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17/06/24

【2017年全日本選手権】タイムトライアル:西薗、2連覇!

レース名 : 第21回 全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会
開催期日 : 2017年6月23日(金)
開催地 : 青森県 階上町
距離 : 39km=13km x 3周
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
石橋学、西薗良太

photos: Kei TSUJI



「昨日までがチャンピオンで、今日は違うんだと考えて走りました。チャレンジャーとして、立ち向かった気分です」(西薗良太)


2016年度の全日本タイムトライアルチャンピオンであった西薗良太は、2017年6月23日の全日本タイムトライアル選手権で再び勝利し、2017年度も全日本チャンピオンの栄冠を守りきりました。BGTからは石橋学も出場し、9位を獲得しています。



(石橋学)



(西薗良太)


今回の会場となった青森県階上町のコースは、アップダウンがありつつも平均速度が45kmを超えるハイスピードな、13kmを3周回する39km。

「下りでスピードが乗る重量級選手が速いんです」と分析した西薗は体重62kgと軽め。それでも「多くの準備を重ね、それをひとつひとつ着実にこなした」ことで連覇という最高の結果を掴みました。

詳細を聞くとそれは、何かにおいて上を目指すものが常に心がけていたい、ごく当たり前のことを、言葉通りに積み重ねた勝利でした。そしてその始まりとなったのは、今年3月、バーレーンで行われたアジア選手権、そこでの「不甲斐ない結果」だったのです。勝利を振り返る西薗の言葉を記します。

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今回の全日本選手権の始まりは、アジア選手権での敗北です。

あの時は脱水症状を起したりなど、本番中に自滅した面もありましたが、それに加えて大きかったのが、合っていなかったポジションで無理に乗って、疲労が溜まり思うように練習できなかったこと。2017年になって、シューズですとか細かな機材の変更があり、そこを無理に押し通したのがまずかった。


まずはこれをゼロベースで見直そうということで、それまでに造ったポジションを一回全部壊し、無理なく、かつ空気抵抗も少ないポジションを探しました。3月のアジア選手権での敗北のあと、これを4月、5月をかけて、トレーナーの人たちとコツコツやっていたという感じです。要は、去年勝ったポジションを再び出す、ということでしたね。



そしてコースのシュミレーションです。(青森が地元である)石橋学から地形やコースの特徴を聞き、実際に走った時のガーミンのデータをもらい、その地形データをいろいろシュミレーションしていきました。


コースの特徴はアップダウンだと思ったので、その高低差をこなしながらタイムを出せるタイムトライアルの走りを求めて、練習をやり込みました。しかも50分という長い走行時間。最初から最後まで全開で踏み倒すわけにはいかず、抜くところは抜き、踏むところでは踏みタイムを稼ぐという戦略的な走りが求められます。



その50分という時間で、アップダウンのあるコースをシュミレートして、走り込みました。僕の地元(鹿児島)に、いい練習コースがあって、桜島一周なんですけどね。桜島を一周するとちょうど50分ぐらいで、しかもアップダウンはさらに、遥かに大きい。そこで50分という時間にしっかり慣れよう、ってことで本番を意識した練習をしました。

そういうことを積み重ねつつ、アゼルバイジャンを前哨戦として、ツアー・オブ・ジャパン、ツールド熊野、そして今日の全日本選手権と、ここまでしっかり調子が維持できるコンディションニングを考えてやってきました。それが今日の結果に繋がったんだと。



今日のレースは無線でタイムを聞きながら走っていました。自分でも突っ込みすぎる(速すぎる)とマズイなと思っていたんですが、それでも前半は、思っていた以上に他の選手と接戦、というか似たようなタイムだったので、「これは引き離すのは無理だな」と思いました。

大柄で体重のある選手は下り区間でスピードが乗って有利なのですが、僕はどちらかというと軽量級です。そのため、とにかく空気抵抗を減らす姿勢を意識して行い、なるべく力を節約して彼らに引き離されないように、その後の登り区間でタイムを稼いでいくことにしました。

スピードの急激なアップダウンを避け、滑らかにペースを上げながら、タイムを稼ぐ走りを心がけました。どうしても均一に踏みたくなるんですけど、差をつけるところと、そこをキープするところ、守るところと攻めるところを使い分けて、1、2周を終えました。



そこまでで、10秒ぐらいのタイム差を稼げたんですが、それでも自分に余裕はない。去年のレースでは最終周回に入るまでに30秒以上のマージンがあったので、相当に安全運転する余裕はあったんですが、今回は最後まで攻め続けなければいけない。そして切り札としては、最後の上り区間で一気に稼ぐというのがありました。多分向こうも一杯一杯でしょうし、その最後の上りで崩壊してくれるだろうという見込みもありましたし。

最終周回に入って、佐野選手との差が4秒にまで縮まった、というのを聞いて、最終周ですし、下り区間ではとにかく踏みたい。踏みたくてしょうがない。でもそのハヤる心をなんとか抑えて、これまで通りのペーシングをとにかく守っていく。そんなときに無線から監督の「上げろ上げろ!」という声が聞こえてくる。



「うるせー! ここで上げたら終わりなんだ!」って心で叫んで(笑)。残り半周までとにかく我慢してそこから一気に踏んで、なんとか踏み倒して、最後に10秒の差を付けて、なんとか優勝することができました。限られた自分の力を活かすため、落ち着いてペース配分できたのが、今回の勝因だと思います。

1人で走る孤独な競技、タイムトライアルですが、無線があって、タイム差とかの情報が手に入れば、それを利用しますし。やっぱり最後は人間と戦っているんですよね。力的には、他の選手と変わらなかったかもしれませんが、こういった細かい情報のこなし方で、最終的に10秒という差がついたんだなと思います。



【リザルト】 2017/6/23 全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会

1 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)49.39.76
2 佐野淳哉(マトリックスパワータグ)+0:15.28
3 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)+0:16.65
9 石橋学(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+1:32.85




 
17/06/18

【ツール・ド・コリア】05(最終) モニエ総合5位、初山が10位に

レース名 : ツール・ド・コリア (Tour de Korea)
カテゴリー : UCI 2.1
開催期日 : 2017年6月14〜18日
開催地 :6月18日  ステージ5(最終) Seoul › Seoul
距離 : 65km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
大久保陣、鈴木龍、初山翔、ダミアン・モニエ

photos: Tour de Korea Official



韓国を舞台とした、5日間に渡るステージレース、ツール・ド・コリア。今日はその最終ステージを迎えました。コースが設定されたのは、ソウル市内、距離数65kmのクリテリウムです。まずは40kmほど、川沿いの高速道路上を走り、そして周長5kmのサーキットコースを4周します。


平坦でコーナーの多いクリテリウムでは、集団から抜け出すのは難しく、予想通りに集団スプリントゴールとなりました。ブリヂストン アンカー サイクリングチームといえば、途中で2回あったスプリントポイントでのボーナスポイントを逃して総合順位を上げるのが難しくなりました。



そこでステージ優勝を狙うべく、大久保陣がゴールスプリントに備えて位置取りを行っていましたが、ラスト500m、大久保の正面で落車発生。なんとか転倒は逃れましたが、そこで大久保はほぼ停止。代わりに鈴木龍がスプリントを狙いましたが、時既に遅し、16位というステージ結果となりました。総合順位ではダミアン・モニエが最高位の5位、次ぐ初山が10位という主たる結果となりました。


「選手みなが、やれることを確実に行いました。総合優勝にも手が届く位置取りで走りましたが、最終日の勝負に負けたという感じです。

 振り返れば、第2ステージで(初山)翔が大事な追撃に的確に乗り、ダミアン(モニエ)が前半に取ったボーナスポイントが最後までモノを言いました。鈴木龍も第3ステージでスプリントポイントを獲ったことで、ダミアンの総合順位をサポートした形になった。

 また、第4ステージでは(大久保)陣と堀(孝明)が積極的にチームのサポートに動きましたし、そういった伝心の動きで必要以上に『無駄脚』を使うこともなかった。

 チームとした全体の動きを、頼もしく感じています。来週の全日本選手権では、この動きで最高の走りを見せてもらいたいものです」(水谷監督)

レースが終わると同時に移動です。モンベルの巨大なバッグ《ウィーリーダッフル 100》に全てを積み込み、帰国します。来週の全日本選手権で、昨年の完全勝利を再現し、みなさまの熱い期待に応えるべく。

【リザルト】 ステージ5(最終)
2017/6/18 Tour de Korea (2.1) Stage 5 - Seoul › Seoul (65km)
1 JONES Brenton JLT Condor 1:18:48
2 SUNDERLAND Scott IsoWhey Sports SwissWellness team +0:00
3 LOWNDES Jason Israel Cycling Academy +0:00
16 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
31 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
66 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
97 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00

[総合成績 GC] 最終
1 MIN Kyeongho Seoul Cycling Team 17:47:46
2 AVILA Edwin Team Illuminate +0:07
3 GIDICH Yevgeniy Vino - Astana Motors +0:08
5 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:13
10 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:14
51 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +13:07
84 OKUBO Jin /大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +28:09

 
17/06/18

【ツール・ド・コリア】04 モニエは総合4位をキープ


レース名 : ツール・ド・コリア (Tour de Korea)
カテゴリー : UCI 2.1
開催期日 : 2017年6月14〜18日
開催地 :6月17日  ステージ4 Yeongju › Chungju
距離 : 156km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
大久保陣、鈴木龍、初山翔、堀孝明、ダミアン・モニエ



photo : Daebong KIM/VELOPAPER

今日は最後の山岳ステージ。明日の最終ステージはクリテリウムであるため、結果を大きく左右できる最後のステージとなります。ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、現在総合4位のダミアン・モニエと次ぐ初山翔の総合順位上位を確実にするため動きます。

最初の登りで先頭グループが形成され、集団を後方に追いやります。当面その先頭グループがレースをリードしますが、今日は全体に戦闘的な雰囲気があり、その感触どおり、集団からさらに追走選手が追いつき、100kmを残して結果50名ほどの集団となりました。



この集団がこのままゴールスプリントになっていったのですが、このなかにいたのは、モニエと初山のみ。さらにこの集団から、アタックに次ぐアタックを100kmに渡って繰り返していきます。まさに戦闘的な雰囲気とはこのこと、それをリーダー選手擁する韓国のチームがメインに働いて潰しながらゴールへ。そしてゴールスプリントでは第1ステージでも優勝したヨン・アベラストリ選手(チーム右京)が勝利しました。なお復帰後初の大きなレースとなった堀孝明は、登りで大きく遅れてタイムアウト、リタイアとなりました。



モニエと初山の順位はキープ、「やれることはすべてやった」とモニエは言います。大きく順位は変わらず、最終日のクリテリウムへと結果は持ち越されます。4位のモニエと先頭との総合タイム差は13秒。この秒単位の差は、距離数の短いクリテリウムではなかなか潰すのは難しいのですが、果たして。



【リザルト】

2017/6/17/ - Tour de Korea (2.1) Stage 4 - Yeongju › Chungju (156k)

1 ABERASTURI Jon Team UKYO 3:37:59
2 STACCHIOTTI Riccardo Nippo - Vini Fantini +0:00
3 KIM Joo-seok Gapyeong Cycling Team +0:00
19 MONIER Damien Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
42 HATSUYAMA Sho Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
82 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team +11:05
102 OKUBO Jin Bridgestone Anchor Cycling Team +18:27
DNF HORI Takaaki Bridgestone Anchor Cycling Team


[総合成績 GC] ステージ4
1 MIN Kyeongho Seoul Cycling Team 16:28:58
2 GIDICH Yevgeniy Vino - Astana Motors +0:08
3 AVILA Edwin Team Illuminate +0:10
4 MONIER Damien Bridgestone Anchor Cycling Team +0:13
10 HATSUYAMA Sho Bridgestone Anchor Cycling Team +0:14
51 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team +13:07
83 OKUBO Jin Bridgestone Anchor Cycling Team +28:09

 
17/06/16

【ツール・ド・コリア】03 鈴木がスプリントポイントを稼ぎ、前進


レース名 : ツール・ド・コリア (Tour de Korea)
カテゴリー : UCI 2.1
開催期日 : 2017年6月14〜18日
開催地 :6月16日  ステージ3 Muju › Yeongju
距離 : 167.8km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
大久保陣、面手利輝、鈴木龍、初山翔、堀孝明、ダミアン・モニエ

photos: Tour de Korea Official

今日もゴールスプリントでの勝負となりました。レース前半から、いくどもアタックが繰り返され、そのたびに潰されるという状況を繰り返していました。タイム差が数秒という僅差のレースとなったので、うかつに逃げは容認しない方向のようです。

そして中盤になり、5名ほどの逃げが成功しました。その中に鈴木龍が入っています。後半に入るまでなんとか追いつかれずにいたのですが、やはり今日は集団の意思は強くほどなく吸収。その逃げている感に、鈴木はスプリントポイントを獲得、ボーナスタイムを稼いで少しでも順位を上げる方向です。



というのも、今回は総合優勝が目的ではないのですが、総合順位25位までの選手は、UCIポイントを獲得できます。世界舞台を目指すロードバイク選手にとって、UCIポイントがある、というのはある意味世界に向けたパスポートのようなもの。UCI公認レースの出場や年間ランキングなど、さまざまな場面で選手は、そしてチームはUCIポイントの有無とその数を問われます。そのため、ロード選手であるならまずは獲得しておきたいのがUCIポイントなのです。

ひとつでも上の順位となれば、ポイント数も多くなる。スプリント、山岳ポイントに重きを置く戦略を取っている理由は、そこにあります。UCIポイントに関して詳しくは、ツアー・オブ・ジャパン(日本で最も多くUCIポイントを獲得できるレス)の基礎情報紹介ページをご参照ください。http://www.toj.co.jp/?tid=100450


スプリントポイントを獲得した鈴木の走りが映っています。

そして最終的にゴールスプリントに。ですがラスト2km、初山翔が落車に巻き込まれてしまいます。大事には至らず、またゴール前2kmということで、同タイムゴールとみなされました(ステージの着順は、ゴール順となるため後方に)。総合順位は、ダミアン・モニエが4位、初山はモニエから1秒遅れで10位となっています。まさに数秒で順位が大きく入れ替わります。総合トップと4位のモニエとの差は、たったの8秒。残り2ステージ。勝負の行方は、全く想像がつきません。


ゴール前2km,落車を喫した初山の姿、そしてゴールスプリントの模様が映っています。


【リザルト】
2017/6/16 - Tour de Korea (2.1) Stage 3 - Muju › Yeongju (167.8km)

1 SUNDERLAND Scott IsoWhey Sports SwissWellness team 3:45:00
2 JONES Brenton JLT Condor +0:00
3 SEO Joon Yong KSPO +0:00
32 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
33 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
41 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
108 HORI Takaaki/堀孝明 Bridgestone Anchor Cycling Team +3:32
109 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00


[総合順位] ステージ3 

1 MIN Kyeongho Seoul Cycling Team 12:50:59
2 GIDICH Yevgeniy Vino - Astana Motors +0:08
3 AVILA Edwin Team Illuminate +0:10
4 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:13
10 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:14
18 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +2:02
70 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +9:42
109 HORI Takaaki/堀孝明 Bridgestone Anchor Cycling Team +24:35

 
17/06/16

【ツール・ド・コリア】02 モニエと初山が逃げに乗り、初山が6位に


レース名 : ツール・ド・コリア (Tour de Korea)
カテゴリー : UCI 2.1
開催期日 : 2017年6月14〜18日
開催地 : ステージ2 Gunsan › Muju
距離 : 156.8km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
大久保陣、面手利輝、鈴木龍、初山翔、堀孝明、ダミアン・モニエ

photos from : Tour de Korea Official photos http://www.tourdekorea.or.kr/tdk2017/elite/index.asp



ステージ2は山岳ステージ。厳しい山岳賞が2回あるコースレイアウトで、全般に登坂では厳しい展開が予想されていました。

そこにダミアン・モニエが序盤に決まった大きな逃げを逃さず捕まえました。昨日に続き5名のグループで、前半のレースを先導します。そのまま逃げは続き後半、初山翔を含む9名が後方のメイン集団から抜け出し、この5名を捕まえて14名の中程度グループとなります。ここから終盤にかけていくつかもみ合いがあって結果、19名のグループが勝ち逃げとなりメイン集団を大きく引き離しました。



「初山のこの動きは、去年なら見られなかったものです」と水谷監督は評価します。「今年は、ツール・ド・アゼルバイジャンあたりからそういった逃げを見極めるセンスというか、そういったものが磨かれ、実行されているように感じます」

そしてゴール前6km地点で、韓国の選手が1人で逃げ出します。この逃げをどう見たのかグループは一時泳がせながらも静観し、気がついたときには時既に遅し、その「かならず勝つ」という気迫のこもった走りでステージ優勝を獲得しました。2位集団は2位スプリントとなり、ここでオールラウンドに動ける初山が6位を獲得しました。



モニエの成績は総合4位となり、初山が9位。ただ全てが数秒でのタイム差内での出来事、順位は簡単にひっくり返る可能性があります。ボーナスタイムという地道な積み重ねが順位を上げていく、昨日のレポートで水谷監督が指摘した事柄が、まさに目の前にあります。

残す3ステージ、BGTチームはどう戦うのでしょうか。残念なことに面手利輝がこのステージでリタイア。序盤にかけた上り坂でアタックでかえって脚が売り切れてしまい集団より遅れていた所、周囲の選手たちがつぎつぎと落車しリタイア。面手ひとりで100km先のゴールを目指していた所、タイムアウトとなった模様です。



【リザルト】

2017/6/15 - Tour de Korea (2.1) Stage 2 - Gunsan › Muju (156.8k)

1 MIN Kyeongho Seoul Cycling Team 3:41:26
2 GIDICH Yevgeniy Vino - Astana Motors +0:04
3 AVILA Edwin Team Illuminate +0:04
6 HATSUYAMA Sho Bridgestone Anchor Cycling Team +0:04
11 MONIER Damien Bridgestone Anchor Cycling Team +0:04
31 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team +1:55
84 OKUBO Jin Bridgestone Anchor Cycling Team +9:32
110 HORI Takaaki Bridgestone Anchor Cycling Team +20:53
DNF OMOTE Toshiki Bridgestone Anchor Cycling Team -

[総合成績 GC] Stage 2

1 MIN Kyeongho Seoul Cycling Team 9:05:59
2 GIDICH Yevgeniy Vino - Astana Motors +0:08
3 AVILA Edwin Team Illuminate +0:10
4 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:13
9 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:14
22 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +2:05
75 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team +9:42
107 HORI Takaaki/堀孝明 Bridgestone Anchor Cycling Team +21:03

 
17/06/15

【ツール・ド・コリア】01 調子上げ続けるモニエが活躍

ツール・ド・コリア、5日間のステージレースが6月14日に開幕しました。


TOJ、ツール・ド・熊野といった重要な大会を終え、次週に控える全日本選手権を前にしたブリヂストン アンカー サイクリングチーム。今レースも大切なレースではありますが、水谷監督曰く

「カテゴリー1のUCIレースではありますが、次週の全日本にベストの状態で望むための調整レースという感じで、各選手がステージを一つ一つ狙って動いてもらえればと思っています」

とのこと。また、このレースは、骨折でリハビリを重ねていた堀孝明の復帰レースともなります。


レース名 : ツール・ド・コリア (Tour de Korea)
カテゴリー : UCI 2.1
開催期日 : 2017年6月14〜18日
開催地 : ステージ1 Yeosu › Gunsan
距離 : 216.9km
ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 参加選手:
大久保陣、面手利輝、鈴木龍、初山翔、堀孝明、ダミアン・モニエ

全216kmのコース、スタート後2kmほどで、まずは大きな逃げが決まります。この5名ほどの逃げにダミアン・モニエが乗りました。モニエはTOJの後半から好調、自身も優勝しながらも、チームのために積極的に動いています。この差は最大4分ほどまで開きましたが、第1ステージであることもあり、逃されることはないとの大方の予想でした。

その目測は確かにあたり、この先頭グループはラスト30kmほどで吸収されます。ただ、この最中にもモニエはスプリント賞を獲得し、1秒のボーナスタイムを獲得しています。


初山翔


「このツール・ド・コリアでは、こういったボーナスタイムが大切なんです。というのも、大方がゴールスプリントで決まりますから、集団の中にいると他の選手とタイム差がつかない。そこでこういったボーナスポイントが聞いてくるんです」(水谷監督)

結果、ゴールスプリントとなり、ゴール地点で巧みに動ける鈴木龍がまずは15位を獲得。モニエは先に獲得したボーナスタイムのお陰で他の選手より一歩抜きん出て、総合では6位に付けています。


【リザルト】
2017/6/14 - Tour de Korea (2.1) Stage 1 - Yeosu › Gunsan (216.9k)

1 ABERASTURI Jon Team UKYO 5:24:43
2 MARINI Nicolas Nippo - Vini Fantini ,,
3 PARK Kyoung Ho Geumsan Insam Cello ,,
15 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
43 OMOTE Toshiki/面手利輝 Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
60 OKUBO Jin/大久保陣 Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
77 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
82 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
98 HORI Takaaki/堀孝明 Bridgestone Anchor Cycling Team ,,

 
17/06/13

【Jプロツアー 那須】滑らかなチームプレーで鈴木龍がプロ初優勝


国内ロードレースシリーズ「Jプロツアー」の今季第6戦としての開催となった、『 第1回 JBCF 那須ロードレース』で、鈴木龍が優勝しました。先頭集団でのゴールスプリントが制しての、プロ初勝利となりました。


レース名:第1回 JBCF 那須ロードレース
開催日:2017年6月11日
開催地:栃⽊県那須町
距離 : 85.2km

photos: Midori SHIMIZU



これまで続いてきたUCIレースで、結果を出すことが命題であるという中で、各自がそれぞれ動いて結果を残せるというレース運びを行ってきたのがこの勝利に繋がった、と監督は言います。各選手のチームプレイで、胸のすくようなレース運びで、 鈴木のプロ初勝利を実現しました。

那須に暮らしたこともある鈴木龍は、このレースを思い入れのある一戦として感じていました。スタート前も、BGTチームはいい感じのの雰囲気でした。

スタート後に大きな落車が起き、レースは1周少なくした11周で再スタートとなります。そして強い選手同士がスピードを上げていき、そういった選手たちが前方にすこしずつ集まっていきます。



その流れの中で気がつけば、15名ぐらいの逃げが出来ていた、というのが序盤からの流れの印象です。その中に鈴木龍とダミアン・モニエが入っており、さらに後半、集団から他チーム選手と共に初山翔が上がり合流。合計19名は結果、そのままゴールまで集団が追いつけない勝ち逃げとなったどころか、メイン集団は終盤全員タイムアウトとなりました。



先頭集団の中でのアタックもいくつか合ったものの、それをモニエが執拗に追いつき潰し、鈴木龍のチャンスを確実なものにしていきます。そしてラスト1周、モニエがここで突如スピードを上げ、 他チームのアタック完全に封じながら、ゴールラインへと向かいます。



そしてラスト500mでモニエが力尽き下がると、今度は初山が鈴木を引き速度を上げながらゴールへ向かいます。ラスト200mで真後ろに付いていた鈴木が発射、後ろから付いてきた2名の選手を制し先頭でゴールしました。まさにチームでの勝ち方としての正統派、スッキリと勝ったレースでした。



後ろでガッツポーズを決める初山 photo: H. TAKAGI


鈴木龍、勝利のポーズ photo: H. TAKAGI


春先からアジアツアーまで、好調さが明らかだった鈴木龍。「勝ちたい、と思う場所で、初勝利を引き寄せられるまでの選手になったことをが評価したいです」と水谷監督。「チームにアシストされ、その責任を果たすというプレッシャーに耐え、力を発揮できたのが良かったです。この勝利をバネに、全日本に持っていって欲しいと思っています。龍のキャリアの中でも、大きな一勝となるでしょうね」



【リザルト】

1 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)2:50:05
2 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)+0:00
3 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)+0:00
7 初山翔 +0:06
16 ダミアン・モニエ +0:43
DNF 石橋学
DNF 大久保陣
DNF 堀孝明



鈴木龍

 
17/06/13

【MTB CJ#05 一里野】初優勝の選手に次ぎ沢田2位、平野4位


国内シーズンの前半戦の最後となるこの一里野でのクップ・ドゥ・ジャポン(CJ)レース。決して調子は悪くないのですがまだ『会心の優勝』を得られていないブリヂストン アンカー MTBチームは、この大会でも沢田時が2位、平野星矢が4位となりました。勝者はまた新たな「初優勝」の選手でした。レースレベル全体が上っているのでしょうか。

沢田は、自身のレポート
「勝てるコンディションに仕上がっている自信があっただけに、本当に悔しいレースとなってしまった」
と残し、新たな強い選手の登場に、さらなる闘志を燃やします。こちらのレポートもご一読ください。


ここでは、MTBチーム小林監督のレポートです。


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梅雨入りの週末、CJ1一里野が終了。結果、アンカーは沢田選手が2位、平野選手4位となり、二人でポディウムを埋めることは叶わなかった。宮津旭選手(PAX PROJECT)が初優勝。

豪雨と強風の土曜から一転、朝から晴天の石川県一里野スキー場。このコースは草刈りしたてのゲレンデ登りが多用される単純なレイアウト。ダウンヒルやロックセクションの技術云々は一切なく、パワークライムと、林中のマッド路面をロスなく走ること、向かい風への対処技術でレースを制御できるかどうかが決まる。



平野星矢


前日の降雨により、土路面や林の中はスリッピーだが、時間と共に路面は乾き変化していく。多用される芝生路面への食い込みと確実なグリップをバランスしたタイヤを選択しなければならない。ブリヂストン アンカ-は午前に行われた他カテゴリーレースの状況を鑑みた上で、選手自身が最も信頼性できる銘柄とサイズをチョイス。駆動系、フレーム、樹脂パーツはグリーンドライブ・シリーズで完全にコーティング。

1周長の60%に相当する長いスタートループ+6周回のタフなレースは夏の日差しと涼しく強い北風の中でスタートした。このコースはスタートから先頭にたち、自分のペースでレースを支配しなければ、終始背中を追いかけるストレスフルな展開になる。



(沢田時)


スタート。ループ段階から積極的にプロトンが形成され、アンカー2選手を含む先頭集団が本コース1周回目に入る。
最初に飛び出したのは沢田選手。彼は昨年ここで勝利しているためメンタル面は誰よりもポジティブ。後方に宮津選手を従えてレース前半を支配し、平野選手もこれを追う3番手の位置でレースを展開した。

中盤、先の王滝クロスマンテンバイクを制した宮津選手が沢田選手の前にでる。パワークライム合戦が勝負を決めることはお互いに分かっている。この時点で沢田選手と宮津選手は速いラップを維持しながら後続を大きく引き離していく。

このラップに平野選手は遅れ始める。4周回目には恩田選手(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)にかわされ4番手に後退。本来の彼らしいキレはまだ戻ってきていないが、先週飯山で行ったミニキャンプの成果は、無理のないダンシングフォームと後半落ちないラップに現れていた。



沢田時


一方、4周回から5周回にかかり、沢田選手が徐々に宮津選手から遅れはじめる。恩田選手が背後から迫り、トップ3で最も苦しい展開。しかしここで沢田選手はパワークライムのダンシング距離を伸ばし、集中力を保ったまま最終周回へ。

宮津選手とは55〜60秒ほどの差がある。1周回でリセットするのは難しいタイム差だが沢田選手は諦めていない。追いすがる恩田選手を突き離し、最速の周回記録をここで出しながらフィニッシュラインを目指した。平野選手も大きな声援を受けながら、単独で4番手を維持してゴールを終えた。



沢田時


これで今シーズンの国内戦前半を終えた。この苦しく厳しい戦いは、7月の全日本選手権での勝利のために必要だったのだと言えるよう、強いブリヂストン アンカーと勝利を皆さんに報告できるよう、1分1秒を惜しみ精一杯前を向いて進みます。

たくさんの応援をありがとうございました。(小林監督)

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【リザルト】MTB クップ・ドゥ・ジャポン 第5戦 一里野温泉大会

1 宮津旭(PAX PROJECT)1:17:25
2 沢田時(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:39
3 恩田祐一(MIYATA-MERIDA BIKING TEAM)+0:53
4 平野星矢(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+2:11


 
17/06/05

【ツール・ド・熊野2017】03最終ステージ/モニエが95kmの独走勝利


(HT)

ダミえもん、

もとい、ダミアン・モニエがやりました。ツール・ド・熊野、第3最終ステージ100kmのコースにて、95kmほどを独走トップでゴールまで走りきり、優勝しました。力強い走りでした。昨日お伝えした勝利のタイミングは、今日来ました。

レース名:ツール・ド・熊野 Tour de Kumano
開催日:2017年6月1日(木)〜4日(日)
6月4日 第3ステージ(最終) 太地半島
開催地:和歌山県〜三重県
距離:100.0km

photos: Hideaki TAKAGI (HT)、Midori SHIMIZU (MS)



(MS)

スタート序盤に各チーム各選手がアタックを繰り返しているなかで、モニエが試した逃げがピタリと決まり、モニエは登りでそのまま抜け出します。後方集団とは30秒ほどの差を付け、淡々と走っていきます。


(MS)

後方集団は、ひた走るモニエを容認すべきか、あるいは吸収するかの意思がバラバラのまま進みます。途中、いくつか追走の動きは見えたのですが、これは集団の意思なのか惰性なのか、一つづつ潰されました。

途中、石橋学を含む8名の追走グループができ、モニエを追いかけましたが、このグループも結果的には追いつけず、モニエはひたすらにペダルを回していきます。今日は10kmほどのサーキットを10周するコース。ラスト4周目ぐらいまで、本人は自分の逃げ切りを信じていなかったようですが、ラスト2周となり、タイムは1分から縮まりません。「もしかしたら」ともモニエは感じ始めます。


(MS)

「アタックした時は、自分の調子がものすごくいいのを感じて、これには自分でも驚いた。最後の方でも、筋肉に乳酸がたまるのを感じる(疲れを感じる)こともなく踏めた」

そして最後、モニエは40秒ほどの差を付けたまま、独走優勝を果たします。

「サティスファクション(満足)だね。日本でのUCIレースでやっと勝てたのがうれしいよ」



(HT)


先のツール・ド・とちぎでも同じように、石橋が勝利に向けて70km近くを独走。これは残念ながら最後、集団に捕まってしまいましたが、今回のモニエは、その独走から勝利を掴みました。セオリーを越えた運気を逃さなかったダミエもん、さすがジロ・デ・イタリア・ステージ優勝という実績の持ち主です。



(MS)


水谷監督は、ツール・ド・熊野をこう振り返ります。

「今日は、西薗良太も総合4位をを守りましたし、他の選手たちもアタックに反応し、ダミアンが捕まった時に備えてスプリントの準備もしてくれていた。

右:西薗良太 (MS)

今年ののツール・ド・熊野は、総合的に積極的に動け、レースを作る走りが素晴らしかったと感じている。勝ちを逃したのもありましたが、チームみなが素晴らしい仕事をこなし、勝てる展開まで危なげなく持ち込める地力がついていることを頼もしく思う」(水谷監督)


今年前半から目指していた、レースの流れを作れる走り。先週のツアー・オブ・ジャパンから、水谷監督の目指すチームの方向性というのは、たしかに具現化できています。そしてここでの勝利、まずは「丸く収まった」感じです。

http://www.anchor-bikes.com/race/blog/2017/06/04_0806.html

そして次は、韓国でのステージレース、ツール・ド・コリアです。



中山メカニック (MS)



(MS)


【リザルト】ツール・ド・熊野 第3ステージ太地半島 100.0km

1 ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)2:27:15
2 ジョン・アベラストゥリ・イザガ(チーム右京)+0:38
3 土井雪広(マトリックス パワータグ)+0:38
5 石橋学(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:38
11 大久保陣(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:44
13 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:44
22 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム) +0:44
48 面手利輝(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+5:20


【最終総合成績】

1 ホゼ・ヴィンセンテ・トリビオ(マトリックス パワータグ)7:41:59
2 オスカル・プジョル(チーム右京)+0:43
3 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+0:46
4 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:48
24 ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+6:17
27 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:25
28 大久保陣(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:27
43 面手利輝(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+12:15
47 石橋学(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+17:56

 
17/06/04

【ツール・ド・熊野2017】02ステージ/モニエ献身し西薗は5位に


(HT)

激しいレース展開となりました。レース序盤にできた10名の逃げに西薗良太、ダミアン・モニエが乗り、モニエが西薗をアシスト。西薗はその速度とタイミングを掴み5位を獲得、総合成績を4位に上げました。


レース名:ツール・ド・熊野 Tour de Kumano
開催日:2017年6月1日(木)〜4日(日)
6月3日 第2ステージ 熊野山岳
開催地:和歌山県〜三重県
距離:109.3km

photos: Hideaki TAKAGI (HT)、Midori SHIMIZU (MS)


千枚田 (HT)


今日は山岳ステージ。見た目に美しく、その実、急激な登り坂である『千枚田』周域がアタックポイントとなるコースレイアウトです。積極的な攻めの走りが必要とされ、そのとおりにスタート直後から激しくアタックが繰り返され、コース中に2回ある千枚田での登りにて、まずは10名の逃げグループが飛び出しました。

このグループを追う後方メイン集団ですが、その逃げグループはステージ優勝を狙える選手たちで構成されています。後ろからリーダーチームであるシマノレーシングが追いますが、先頭の逃げは激しい。さらにモニエが積極的に前を引き速度を上げ続け、集団とは常に1分半〜2分半ほどの差を付けつづけます。


先頭:ダミアン・モニエ  (HT)


さらに最高斜度を含む登りで、その10名はさらにスピードを上げ、6名にまで絞れこまれます。そしてもう一度、ゴール前に千枚田の登りがやってきます。そこまでの間に、モニエと西薗は1度先頭から遅れましたが、ここでさらにモニエが献身的に西薗を引き続け、先頭に再合流。そしてついに力尽き、登りの手前で落ちていき、先頭は5名となります。

その5名から、千枚田からの難しい下りで2名の選手が飛び出し、それを合図にしたかのように西薗が遅れていきます。そしてその西薗を、後方から先頭を追ってきた総合優勝を狙う2選手が捕らえます。ただそこが下りだったため、2人の速度とライン取りに乗った西薗はペースを上げ、先頭の2名にゴール前15秒差まで詰めます。


左:西薗良太、右:ダミアン・モニエ (HT)


しかし、ここで各チーム間、引きたいチーム(私たちBGT)、引きたくないチーム(先頭を走る選手のいるチーム)、総合順位を狙う選手たちの思惑が絡まり、追走集団の速度がダウン。そして上位2選手はそのまま逃げ切りゴール。西薗は3位スプリントで5位となりました。

「私たちチームとして、やることはすべてやった。これ以上の作戦はないというぐらいの走りはできたので、それはそれで良かったと感じています。今日のチームの走り、戦略もパーフェクトに近い。ここで西薗が勝ってさえいれば、100点満点。昨日の大久保の4位もそうなのですが、最期の最後に力の差が見えてしまうのが悔しいです。

勝ってさえしまえば丸く収まるんですが。。。」(水谷監督)



3位争い、中央:西薗良太 (MS)


昨年よりさらにレベルアップした戦略と走りを行えている、と水谷監督が評価する今年のBGTチーム。毎回手応えはあるのですが、まだ勝ちには届いていません。

今必要なのは、勝利できるタイミングだけ。それはやってくるものなのか、あるいは引き寄せるものなのか。戦闘力は確かに上がっているブリヂストン アンカー サイクリングチーム。勝利をもぎ獲り『丸く収まる』瞬間も近いはず。



(左:大久保陣、中央:マッサー安見、右:ダミアン・モニエ) MS


【リザルト】第2ステージ 熊野山岳 109.3km

1 トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)2:39.46
2 ホセ・ヴィンセンテ・トリビオ(マトリックス パワータグ)+0:00
3 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+0:38
5 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:38
26 ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+5:44
29 面手利輝(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+6:08
48 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:38+7:20
49 大久保陣(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:20
64 石橋学(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:38+16:29


*総合成績
1 ホセ・ヴィンセンテ・トリビオ(マトリックス パワータグ)5:14:00
2 オスカル・プジョル・ムニョス(チーム右京)+0:43
3 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+0:46
4 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:48
28 ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:17
29 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:25
30 大久保陣(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:27
46 面手利輝(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+7:39
63 石橋学(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+18:02