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バイクだけではない、最適なポジションも手に入れる
股下寸法と身長から最適なフレームサイズを割り出す
プロライダーは時に1日200㎞以上のレースを走り、年間3万㎞近い走行距離を重ねる。これだけの長時間をサドルの上で過ごすには、鍛え上げた肉体はもちろん、力を効率的に発揮し、快適性に優れるライディングポジションがあるからだ。どんなに優れたライダーでも、それがなければ、1日200㎞はおろか数十㎞すら走ることができないだろう。ましてや入門レベルとなれば、体力やフォームも未発達であり、プロ以上に自分の体にあったライディングポジションが必要とされる。加えて、正しいフォームやスキルの習得に大きな影響を及ぼす。そして、この最適なポジションを得るための土台となるのが適正なフレームサイズの選択と言われている。
経験豊富なライダーは自分にあったフレームサイズは概ね察しがつくものだが、入門者はそうはいかない。それこそフレームにサイズがあることすら分からないだろう。人間の体型は様々であり、それぞれに最適なライディングポジションと走行性能を実現するために、1つのモデルで異なるフレームサイズが用意されている。
フレームサイズとは主にシートチューブとトップチューブの長さのことを表す。シートチューブは下半身(サドルの高さ)、トップチューブは上半身(サドルからハンドルまでの距離)のサイズに影響を及ぼす。フレームサイズはカタログを見ると480㎜とか560㎜といった数値で表されるが、これはシートチューブの長さを示しフレームサイズの目安となる。当然、シートサイズが大きくなればトップチューブも長くなる。フレームサイズはモデルによっても異なるが、細かいもので10㎜から30㎜刻みの範囲で用意されている。
さて、いくつかのバリエーションがある中から、自分に合ったフレームサイズをどう選ぶかが最も重要な部分だ。まずはサドル高を決める股下の長さを知ることが、フレームサイズを決める大きな要素となる。その計測方法は壁などを背にし、素足の状態で両脚の間隔を150㎜に開く。さらに股部分に50㎜幅ほどの棒を当て、その状態で地面から棒までの距離をできるだけ正確に計測する。
シートチューブが下半身、トップチューブが上半身に影響することからも分かる通り、股下の長さを計測し、身長と照らし合わせると適応するフレームサイズが見えてくる。これが最も簡単にして的確なフレームサイズの求め方で、アンカーのカタログでもそれを元にした適応フレームサイズ表を掲載している。表を見ると1つのフレームサイズで対応できる股下の長さに幅があるが、これはサドルの高さをシートポストの上下によってある程度対応できるからだ。また、モデルに応じて表が用意されるのは、それぞれでフレームのサイズ設定が微妙に異なるからだ。
正しいライディングポジションを身につけているからこそ、過酷なレースを戦える。


最適なライディングポジションも
導き出すアンカーフィッティングシステム
アンカーが常に追い求めている理想、それはライダーとバイクの最適なマッチングだ。その実現には最適なライディングポジションが第一義となる。つまり、それを求めれば、自ずと最適なフレームサイズも決まるというワケだ。また、最適なポジションは、フレームサイズだけでなく、ハンドルやステム、クランクといったパーツのサイズを正しいものを選ばなければ台無しとなる。したがって、最適なライディングポジションの追求は、必然的に正しいパーツサイズも導き出される。
こうした事実から、アンカーでは「アンカーフィッティングシステム」により、最適なライディングポジション実現のためのバイク選びをスタート(一部対応していない車種もあります)させる。このシステムは、2010年モデルで誕生したオーダーメイドのカーボンフレーム「RMZ」のオーダー時に使用するフィッティングマシンとコンピュータソフトから成り立つ。その開発には、これまで十数年にわたりプロから一般ライダーまでの走りを科学的に解析し、効率的なライディングポジションを追求してきたアンカーラボの膨大なノウハウが元となっている。アンカーフィッティングシステムではこれらのデータを駆使して最適なポジションが求められ、自分にあったバイクを選ぶことを可能にしている。
このサービスは全国にあるアンカー販売店の中でも、講習を受け、フィッティングマシンを揃えている「アンカーフィッティングショップ」で実施される。もちろん、バイクの購入時は、該当するショップに足を運べば、入門レベルからプロクラスのライダーまで誰もが同じサービスを受けることができる。
店頭に配備されるフィッティングマシンは、最適なライディングポジションを求めるために多機能が盛り込まれる。サドルの前後と角度、ハンドルの上下と前後、角度の調整ができ、ハンドル幅は380~420㎜(20㎜刻み)、クランク長さは165~175㎜(2.5㎜刻み)の間で変更できる。さらに8段階の負荷調整機能を備えたエルゴメーターは、ペダリング時の心拍数から有酸素パワーの測定が可能であり、これはRMZのオーダー項目である最適なフレーム剛性レベルのテストに使われる。これらの機能はプロ選手が本格的なトレーニングに使用でき、このフィッティングマシンは“ミニアンカーラボ”といってもいいほどだ。
フィッティングシステム
では、実際のアンカーフィッティングシステムの作業内容を見てみよう。
(1)正しい股下サイズの計測。
サドルに座ったときの圧力を再現した専用の計測器で正確な股下サイズが求める。
(2)身体データなどの基本情報をウエブ上の専用ソフトに入力。
計測した股下の長さ、身長、体重の身体データ、自分の氏名など基本情報をパソコン上の専用ソフトに入力。
(3)専用ソフトにより奨励ポジションが算出される。
入力データを元に、専用ソフトが奨励ポジションを算出。BB中心からサドル正面までの高さ、サドルの前後位置、ハンドルの高さと距離、ハンドル幅など、ポジションを決定するための要素がミリ単位で表示される。
(4)実際にポジションを再現して微調整
フィッティングマシンの各部を調整し、奨励ポジションを再現して実際にまたがる。膝のお皿の位置、大腿と下腿の角度、腰、腕の角度をスケールなどによって計測する。各部の数値は、サドルの高さを決定する大腿と下腿の角度が110度、ハンドル位置に影響を及ぼす腰と腕の角度は、腕が80~90度、腰についてはライダーのレベルに応じて変わり、初級者50~45度、中級者45~40度、上級者40~30度が理想的な数値とされる。ライダーのレベルごとにこの数値に入っているかを確認し、乗車時のフィーリングも加味してポジションを微調整する。
(5)最適ポジションと適合モデルの決定
ポジションを微調整して、その数値をソフトに入力。最適なポジションを実現できるモデル、最適なフレームサイズ、ステム長さ、ヘッドスペーサーの量などが導き出される。身長や選択するモデルによって異なるが、フレームサイズとセッティングについてはいくつかの選択肢が提示され、もちろん注文者は自分の好み、フィッティングショップのスタッフと相談の上、好みのパターンを選択することができる。
(6)注文モデルとサイズを決定し、ファックスにてオーダー
その他、セレクトパーツシステム対応のモデルでは好みのパーツやサイズ、そしてカラーリングを選び、専用オーダーシートに必要事項を記入してファックスで注文する。
これまでのスポーツバイクの購入方法は、好みのモデルを選び、フレームサイズを決定した後、フィッティングが行なわれる。しかし、アンカーフィッティングシステムでは、使用目的などを考慮に入れ、まずは最適なフィッティングが求め、そのポジションを実現できるモデルを選ぶ。つまりこれまでの購入方法とは逆の手順となる。
これまでの購入方法では、最適なフィッティングのためにステムやハンドルといったパーツの交換が必要になる場合もある。例えば、ロングライドをしたいライダーがレースモデルを選んだ場合、ヘッドチューブ長が短く、トップチューブが長いため、快適性の高いポジションを実現するためにヘッドスペーサーを大量に挿入して、ステムが短くなりバイクの走行性能を損ねるケースも考えられる。
しかし、アンカーフィッティングシステムでは、理想のポジションを実現できるモデルとフレームサイズを選ぶのでそうした心配は無用だ。購入したその日から極めて精度の高い快適なライディングポジションが手に入る。単に好みのバイクだけを購入するのではなく、最適なポジションも同時に手に入れる。プロから入門レベルのライダーに至るまで、常にバイクとの最適な関係を追求し続けるアンカーならではの購入スタイルだ。
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| 専用計測器による股下サイズ計測 | 専用ソフトにより推奨ポジションが算出される |
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| 実際にポジションを再現し微調整 | RMZの場合は体力測定も行われる |
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| 最適ポジションと適合モデルの決定 | 注文モデルとサイズを決定しファックスでオーダー |
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注)体力測定、剛性の提案はRMZのみ となります。アンカーフィッティング システムによるオーダーは、 アンカーフィッティングショップ 限定となります。 |
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