこに面手利輝が入っています。さらにその追走グループを逃さないよう数名の選手がジャンプアップを仕掛け、成功した2名のうちの1人が新城雄大でした。

その後、この勢いのある追走グループに独走先頭だったダミアンは捉えられ、それでもBGTチーム員3名という体制で、先頭グループを操ります。ダミアンは脚の残っている面手と新城のために集団を積極的に引き、そしてラスト5kmほどで直面する坂にて力尽き、後ろに下がります。

その坂が最終的な勝負どころとなりました。坂でアタックをかけた選手を捕まえ、そのカウンターアタックのような形で新城が。選手もう一人と2名で逃げ出し、それを決めます。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


ゴールは新城とその選手との一騎打ちとなります。新城が先に仕掛けます。しかしそれはゴールラインまでには持たず、後ろから刺されてしまいました。結果2位。

その後方に続いた集団の先頭を取ったのが面手です。そして3位を獲得しました。今日のBGTチームは積極的に攻め、勝利に向かいレースをコントロールした、やりがいのある1日ともなりました。



Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

「今日のチームは動けていましたね。面手も勝てる場所にいましたし。雄大も初めて勝負の場面に直結する経験も積みました。この後が楽しみです」(水谷監督)


2017/08/02 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
第5ステージ - Bouillante › Deshaies (143km)

1 THOMASSON Nicolas 3:37:55
2 ARASHIRO Yudai/新城雄大 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:01
3 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:09
9 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:57
33 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:57
41 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +4:17
42 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +5:37

 
17/08/03

【ツール・ド・グアドループ】ステージ4/ダミアンがアタック、石橋は2度のパンク

レース名:ツール・ド・グアドループ2017 (Tour cycliste international de la Guadeloupe)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領グアドループ
開催日:2017年7月28日〜8月6日  ステージ4 8月1日
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
新城雄大、石橋学、大久保陣、面手利輝、鈴木龍、ダミアン・モニエ



ステージ4は、このツール・ド・グアドループ2017のクイーンステージ。総合優勝の行方を左右する山岳ステージとなります。135kmほどとその距離は短いのですが、前半で長い峠越えを行い、ラスト30kmに激坂が連続し、勝負どころとなるステージです。

その勝負どころを前に、ダミアン・モニエがアタックし、6名の逃げグループを造り、最大で5分ほどまで集団との差を広げます。


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook

しかし集団内のリーダーチーム(総合リーダーを擁するチーム)がコントロールを始め、激坂を前に1分半までその差を縮めます。



集団が追い上げるなか、先頭グループ内でもアタックの掛け合いとなり、そこからダミアンは力尽きて遅れます。そしてそのダミアンを含む全ての先頭を、登りで集団が飲み込みました。そこから総合順位争いが始まり、速度が上がります。

その集団前方で、石橋学、新城雄大が耐えています。なのですが、石橋学はここに来るまでに今日、2度のパンクを喫しています。一度は前半の峠の麓(大久保陣がホイールを渡し対応)、もう一度はラスト30kmを迎える直前。この2度のパンクで集団へ復帰するため脚を使った石橋、好調ではあるのですが、今日は足りませんでした。


Photo from: Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme Facebook


「今日はレースらしいレースをした、という印象です。攻撃を繰り返す走りをしています。リーダーを追い上げる形なのが、結果良い形になっています。明日、明後日ぐらいにまた、学(石橋)のように表彰台にからむことができるのではと思っています。今回のレースで合流した新城も調子いいですね。学とともに楽しみです」(水谷監督)


【リザルト】

2017/08/01 - Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
ステージ4 Stage 4 - Vieux Habitants › Bouillante (135k)

1 MURILLO Juan 3:46:14
2 CARENE Boris +0:12
3 MILAN Diego Inteja Dominican Cycling Team +0:20
23 ISHIBASHI Manabu/石橋学 Bridgestone Anchor Cycling Team +5:41
44 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +12:50
52 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +16:05
59 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team +23:14
77 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +35:46