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18/10/17

【おおいたアーバンクラシック 】UCIレースとなった厳しいレース、孫崎29位

レース名:おおいたアーバンクラシック
開催日:2018年10月14日(日)
開催地:大分県大分市 大分スポーツ公園周辺特設コース
UCIカテゴリー 1.2
コース長:150km
チーム ブリヂストン サイクリング参加選手:
石橋学、原田裕成、大久保陣、孫崎大樹

photo: Satoru KATO / Midori SHIMIZU


(孫崎)


今年から国際レース、UCIレースとなった《おおいたアーバンクラシック》にて、チーム ブリヂストン サイクリングの孫崎大樹が29位となりました。逃げるとやられる、動かなければ消耗するといった、厳しい状況でのレースでありました。

《おおいたアーバンクラシック》は今年からUCIレースとなったため、海外からも全6チームが参加していています。UCIカテゴリー1.2のため、チームとしてもUCIポイントを獲得できる貴重なレース、UCIポイントの獲得を目指しスタートします。


今日は石橋学がエース候補でしたが、先の怪我からの復帰という点でレース強度に耐えきれないかもしれないため、登りでも脚のある孫崎大樹に狙わせることに。

地形のバリエーションに富んだ今日のコースは、かえってまんべんなくすべてのライダーにチャンスを与えます。そのため、レース序盤から、みんなが行きたい、他人には行かせたくない、ということでアタック合戦がやみません。もちろん動いた選手は消耗するのですが、そうでなくても厳しいレース。集団も少しずつ数を減らしながらレース中盤までその形で進行します。


(大久保、原田)


そこで逃げが決まります。苦しい展開のなかで決まった逃げであっただけに、各チームから有力と言われる力のある選手が含まれています。チーム ブリヂストン サイクリングはこの逃げにメンバーを乗せられず、この逃げはどう考えても行かせてはいけないもの。大久保陣が集団コントロールに加わり集団の速度を上げていきます。


(孫崎、大久保、石橋)


大久保が脚を使い切ると石橋が引き、先頭との差を開かせずに距離を少しずつ縮めます。石橋もじきに力尽きて遅れていきましたが、そのために逃げグループとの差は開かず、先行が勝ち逃げ、というより、後ろの集団に勝機が見える展開となってきます。それもあって集団は活性化、どんどん攻撃が始まり、ラスト2周には読みどおり、逃げが捉えられます。


(石橋)


しかしこの時点でチームから残っているのは孫崎のみ。UCIポイントを獲得できる10位以内を狙い備えていましたが、最終周回直前に、結果トップ3となる選手が抜け出しそのままの逃げ。そこで一気に集団との差が開いていきます。


(孫崎)


ゴール前の1kmの上り区間、孫崎と佐野淳哉選手(マトリックスパワータグ)がトップに追いつくべく飛び出して勝負をかけましたが、集団も逃さず、そのアタックも至らず、その集団の後方で孫崎はゴールしました。



(孫崎)

チームのトレーニー(研修生)である孫崎はこのレース、厳しいレースではありましたが、託された役目を果たすべく粘り続け、最終周回の鐘を聞け、孫崎にとって次につながる走りとなりました。


【リザルト】
1 石上優大(日本ナショナルチーム)3:48:49
2 松田祥位(日本ナショナルチーム)+0:00
3 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)+0:11
29 孫崎大樹(チーム ブリヂストン サイクリング)+1:16
-- 石橋学(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 大久保陣(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 原田裕成(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF


 
18/10/14

【2018日本トライアスロン選手権】上田藍選手、追い上げ叶わず6位に


レース名:第24回日本トライアスロン選手権
開催日:2018年10月14日(日)
開催地:東京都お台場海浜公園周辺

2018年日本トライアスロン選手権に、TEAM BRIDGESTONEの上田藍選手(ペリエ/グリーンタワー/ブリヂストン/稲毛インター)が出場し、前半のスイムからの遅れを後半のバイクとランで追い上げましたが叶わず、6位となりました。



東京都港区お台場を会場とする日本トライアスロン選手権。レインボーブリッジを臨むお台場海浜公園は、東京2020オリンピック・パラリンピックでのトライアスロン・パラトライアスロン会場となる予定です。この日の天候は曇り、気温もそう上がらず、観客には肌寒いコンディションです。



スタートは午前8:25。ウェットスーツ着用が認められる水温、上田選手はスイム1.5kmをトップから40秒ほど遅れて上がります。



バイクパートをブリヂストン・RS9で追い上げ、ランで勝負を決める上田選手ならではのスタイル、このタイム差はそう大きな問題ではありません。




しかし得意なバイクパートで大きく脚を使ってしまった感覚があると上田選手は振り返ります。「バイクの1周目が、私の中ではかなりハイペースだったので、まずそこで『打ち上がって』しまった感覚があって」



 2周目に2位パックに追いつき、そのパックのペースをあげようとしましたが、積極的に前を引かない選手もおり、先頭グループとのタイム差はなかなか縮まらず、それどころか1分30秒ほどまで開いていきました。




「前を引くペースが落ちたときは、私が埋めながら、それでも走れると自負していたんですが、(バイク後の)トランジットを終えて、地に足をつけた時に、『あ、結構来ているな』という感覚があったんですね」



 ランに移った前半、それでも快調に飛ばし始め、同じパックだった選手たちを振り切り前方に。表彰台を狙うパックまで上がったところで、いつものようにペースを上げられず、カラダに力が入らないのを感じたといいます。



「エネルギー切れのように感じ、ランがジョギングのようになってしまいました。食事面でのグリコーゲンのローディングが足りていなかったのかなと」ペースを上げたくても、カラダが動かず上げられません。「いけるところまでいきたいという想いもあったんですが。。。本当に、こんなにカラダが動かなくなってしまったのは初めてでした」。結果は6位でした。



「スイムでの初速は上がってきているので、次の宮崎のワールドカップでは、世界でも前の方に近づきバイクパートに移れます。宮崎でのワールドカップでポイントを摂るのが次の目標です」



上田選手は、そのワールドカップ・宮崎にて2年前、優勝を飾って;います。「その走りを取り戻していきたいです」。変わらぬ藍スマイルで伝えてくれました。



【リザルト】2018/10/14
1 高橋侑子(富士通)1:59:50
2 佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ)2:00:12
3 岸本新菜(福井県スポーツ協会)2:00:53
6 上田藍(ペリエ/グリーンタワー/ブリヂストン/稲毛インター)2:02:47

 
18/10/14

【おおいた いこいの道クリテリウム】UCIクリテリウムにて、大久保15位に


(大久保)SK

レース名;おおいた いこいの道クリテリウム
UCIカテゴリー:UCI1.2
開催日:2018年10月13日
開催地:大分県大分市内
チーム ブリヂストン サイクリング 参加選手:
石橋学、大久保陣、原田裕成、孫崎大樹

photo: Satoru KATO(SK) / Midori SHIMIZU (MS)

大分県大分市内中心部にてUCIクリテリウム「おおいた いこいの道クリテリウム」が開催され、チーム ブリヂストン サイクリングの大久保陣がゴール直前まで粘りましたが、15位となりました。



(左から:原田、大久保、石橋、孫崎)MS


コースは大分県大分市のJR大分駅から伸びる目抜き通り、1kmの周回コースを30周する全長30kmのレースです。クリテリウムとしても短い周回長と全長、しかも直線部分は少なく、大分駅前には大幅な減速が必要になる180度のコーナーが設置されています。



MS


つまり、レースは高い速度で進み、集団は前後に伸び、後方にいるほどタイムロスが大きくなります。常に前方に位置していないと、降ろされてしまうレースとなりました。しかしその分自転車レースの奥深さが凝縮されたクリテリウムとなり、観客はコース脇を鈴なりに並びます。



MS

序盤から多くのチームがアタックを仕掛けますが、コース特性上逃げはなかなか決まりません。集団の前方をシマノレーシングと愛三工業レーシングチームが積極的に固め、レースをコントロールしていきます。



(原田、大久保)MS


チーム ブリヂストン サイクリングは、大久保陣が序盤から集団前方に位置し、ゴールスプリントで勝利を狙う形をとります。原田裕成と孫崎大樹がアシストとして大久保の周囲に位置していましたが、周回を重ねる中で少しづつ遅れていきました。



(孫崎)SK

集団は高い速度のまま、大きな逃げも決まらず、レース終盤に向け進みます。ラスト2周、大久保陣が勝利のチャンスを自ら掴むべく、集団の高まったペースから先頭から2番手の好位置につけ、最終局面へと向かいます。



(大久保)MS


最終コーナーを抜けたところでも大久保は2番手、ゴールへもがき始めましたが最終ストレートは向かい風、その抵抗もあり少し失速した瞬間に周囲が加速。



(大久保)MS

そこから大久保は再度飛び出せず集団に埋もれ15位に。最終局面まで良い位置取りを続けた大久保でしたが、その動きを表彰台に持ち込めませんでした。


MS

UCIレースに連戦となるこの週末、次の日にはUCIポイントを獲得できるロードレースが控えています。UCIポイントは、世界舞台を目指すレーサーにとってのパスポートとも言えるもの。チームの活躍が期待されます。



MS

【リザルト】 2018/10/13 おおいた いこいの道クリテリウム

1 黒枝咲哉(シマノレーシング)40:59
2 サミュエル・ウェルスフォード(オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト)+0:00
3 ダミアーノ・チーマ(NIPPO ヴィーニファンティーニ/ヨーロッパオヴィーニ)+0:00
15 大久保陣(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:00
-- 孫崎大樹(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 原田裕成(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 石橋学(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF

 
18/10/12

【全日本選手権オムニアム】窪木が優勝、4位までをチームブリヂストンが独占


(2位橋本、1位窪木、3位近谷)photo: MS


レース名:2018全日本自転車競技選手権大会オムニアム
開催日:2018年10月6〜7日
開催地:静岡県伊豆市 伊豆ベロドローム
チーム ブリヂストン サイクリング 出場選手:
一丸尚伍、窪木一茂、沢田桂太郎、近谷涼、橋本英也、原田裕成

photo: Midori SHIMIZU(MS) / Tomohiro FUKAYA (TF) / Hifumi Hashimoto (HH)



(近谷)photo: MS

東京2020オリンピック種目であるトラック競技オムニアム種目が同大会の会場となる伊豆ベロドロームで開催、チーム ブリヂストン サイクリングの窪木一茂が優勝し、2位以下を橋本英也、近谷涼、沢田桂太郎の順で4位までチームが独占しました。窪木はこれで、今年通算6つ目の全日本選手権タイトル獲得です。

オムニアムは4つの種目を競い、その総合得点にて順位を争う競技。4種目のすべてが多人数が同時に出走するゲーム性の高い種目群で、それぞれの種目も競技時間も距離も長めです。そのため、獲得ポイントと自身の順位とを冷静に計算し、絶妙のタイミングと判断で走りを仕掛けポイントを獲得できる勝負勘が重要です。観客として見ていても、興奮する瞬間が多い種目と言えます。



(原田)photo: MS


今年はこの大会までに5つの全日本チャンピオンを獲得している窪木は、この種目でリオ2016オリンピックに出場しています。またその出場権をめぐり窪木と争ったのが、昨年の当種目全日本チャンプである橋本。橋本に次いで2位だった近谷も、優勝を狙います。

6日(土)には予選が行われ、7日(日)決勝の上位リーグには、一丸、窪木、沢田、近谷、橋本の5名が進出しました。



photo: MS


●第1種目 スクラッチ 10km
参加選手が同時にスタート、ゴール先着順に高ポイントを獲得できる明解なレースです。もっとも大切となるのは最終局面のため、序盤から中盤まで選手たちは走りながらの牽制を重ねましたが、ラスト数周の終盤に渡辺翔太郎選手(愛三工業レーシングチーム)が一人飛び出し、独走での先着ゴールを狙います。その後を追う形で、チームブリヂストンの3名が連なりながら最終2周にて渡辺選手を追い詰めましたが届かず、窪木2位、橋本3位、沢田5位という上位結果となりました。

1 渡辺翔太郎(愛三工業レーシングチーム)
2 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)
3 橋本英也(チーム ブリヂストン サイクリング)
5 沢田桂太郎(チーム ブリヂストン サイクリング)
9 一丸尚伍(チーム ブリヂストン サイクリング)
10 近谷涼(チーム ブリヂストン サイクリング)


photo: MS


photo: MS


●第2種目 テンポレース 10km
テンポレースは、2周目以降、毎周回に先頭でゴールした選手にのみ1ポイントが付く種目です。「テンポレースが一番好きだし、得意なんですよね」と言う橋本。初周回に沢田が1位通過した後は、その言葉通りに序盤から仕掛け、トラック半周以上にリードを広げました。そこに窪木が追いつき、序盤から中盤までは2人が交互にポイントを稼ぐ展開。このまま2人がレースを独占してしまうかと思いきや、中盤から2人は集団に戻ります。


後に近谷がトップ通過でポイントを獲得しますが、後半は、草場啓吾選手(日本大学)がトップをひた走る展開。最終周回で沢田がポイントを重ねましたが、種目順位では、草場選手が10ポイント、橋本と窪木は8ポイントと2、3位となりました。とはいえ、総合順位では橋本と窪木は同得点で、1、2位を争います。



(一丸) photo: TF


1 草場啓吾(日本大学)10pts
2 橋本英也(チーム ブリヂストン サイクリング)8pts
3 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)8pts
5 沢田桂太郎(チーム ブリヂストン サイクリング)2pts
6 近谷涼(チーム ブリヂストン サイクリング)2pts
18 一丸尚伍(チーム ブリヂストン サイクリング)0pts



photo: MS


●第3種目 エリミネーション
同時にスタートした選手たち、2周回ごとに最後尾の選手が一人ずつレースを降ろされる(エリミネートされる)種目、エリミネーション。レースを見ているだけで分かる明解な、かつ興奮する種目です。最後の1人になるまでレースは行われます。つまり残るほどに距離が増えていくレース。トラック競技とはいえ、絶大な体力を必要とするレースです。

エリミネーションは、後輪がゴールラインを抜けるまで(後輪の順位で決まります)気を抜けないレースです。このレースを得意とする窪木も終盤、残り8名となったときに危険な局面を迎えましたが、このときは結果的に一丸が窪木を守る形に。そしてチーム員4名に2チーム2名という状況で残り6周に入りました。



(左から:沢田、窪木、近谷)photo: MS


この周回で橋本が、ゴール直前に痛恨のミス。先にゴールをくぐりましたが、後方選手に後輪差で抜かれエリミネート。残る4周を近谷がリードし、草場選手を振り切った時点で、チーム員3名による1位争いに。その周回前後にて力を使った近谷は、次の周回で失速し3位に。



(前:窪木、後:沢田)photo: MS


窪木と沢田の一騎打ちとなり、残す2周回、半周を過ぎた時点で窪木が仕掛け、沢田との差を広げていきます。沢田はそれを全力で追いますが届かず、ラスト半周にて失速、窪木が種目1位となりました。これで総合順位も窪木がトップとなり、2位の橋本に10ポイントの差を保ちながら、最終種目のポイントレースを迎えます。

1 窪木一茂
2 沢田桂太郎
3 近谷涼
6 橋本英也
9 一丸尚伍



(左:橋本、一丸)


●最終種目 ポイントレース 25km
10周回ごとにポイントを獲得できる周回が巡ってくるポイントレース。上位4名が 1位は5pts、2位が3pts、3位2pts, 1位pt を稼げ、最終周回は獲得ポイントが2倍となります。また、集団を周回遅れにすると20ptsを得られるため、上位選手には逆転のチャンスがある、判断と脚力が必要になる、まさにゲーム性の高い種目です。



(左;窪木、中央;今村駿介、右;近谷)photo: TF


総合1、2位を争う窪木と橋本が、集団前方で積極的なレースを行います。窪木に10ポイントの差がある橋本は、特にここでの挽回を狙いますが窪木も譲らず、橋本が1位を取る周回では着実に後ろに位置し、さらに途中周回でも着実に2、3位に入るなど、余力を残しながらの先頭での展開を見せます。

ここで気になるのが3位争い。トップ2人とポイントが離れているなかで、続く沢田がなかなかポイントを取れず、3位保持がぐらつきかけたところに、橋本、窪木、近谷の3名を含む6選手が一気に前に出て、他選手を周回遅れに。6名が一気に20ポイントを稼ぎ、トップ2はより安泰に、3位には近谷が浮上します。



(橋本、窪木、沢田) photo: TF


チーム3名、すなわち上位3名はそのまま集団の中でも存在感を示し、最終周回では沢田がダメ押しでダブルポイントを獲得。チーム ブリヂストン サイクリングが、今日の目標だった表彰台の独占を実現、上位4位までもチームが獲得しました。

優勝の窪木は、これで今年6つ目の全日本タイトル獲得。先のJプロツアーロードレースでのシリーズチャンプ獲得も含め、タイトル数で言えば7つのチャンピオンを獲得しています。上位3選手のコメントです。



(窪木、沢田)photo: TF


「今日は、地元三島でお世話になっている方々が応援に来てくれました。せっかくの休みをわざわざ使って見に来てくれた前で、優勝を見せることができて嬉しいです。そしてチームとしてもダントツの走りで、1234(ワンツースリーフォー)を見せられた。このチームワークの良さを、なおさら嬉しく思います」(窪木)



(橋本) photo: HH

「エリミネーションでの結果が、今日のターニングポイントだったと思います。ギリギリのところだったので、気を抜かずしっかりと抑えておけば、獲得ポイントも流れも変わっていたのでは、と思います。そして今日は優勝した窪木さんがすごく強かった。同じチーム員として尊敬しています」(橋本)



(近谷)photo: MS


「自分としては、今回のレースは調子が悪く、あまり踏めないと感じていました。なので気負いせず動けるところを動いて、と思い走りましたが、最後まで諦めずに上を目指していった結果、昨年に続いての表彰台、うれしく感じています。素晴らしい選手たちがチームにいて、刺激しあって上位を獲れたのを誇りに思いますし、今後もこうやって切磋琢磨して、東京2020オリンピックまで突っ走っていければと思います」(近谷)

【リザルト】2018/10/07 全日本自転車競技選手権 オムニアム
1 窪木一茂 151pts
2 橋本英也 141pts
3 近谷涼 113pts
4 沢田桂太郎 111pts
12 一丸尚伍 66pts



photo: MS


 
18/10/10

【MTB トルコ Yalova MTB Cup】MTBシーズン最終レース 沢田8位 平野13位 UCIポイント獲得

レース名:Yalova MTB Cup
開催日:2018年10月7日
開催地:トルコ・Yalova
カテゴリー: UCI Class1

2018シーズンを、UCIポイントの獲得に向けた動きにシフトしたTEAM BRIDGESTONE CyclingのMTBチーム。シーズン最後のMTBレースをトルコでのUCIレースとし、沢田は8位、平野が13位と目標のUCIポイント獲得を達成しています。MTBチーム小林監督のレポートです。

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トルコ4連戦のファイナルレースは、Yalova MTB Cup UCI-C1XCO。このレースが2018チームフルメンバーで戦うシーズン最後のレース。
結果、沢田選手が8位、平野選手が13位でフィニッシュ。共に2戦連続でUCIポイント獲得に成功した。しかし、このレースの目標であったトップ5での展開とポディウムに上ることは叶わなかった。

この3週間、XCOとマラソンの暑い2連戦のSakarya、寒く重粘土の酷い泥に苦しんだIstanbul、そして風が心地よい快晴のYalovaと3つの都市を巡り、過去になく多い欧州勢に混ざってハードでタフなレースを戦ってきた。
Yalovaは4レース目。チーム・選手の疲労は軽くないが、この貴重な機会を結果に変えて帰国することが重要だ。前日のチームミーティングでは2周目がポイントだと確認し、フルガスでスタートラインについた。


10月7日13時。前日のテクニカルミーティングでは7周回と発表されたが、スタート3分前に急遽8周回へと変更された。これは1周12分程のラップを鑑みたものと思われ、6日の公式練習の様子から推測するに相当攻めの走りが想定されている。

快晴21度。涼風で走りやすい環境はこの3週間で一番コンディションが良い。1列目に平野選手、2列目に沢田選手が並ぶ。号砲一発。Simonを含むデンマークの招待選手がロケットスタート。平野選手も沢田選手もトラブルなくコースへと入った。

案の定、先頭パックのファーストラップは11分前半。このレースを制することになるSebastian選手(DEN)が先頭をコントロール。Simon選手(DEN)、Victor選手(FRA)、Alessio選手(ITA)も続き、その後方集団にチーム2選手が位置した。沢田選手の反応は良く、トップ5に食らい付こうとしている。平野選手も10番手前後。
2周目。平野選手も沢田選手も表情に余裕がなくなっている。前後のライダーも含めてかなり苦しいことが伝わってくる。明らかに身体の動きが重い。コースは所々に激坂が多用され、長い松林の中のトレイルでは雨排水用の深い溝が無尽に刻まれている。パワーライドが要求され、走りのリズムも狂ってしまい易いレイアウトだ。チーム2選手はここで先頭パックを容認してしまう。やはりこの2周目が大きなポイントになった。


3周目。Sebastian選手が引く4名の先頭パックは前周よりラップを上げていく。その後方はどんどんバラけ、Simon選手も先頭パックから離脱。
一方アジア大陸選手権で一緒に戦うFaraz選手(IRI)がポジションアップ。大声援を受けるトルコナショナルチャンピオンSerdar選手(TUR)は下向きの険しい顔。その後方に回復の兆しが見えてきた沢田選手が続く。平野選手はプッシュできず13番手前後で展開。

4周目。レースが硬直し始めた中、10名以上の選手がレースを降りていく。まだレース中盤なのにフィーダーもどんどん減っていく。先頭が周回遅れを多発させているからだ。
沢田選手は粘りのある走りで、これまで一度も勝っていないライバルSerdar選手(TUR)の背中が見えている。平野選手はUCIポイント圏内をキープするものの、走りに精悍さが戻ってこない。

5周目。Sebastian選手が速い。追いかける2番手以下のパックを完全に崩壊させていく。沢田選手はこれまで課題であった後半での高い集中力を見せて9番手を走る。平野選手はイーブンペースでありながら、落ちてくる選手を拾い13番手。

6周目。沢田選手がSerdar選手を抜いて8番手に上がってきた。平野選手はオーバーヒートしないようガマンの走りが続く。もうここでレースを走る選手は15名にまで絞られている。



7周目。先頭のSebastian選手が平野選手をラップアウト。残念ながら平野選手は完走を許されず、13位でのフィニッシュとなった。沢田選手は徐々にラップタイムが落ちていくものの、限界までプッシュを続けた。コースには12名しか生き残っていない。

8周目。獲得標高1300mに達しようとする登坂の激しいレースは1時間30分を超えた。Sebastian選手が圧勝。沢田選手は筋痙攣寸前の状態まで追い込み8位でフィニッシュ。2戦連続のシングルリザルトとなった。



これで多くのスポンサー、サプライヤーに支えられ、3週間に渡ったトルコ遠征は終了となる。この遠征のチーム最終目標であったポディウムに上ることは叶わなかったが、UCIポイントを確実に獲得することができた。これらは来る東京オリンピック・プレシーズンへの重要な布石になる。あらためて関係各位の理解と協力、支援に感謝したい。

そして、トルコに来て多くの素晴らしい出会いがあった。愛情たっぷりのたくさんの友人とファンができた。再びトルコに戻るときは、沢山のギフトをバックに詰め込んで来よう。



TEAM BRIDGESTONE Cyclingを応援してください。
チームは全てを力に変えて、夢を実現していきます。



 
18/10/03

【MTB イスタンブールUCI-C1】沢田8位、平野12位で共にUCIポイント

トルコ・イスタンブールで行われたUCI-C1レースにて、沢田時が8位、平野星矢が12位となりました。ともに遠征の主目的であるUCIポイントを獲得しました。小林MTB監督のレポートです。

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Sakaryaでのハードな2レースを終えてから5日間。レース2日前にイスタンブールへ移動。イスタンブールは巨大な都市で、何でも欲しいものは揃うが、とても自転車のトレーニングができる環境にない。かつては田舎だったところもあっという間に道路や建物が建設され、2年前のナビゲーションソフトでは空中を飛んでしまう。

チームは環境のよいSakaryaで効率の良い充電とトレーニングを積んできた。このレースにはSakaryaに続いてロシア、フランス、ギリシャ、ウクライナ、カザフスタンなどから有力勢もエントリー。トルコはここ数年で格段にレースレベルが上がってきており、UCIポイントを獲得することは容易ではないが、このレースでのチーム目標は、2選手がUCIポイントを確実に獲得することだ。



(平野)


昨年もこの地でレースを戦っている。それはとても苦い記憶。レース前夜から雨が降り、当日は普段バイクが走らない粘土質の捏ねた泥でタイヤさえ回らなくなる酷いものだった。それもレース当日だけが雨。あまりに酷い田んぼのような箇所はカットされたが、日本ではまず経験しないコース。バイクも選手もダメージが大きいイスタンブールだった。

そして今年。デジャブーだ。全く同じシチュエーション。会場の雨と泥は1年前にタイムスリップしたかのよう。選手はタイヤの選択に悩んでしまう。苦い記憶がそれを更に深くしているのだ。

スタート1時間前。午前中まで降っていた雨は完全に上がった。晴れ間は見えないが、雲は上空高くしばらくは雨が降らない様相。ライバル達は選択肢のないタイヤに悩みはなく、自分に集中し始めていた。顔なじみになったロシアやギリシャのトップ選手に聞いても持ち込む銘柄は少ない。いつも同じだよ、とサラッという。

そう、我々は選択肢を持ち過ぎているのかも知れない。シンプルにフルガスでスタートしようと決め、選手とは昨日の公式練習で使ったタイヤで行こうと決めた。タイヤの威力、機材の性能は無論だが、パワーがあればどんな状況でも速いのがレース。今の我々日本人の競技レベルでは機材を論じる前にやるべきことが沢山ある。



(沢田)


9月30日13時、前日会議の決定より1周回マイナスの7周回がコールされた。1列目に平野選手、2列目に沢田選手が並ぶ。定刻より少し遅れてスタート。40名程の集団はアスファルトの直線から120度ターンして進入するオフロードへと流れていく。

短い登坂や泥でバイクを降りて押す渋滞場面は直ぐに発生。あっという間に先頭が抜け出し、集団は1周回を待たずに分解されていった。平野選手は5番手、沢田選手は12番手で1周目に入った。


1周目をトップで戻ってきたのはSalcanoのANTON選手。IVANOV選手はその後ろ。二人の強いロシア勢が先頭パックを形成してレースを牽引。続いて3位4位のパック、5位前後のパックに平野選手、沢田選手は10位前後のパック。ラップタイムは予想より遙かに遅い。7周回なら2時間超えだとテクニカルフィードではスタッフ同士が両手をあげて顔を合わせた。

2周目、沢田選手が平野選手より前に出て5位を狙う位置に。平野選手は遅れて12位前後まで下がった。やはりバイクに乗車できない箇所があるのだと分かる。シューズの底に沢山の泥が纏わりつき、バイクはBB後ろの泥溜まりとタイヤサイドの立体的な泥付きがひどい。担げずバイクを押す場面が多いのだろうと推測できた。



(平野)


沢田選手はシューズが壊れたと叫びながらフィードに近づく(走行中の接触でダイヤルが解除されただけだったことが判明したが)がそのまま走行。平野選手はランニングの影響でペダルがはまり難いストレスを抱えていた。ストレスフルで思うように走れないトルコナショナルチャンピオンは早くもここでレースを降り、先頭に立ったのはIVANOV選手。ANTON選手を引き離していく。

3周目、ライバルたちの機材トラブルが発生し始める。主にギアシフトだ。我々の使うDi2はこうした泥には非常に強い。ミスなくスムースなシフティングは大きなメリットだ。沢田選手がカザフスタンのKirill選手にかわされたが、引き離されずに食らいつく。「これを7周回も走るの」と叫びながら。。平野選手は単独走行となりながらもポイント圏内。彼の嫌いなストレスフルな路面状況に耐えていた。

一方、UCIルールを正確に理解しない地元審判は、フィーダーがゾーンを超えてコースを数十メートル並走しながらディレーラーとスプロケに水を当てて泥を落とす行為を黙認。選手の身体の泥をフィーダーが落とす姿もあった。正確なルールが適用されたらトップ10の半分は失格だったろう。でもこれもレース。我々はUCIルールを冒すことはない。



(沢田)


ここでレースが6周回になることが発表された。(それもトルコ語で)
4周目、沢田選手がKirill選手をかわしてきた。今季は彼の前を走れていない分、このレースでは強くプッシュ。シクロクロスで培ってきた走りを魅せながら7位でフィードに戻ってきた。平野選手は周回遅れとなった選手を抜きながら順位をキープ。しかし、ここで急遽2回目のレース短縮が発表された。5周回でフィニッシュだと。。

当然にフィードは混乱。情報がトルコ語のため真実が伝わらない。その中、先頭を独走するIVANOV選手のラップが非常に速いため、多くの選手に80%カットが適用された。結局、完走を許されたのはたった10名。UCIポイント圏内でありがら平野選手もここでレースを降る格好となったが、12位でUCIポイント6点を獲得した。

5周目、沢田選手は懸命に前を追うが、前にライバル選手が見えない。こうしたレースでは前の選手が視覚にないとマイペースとなってラップコントロールが難しい。背後にいた選手が沢田選手を利用して前に出たが、沢田選手も最後まで諦めずに走り切り、8位でフィニッシュ。UCIポイント14点を獲得した。



今回、このレースにおけるチーム目標は達成することができた。次はYalovaでのUCI-C1レース。チームにとっては全員で戦う2018シーズン最後のXCOレースとなる。表彰台を目標に、全てを尽くして臨む。

日本からの沢山の応援、サポートに感謝します。結果に拘り、より良いレースを展開し、プレオリンピックシーズンに繋がるレースにします。ありがとうございます。

 
18/09/30

【Jプロツアー第20戦】前橋クリテリウムで窪木優勝、2018シーズン総合リーダー獲得


(左から:堀、大久保、原田、窪木)

レース名:Jプロツアー第20戦 第3回 JBCF まえばしクリテリウム
開催日:2018年9月29日(土)
開催地:群馬県前橋市
コース長:
チーム ブリヂストン サイクリング参加選手:
石橋学、大久保陣、窪木一茂、原田裕成、堀孝明

photo: Midori SHIMIZU / Satoru KATO



(原田)


9月29日、群馬県前橋市にて行われたJプロツアー第20戦まえばしクリテリウムにて、チーム ブリヂストン サイクリングの窪木一茂がゴール前500mから独走で優勝、大久保陣が3位に入りました。窪木はこの勝利に加え、2018年Jプロツアーの総合リーダーの証である、赤い《ルビーレッドジャージ》を己のものとしました。



(左から:六峰監督、原田、窪木、大久保、塩谷メカ)


群馬県前橋市の市内中心部を走るまえばしクリテリウム。Jプロツアー第20戦となる役所前をスタート、群馬県庁前の目抜き通りを通る3.5kmのコースとする都市型クリテリウムです。大型台風と言われる台風24号が近づくなか、天候は雨。

そしてその台風のために、次の日に予定されていたJプロツアー第21戦のロードレースはキャンセルされたという発表がスタート前になされました。



第21戦がキャンセルになったことによるポイントの計算で、このレース出走前に、窪木の2018年Jプロツアーリーダー=ルビーレッドジャージの獲得が確定します。



そのために守りの走りをする必要がなくなった窪木はレース直後からアタック、結果窪木と共に優勝候補と言われていた、入部正太朗選手(シマノレーシング)、小野寺玲選手(宇都宮ブリッツェン)と3名での逃げが決まりました。

3選手での逃げは4周目まで続きましたが、その後窪木は一度集団に戻り、集団先頭付近に位置していた大久保陣、原田裕成と連携して体制を整え、終盤に向けて脚を回復させることにします。そして次の周回では小野寺選手も先頭から集団へと戻り、入部選手が一人先頭を走り続けました。



(堀)

そして7周目、長く伸びた集団の後方で大きな落車が発生。これが多くの選手の脚を止める影響を与え、結果レース自体が一度中断されます。そしてこの大きな落車に堀孝明が巻き込まれ、レースをここで降りることになりました。



(石橋)

そして中断したレースは、残りの5周を改めて、ここまでに残った選手による再レースとなりました。これまで先頭を走っていた入部選手が再スタート時に一人先頭へ。それを選手全員が容認し、改めてレースは本格的な再スタートとなりました。



(再スタート時、入部選手)


残り3周、先頭を行く入部選手にチームメイトの木村圭佑選手(シマノレーシング)が単独で追いつき、2人で逃げ切りを狙っています。

一方で、10秒ほど離れた集団では、雨のスプリントを得意とする大久保、そして窪木は集団前方で待機、原田は他チームと協力しながら集団を牽引する役目を担います。石橋学は、3週間前の怪我からの復帰に加え、得意としないスピードレースの展開に、集団後方に下がってしまいます。



(左から:窪木、原田、大久保)


最後2周、いよいよ集団が前方2名を捉えるべくペースを上げます。原田は「来週の全日本オムニアム選手権出場に向け、自分の力を試す意味でも」集団から飛び出し前2名へブリッジを架けます。

しかし後方から宇都宮ブリッツェンがチームで牽引、さらに速度を上げ原田を飲み込みますが、前方には脚を溜められた大久保、窪木が最終局面に向け待機。チームの作戦通りの展開となっていきます。



(大久保)


最終周回で集団は前2名を取り込み、さらにスピードを上げコーナーの続くゴール前へ。ラスト500mあたりで窪木が先に出ます。



(窪木)


「転んでいる堀を見て、これは勝たなきゃ、いいニュースを届けなければと思って、最後はそれだけを考えてペダルを踏みました。最後のコーナーの立ち上がりを先行したいと思って、その前からフルガスで(全力で)もがいていたら、気がついたら後ろがいなくなっていました」(窪木)



(窪木)


窪木はそのまま独走で優勝ゴール。胸のBマークを誇らしげに指さしました。



(窪木、大久保)

その窪木に20mほど離れ、大久保を含む3名の選手が集団を引き離して表彰台を争います。大久保は3名の最後として最終コーナーに入り、コーナーを抜けたところでフル加速、2位には惜しくも届きませんでしたが、「雨の日は得意ですからね」と自信を持つ状況のスプリントで3位を獲得。チーム ブリヂストン サイクリングは、表彰台を2名の選手で埋めました。



(中央:窪木、右:大久保)


「信じてもらえないかもしれないですけど、最後もがいているときには、堀の気持ち、魂が脚に宿っているように感じました。その御蔭なのか、自分ではそれぐらい気持ちよく、全開で走りきれました」(窪木)

これで窪木は、この勝利に加えてシーズンを通しての総合リーダーの証、赤いルビーレッドジャージを自身のものとしました。
これで窪木は、今年獲得した個人TTとトラック競技での全日本選手権5つのタイトルに加え、ロードレースでのシーズンを通した強さも証明できたことでしょう。



ファンの皆さまのチーム ブリヂストン サイクリングへの声援、そして窪木の名前を呼ぶ大きな声が、窪木にこの力を与えたのは間違いありません。これからも、みなさまの熱い魂を分けていただければ、それを脚に宿らせたチームは、さらなるダントツの強さをお魅せできることでしょう。



今回の落車により堀は休養を取ることとなり、そのためにチームは次週のJプロツアーのロードレースには出場せず、チーム地元である伊豆ベロドロームで行われる全日本オムニアム選手権;に注力します。

10月6日(土)は予選、7日(日)が本戦となります。ぜひ会場へ脚をお運びいただき、出場するチーム選手、一丸尚伍、近谷涼、窪木、橋本英也、原田、沢田桂太郎、そして中央大学チームとして出場の今村駿介の走りを見届けていただきたく願います。皆さまに伊豆ベロドロームでお会いできることを、選手一同心待ちにしております。


【リザルト】 2018/9/29 第3回 JBCF まえばしクリテリウム
1 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)22:51
2 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)+0:01
3 大久保陣(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:01
31 原田裕成(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:59
-- 石橋学(チーム ブリヂストン サイクリング) DNF
-- 堀孝明(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF



(車中:堀はすこし休養を取ることになりそうです)

チーム ブリヂストン サイクリング 公式Facebook
 
18/09/25

【MTB トルコUCI1-XCO 】秋季遠征、トルコでのUCIレース、沢田16位に

レース名: Sakarya BB MTB Cup
開催日:   2018年9月22日
開催地:  トルコ・Sakarya
カテゴリー: UCI Class1

トルコにて行われた、UCIカテゴリー1のXCOレースに、チーム ブリヂストン サイクリングの沢田時、平野星矢が出場しました。結果沢田は16位、ヒラノは -1lap という結果になりました。
小林MTB監督のレポートです。


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(平野)


この秋季遠征はXCO3レース、XCS1レースをプログラムした。それも貪欲な強い欧州勢が沢山エントリーされてくることが予想されていたので、決して容易にUCIポイントを獲得できるとは考えていない。たった1ポイントでも獲得することにどれだけプッシュできるか、今ある出力や調整力がどこまでなのか、を疲労の溜まるシーズン後半だからこそ見たいという意図もあった。ある意味、これは東京2020オリンピックに向かって行くためのテストレースでもある。

その最初のレースとなるのがSakarya MTB Cup。イスタンブールからクルマで2時間程にあるSakaryaは観光客をほとんど見ないコンパクトな街。しかし、郊外には自転車ナショナルトレーニングセンターと常設XCOコース、BMXコースを新築しており、Sakaryaは世界最先端の設備をもつ街だとトルコの競技連盟は語る。

レース会場はまるで世界選手権やワールドカップのような空気と装備。警官の動員数も半端ではない。XCOコースは完全に人工造成で、丘にある新興住宅街の真ん中にある公園そのものが自転車専用のパークになっている。周辺の治安も問題のない雰囲気で、レースを行うロケーションとしては素晴らしい。過去にあった大震災で崩壊した街を再建し、今日に至っているのだという。海外から多くの国の選手が集まることを住民も大歓迎してくれた。



(平野)


ただ、XCOコースはこのレースがオープニング。 レイアウトは現在のレースシーンを強く意識していて素晴らしいのだが、ほぼ全路に敷かれた砂利がレースの流れを遮断してしまう。無用な落車やスリップを誘発し、長い登坂こそないものの、ドライなのに誰も登坂できない激坂もある。当然に渋滞を招きやすく走り辛いコースという印象。単独走行になれば前のパックとの差を詰めることは困難になるのは必須だ。画像で見るより遥かに集中力の必要なコース。チームはレース2日前から会場に入り、入念なインスペクションを行い、バイクはギア比もタイヤもハイスピードなセッティングとした。シュワルベのNewタイプタイヤ、RacingRAY/Ralphも実戦に投入した。

9月22日13:30定刻、2列目に平野選手、4列目に沢田選手。WCさながらの豪華な雰囲気の中、号砲一発で8周回のレースがスタート。大集団が土煙を上げてオープニングラップへ入っていく。先頭パックはこのレースを制することになるIVANOV選手(RUS)、そして今季から会場地元のSALCANO Sakarya BB.ProTeamに加入したAnton選手(RUS)、Martins選手(LAT)らワールドカッパーが形成。アジアで馴染みのKirill選手(KAZ)もFaraz選手(IRI)もこのレースに参加しており、スタートから予想したラップより速い。これまで経験してきたトルコのどのレースよりも速い展開だ。



チーム2選手はトラブルはなくスムースなスタートとなったが、レース序盤は30位前後のミドルパックに埋まる展開。砂利登坂などでの渋滞も影響し、1周目から10名程の先頭パックを逃してしまう。

2周目、先頭のスピードは速く、大きなパックはどんどん崩壊していく。一方、70名程の選手は長蛇になり、パックでの圧迫は徐々に解消されていく。その中を沢田選手は丁寧に前の選手をパスし順位を20位前後に上げていく。平野選手は前後の選手から抜け出せなく30位前後で動きが停滞。

3周目、沢田選手が積極的なプッシュを続ける。バイクを降りなければならない激坂シーンではこのレース最速ラップ。誰よりも早くバイクを降り、登り切ってからの乗車も早い。シクロクロスで培った技術にて、50mもない短い区間でも数名を抜いていった。平野選手は苦しい展開が続く。彼ならではのダンシングは砂利だらけのスリッピーでルーズな路面にスポイルされているようだ。

4周目、レース全体が落ち着き始める。先頭のIVANOV選手が非常に速いペースで単独逃げを決め、それを追うべきセカンドパックも徐々に崩壊し、破線になっていく。沢田選手も平野選手も大きな動きを見せることができない。

5周目、ポディウムを狙う選手たちが下位の選手をラップし始める。会場は交差・フライオーバーが多いため、誰が何番を走るのかが疑わしい風景になってきた。沢田選手は充分な強化期間を経てこのレースにエントリーしており、中盤もパフォーマンスは落ちない。1名ずつ前を追い、UCIポイント獲得順位が見える位置まで上がってきた。平野選手はペースダウンはしないものの強いプッシュができない。



(平野)


6周目、IVANOV選手は2位以下との差が大きく拡大してもプッシュを止めない。ポディウムを狙うトップ5はそれぞれ1分ほどの間隔で先頭を追いかけていく。沢田選手はパックから抜け出し単独走行に。平野選手は復調を見ることができない苦しい展開。

7周目、前方に見える選手を諦めずに追いかける沢田選手は16位まであがってきた。単独走行では難しくなるプッシュを繰り返す。一方、平野選手は精彩を欠いたままガマンの走りを強いられている。



8周目、80%カットのルールで多くの選手がレースを降りていく中、平野選手もこれに該当。マイナス1ラップでレースを終えた。課題は分かっているのでこの遠征中に修正可能だと信じている。沢田選手はたった23名の完走しか許されなかったこのレースを16位でフィニッシュした。アジア大会後の強化の証が見れたレース展開だった。

チームとしては、残念ながらこのクラス1レースでUCIポイントを獲得することは叶わなかった。しかしライバルのレベルを鑑みた場合、このレースで勝つことは、ワールドカップで20番台を走ること、ポイントを狙う位置で走ることはナショナルチャンピオン・アジアチャンピオンの獲得に繋がる。こうしたレースで確実に進化しながら、挑戦を続けることが大切だ。



まだ始まったばかりの秋季遠征だが、このチーム体制、遠征、機材をサポートしてくれる全てのスポンサー、サプライヤー、ファン、家族に感謝します。必ず良い土産をもって帰国します。

次はUCI-3マラソンSakarya。

 
18/09/23

【Jプロツアー 第19戦】維新やまぐちクリテリウムにて、窪木2位


レース名:Jプロツアー第19戦 第3回 JBCF 維新やまぐちクリテリウム
開催日:2018年9月16日
開催地:山口県山口市中河原町 パークロード
コース長:1周1.3km×40周(52km)

「サイクル県」を自称する山口県、その山口県庁から山口市役所まで伸びる大通りをレースコースとする『維新やまぐちクリテリウム』が、Jプロツアー第19戦として開催され、チーム ブリヂストン サイクリングの窪木一茂が2位となりました。



前日の第18戦、厳しいロードレースにて消耗を余儀なくされた選手たちが走ったこのクリテリウム。このコースもまた厳しく、山口市役所から山口県町へとゆるく登り、コーナーでは集団は細く長く伸び、先頭と後続との差をそこだけでも開いていきます。



前日のロードレースでの結果にて、窪木のJプロツアー年間総合リーダーの獲得が濃厚に見えてきました。このクリテリウムでも確実に上位を、トップリザルトを獲得して、その可能性をさらに高めることを意識してのレースとなりました。


スタート後は、チーム ブリヂストン サイクリングを始めとする、マトリックスパワータグ 、シマノレーシング、宇都宮ブリッツェンの4チームが、チームとしてまとまりつつレースを展開、牽引していきます。そして選手たちの前日の疲労のせいか、落車、転倒が多発。序盤から窪木のアシストを続けていた堀孝明も中盤に落車に見舞われ、機材トラブルで後方へと落ちてしまいます。

なかでも後半の残り10周にて発生した落車は大きく、これに窪木ら先頭を競う選手たちが巻き込まれ、オーガナイザーはニュートラリゼ―ション(中立化による救済措置)を適応することにもなりました。



終盤に残った選手は20名ほど、その先頭集団がゴールスプリントへの最終コーナーへと向かいます。

「スプリントを仕掛ける前は4番手、仕掛けのタイミングを待ってしまったんです。そこに勝利した黒枝選手( 黒枝咲哉選手・シマノレーシング)が左から先に掛けた。そのため僕の前にいた選手が膨らみ、大外から捲くることになって」(窪木)

結果、窪木は黒枝選手に届かず、2位となりました。「(自分には)脚はあったので、先行したかったという悔いは残ります。ただ2位という結果で、ルビーレッドジャージ(総合リーダー)獲得に向けて、繋げられたなとは思っています」(窪木)



「力強いスプリント力を持つ黒枝選手に、ゴール時点で余力を残せるような展開に持っていったシマノレーシングの走りが勝っていたなという印象でした。ただスプリントに至るまでの形も、窪木のスプリント自体も申し分ないものだったと感じています」(六峰ロード監督)



(大久保)


Jプロツアーも残すところ数戦、次のレースとなる、9月29日の群馬県『まえばしクリテリウム』にて、窪木の年間総合リーダーが確定する可能性が濃厚となりました。「手堅くしっかり1位を狙い走り、日曜日のロードレースは窪木に赤いジャージで暴れてもらえればと思います」(六峰監督)

【リザルト】 2018/9/16 第3回 JBCF 維新やまぐちクリテリウム

1 黒枝咲哉(シマノレーシング)1:16:36
2 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:00
3 入部正太朗(シマノレーシング)+0:00
-- 堀孝明(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 大久保陣(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 原田裕成(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF


 
18/09/21

【Jプロツアー 第18戦】秋吉台カルストの厳しいレース、窪木4位に

レース名:Jプロツアー第18戦 第2回 JBCF 秋吉台カルストロードレース
開催日:2018年9月15日
開催地:山口県美祢市
コース長:29.5km×5周(147.5km)

チーム ブリヂストン サイクリング 参加選手:
大久保陣、窪木一茂、原田裕成、堀孝明

山口県美祢市にある日本最大のカルスト台地、秋吉台カルストを舞台に開かれたJプロツアー第18戦にて、窪木一茂が4位となりました。カルストの中を走る周長29.5kmのコースはとても美しいものでしたが、同時に大変厳しくもあり、99名の出走中、完走したのは選手13名でした。


(窪木)


石灰岩とそれを溶かしだした雨水が織りなす、すり鉢状の窪地が続くカルスト地形。地下には鍾乳洞が数多く存在し、そして地表には丘陵が続く絶景が広がります。この秋吉台カルストを棒状に走る30kmのレースコースは、スタート・ゴール地点への1kmの激坂を代表に、選手たちの脚を削ぎ落とす厳しいレースコースとなりました。


このレースの出走を予定していた石橋が直前の練習で転倒し、このレースを欠場。チームは4名の参戦となりました。スタート直前まで降っていた雨は止み、コンディションはスタート後から着実に回復していきました。


レース序盤から、幾人もの選手が主導権を取るべくアタックを重ね、それを窪木を含むメイン集団が追いかけ、着実に潰していきます。そのために集団のペースはどんどん高まり、その形も伸びていきます。全5周のレース、1周目を終わった時点から遅れた選手たちは次々とレースを降ろされ、レース後半を迎える前に、ほぼ半数の選手がDNFとなっています。

3周目に、岡篤志選手、増田成幸選手(共に宇都宮ブリッツェン)と米谷隆志選手(LEOMO Bellmare Racing Team)の3選手が逃げを決め、それを20名ほどまでに減った縮小した集団が追いますが、その差はじわりと開いていきます。窪木は集団にて積極的に前に出て引きますが先頭3名には追いつきません。



(左から堀、窪木)


4周目、集団から才田直人選手(LEOMO Bellmare Racing Team)が飛び出し、代わりに岡選手が先頭から脱落。先頭は変わらず3名のところ、窪木と堀孝明を擁するメイン集団はさらに人数を減らし、そして先頭との差は4分以上に開いていきます。

結果、最終周回は先頭3名による優勝争いとなり、ラスト500mほど、急坂で仕掛けた増田選手が優勝します。窪木は4位集団の中からゴール前1kmの坂で抜け出し単独での4位ゴール。チームで次にゴールした堀は13位、完走した最終の選手となりました。



(堀)

「(先週の)全日本(トラック)のあと、体調を崩してしまって、今日まで練習できなかったという事実の中では、まとめられたかなと、最低限のことができたかなと思いました。学(石橋学)が欠場していた分、堀を始めとするチームメイトが動いてくれて助けられ、最終周回まで残れました。

最後の登りではスプリントになって、クライマーの選手たちに引けを取らない走りができたんでよかったかなと思います」(窪木)

「とても厳しいレースでした。途中、なんども挫けそうになりましたが、とにかく最後まで粘りきりました」(堀)

そして総合ツアーリーダーは、レースの表彰台はのがしたものの、窪木が保持しています。


【リザルト】
1 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)3:51:34
2 才田直人(LEOMO Bellmare Racing Team)+0:08
3 米谷隆志(LEOMO Bellmare Racing Team)+0:19
4 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)+4:21
13 堀孝明(チーム ブリヂストン サイクリング)+13:16
-- 大久保陣(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF
-- 原田裕成(チーム ブリヂストン サイクリング)DNF