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16/08/10

【ツール・ド・グアドループ2016】ステージ07〜09(最終)/ダミアンの逆転総合優勝

トマ・ルバがリーダージャージを着て、終盤に突入した2016ツール・ド・グアドループ。リーダーチームとしての守りの立場は、総合優勝を潰される可能性がある、と首位の座を一度手放し、再び攻める立場となったブリヂストン アンカー サイクリングチーム。


その作戦が吉と出て、結果ダミアン・モニエの総合優勝で幕を閉じました。第7ステージからのダイジェストをお送りします。


Photos : (c) Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme / Facebook
https://www.facebook.com/crcg971/



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【2016年8月5日 ステージ7 】
Stage 7 » Saint-Francois › Gosier (154km)

photos from
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前半から積極的に集団をコントロールしたBGTチーム。集団から離れようとする逃げを、リーダーチームとして確実に潰して行きます。



総合優勝を狙う他のチームは、当たり前のことですが、BGTのこの集団のさばきにはほとんど協力しません。「このまま使われて、負けて、不利になる」と考え、作戦を変更。集団のコントロールをやめ、他チームの動きにすべてを委ねてみました。



すると、総合上位の選手がレース終盤の逃げに乗り、そのまま優勝。リーダージャージは彼の手に移り、トマは総合2位に。

「明日からは守りではなく、2位になったことで攻めに転じるというもの。明日は積極的にアタックを仕掛け、GC(総合優勝)を狙います」と水谷監督は言います。

●ステージ7
Stage 7 » Saint-Francois › Gosier (154km)
08/05/2016

1 GEORGES Sylvain 3:28:30
2 DURO Kélian 0:04
3 CURIER Olivier 0:07
25 LEBAS Thomas Bridgestone Anchor Cycling Team 3:39
33 MONIER Damien Bridgestone Anchor Cycling Team 3:39
47 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team 3:39
55 HATSUYAMA Sho Bridgestone Anchor Cycling Team 3:39
58 NISHIZONO Ryota Bridgestone Anchor Cycling Team 4:04
64 TSUBAKI Hiroshi Bridgestone Anchor Cycling Team 15:00


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【2016年8月6日 ステージ8a、8b 】
Stage 8a » Gosier › Abymes (105k)
Stage 8b (ITT) » Abymes › Abymes (20k)


Photos from
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第8ステージは、先にもあったロードレース+個人タイムトライアルという変則日。午前中のロードレースでは、BGTチームもアドバンテージを取るべく積極的に動いていきます。100kmと短いステージではあったものの、1人の選手の逃げを許し、そのまま集団でゴール。トマは5位で総合順位は動かず。



そして午後の個人タイムトライアル。ここで、日数を重ねるほど調子を上げてくるダミアン・モニエ、このTTで優勝です! 一方のトマは15位と振るわず総合も7位へと落ち、かわってダミアンが総合5位へと上がりました。



●ステージ8a
Stage 8a » Gosier › Abymes (105k)
08/06/2016

1 SYLVESTRE Yolan 2:27:16
2 ROUSSEAU Jayson 0:14
3 LANCLUME Jules 0:16
5 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:16
8 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 0:16
26 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:16
74 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 6:09
79 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 10:39
DNF HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team ---

●ステージ8b 個人タイムトライアル
Stage 8b (ITT) » Abymes › Abymes (20k)
08/06/2016

1 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 27:36
2 FOURNET-FAYARD Sébastien 0:28
3 ANTHONY Jesse Rally Cycling 0:34
7 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:03
15 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 2:22
39 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 3:41
66 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 4:53


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【2016年8月7日 ステージ9(最終ステージ)】
Stage 9 » Abymes › Basse-Terre



ダミアンが総合5位で迎えた最終ステージ。ダミアンのトップとの差は52秒。総合順位を十分に狙える差です。トップ5を擁するチームは、全力でぶつかり合います。いわゆる総合優勝のガチンコ勝負です。

ダミアンが中盤に、絶妙のタイミングで逃げ出します。その逃げに最後でのチャンスに賭ける「脚の回る」選手たちが乗り、ダミアンを含む逃げのスピードはどんどん上がっていきます。

その速い逃げに、ダミアンは最後まで乗り切りました。またこの逃げの中に総合優勝に絡む選手がダミアン以外にいなかったというのも、彼の総合優勝を後押しします。

そしてダミアンの結果はトップと9秒差で5位、総合2位と33秒差で、ダミアン・モニエがGC=総合優勝を果たしました。


「チャンスを逃さず、100%の力を発揮したダミアンと、後方で逃げを潰しまくったチーム員。チームプレーとしても壮絶なものでした。最後まであきらめずに本当に、絶対に勝つという想いで走り切れましたね」と、表彰式で水谷監督は振りかえります。


2016年ツール・ド・グアドループは、ブリヂストン アンカーのダミアン・モニエの優勝で幕を閉じました。第二のシュミズは生まれなかったようですが、アンカーチームの活躍を、島の人々の心に刻んだことでしょう。



表彰式では、祝うカリブの軽快なリズムが流れていました。このラテンなビートを、ロードレース情熱の島、グアドループでは「ズック」と呼ぶそうです。



●ステージ9(最終ステージ)
Stage 9 » Abymes › Basse-Terre
08/07/2016

1 ANTHONY Jesse Rally Cycling 2:34:08
2 FLAVIEN Marc 0:01
3 LE LAVANDIER Maxime 0:05
4 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:09
12 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 1:39
27 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:57
31 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 2:24
68 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 12:32


●総合順位
General Classification
08/07/2016

1 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 26:52:29
2 LE LAVANDIER Maxime 0:33
3 CHACON Jose 0:42
7 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 2:10
31 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 23:48
47 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 39:50
58 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 58:41

 
16/08/06

【ツール・ド・グアドループ2016】ステージ05、06/若手選手の逝去とパレードラン

レース名:ツール・ド・グアドループ2016 (Tour Cycliste International de la Guadeloupe)
開催日:7月29日(金)〜8月7日(日)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領(海外県)グアドループ

ブリヂストン アンカー 参加選手:
鈴木龍、椿大志、西薗良太、初山翔、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ

All photos: (c) Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme /Facebook
https://www.facebook.com/crcg971/

【2016年8月3日 ステージ5 】
» Vieux Habitants › Saint Rose (156km)


Photos from :
https://www.facebook.com/crcg971/photos/?tab=album&album_id=1731857160397987


2016年ツール・ド・グアドループ、その開催直前に、コースにて練習していた地元の若手選手が交通事故に遭いました。このウォーレン・エリンという22歳の選手は、8月2日、手当の甲斐なく亡くなりました。



エリン選手の死去に伴い、レースのオーガナイザーと監督たちはミーティングを行いました。一時はレース自体を中止するかという話も持ち上がりましたが、今日をニュートライゼーション・ステージとすることで、落ち着きました。

亡くなったエリン選手の所属したチームが、現在のリーダーチームでした。リーダー選手は今日でレースをリタイアすることを宣言し、すべての選手がパレード走行を行いました。

明日は、現在総合2位であるトマがリーダージャージを着てのスタートとなります。



【リザルト】
Stage 5 » Petit-Bourg › Bouillante (156.3k)
08/03/2016

ツール・ド・グアドループの開催直前、練習中の自動車事故で8月2日に亡くなった、ウォーレン・エリン(22)を悼み、ステージはニュートライゼーションとなりました。



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【2016年8月4日 ステージ6】
Stage 6 » Bouillante › Saint-Francois (146.6km)


Photos from:
https://www.facebook.com/crcg971/photos/?tab=album&album_id=1732214853695551


昨日の弔走が開けたステージ6、今日は大きな展開も起きず、淡々とレースは進んでいきました。水谷監督より報告です。



「今日は、リーダージャージを着るチームとして集団をしっかりとコントロール。



総合成績に関係のない選手たちが逃げ出し、それをチームとして確認したのちにそのまま逃し、集団としてローテーションを続けながらゴールしたという感じです。平和な1日でした」



トマはリーダージャージをキープ。レースは後半戦へと入っていきます。



【リザルト】
ステージ 6 » Bouillante › Saint-Francois (146.6km)
08/04/2016

1 CIDOLIT Yannis 3:41:49
2 CHEVALIER Damien 0:00
3 KLINE Shane Rally Cycling 0:18
23 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 4:13
26 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 4:13
45 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 4:13
47 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 4:13
61 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 4:41
68 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 4:54



【GC 総合成績 ステージ6後】
1 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 17:48:42
2 FOURNET-FAYARD Sébastien 0:35
3 EUSTACHE Cédric 0:39
6 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 1:46
18 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 11:23
37 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 16:27
54 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 27:05
56 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 34:51

 
16/08/03

【ツール・ド・グアドループ2016】ステージ03、04/トマは総合2位へ

レース名:ツール・ド・グアドループ2016
(Tour Cycliste International de la Guadeloupe)
開催日:7月29日(金)〜8月7日(日)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領(海外県)グアドループ

ブリヂストン アンカー 参加選手:
鈴木龍、椿大志、西薗良太、初山翔、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ

All photos: (c) Comité Régional Cycliste de la Guadeloupe - Guadeloupe Cyclisme /Facebook
https://www.facebook.com/crcg971/


【2016年8月1日 ステージ3 】
» Vieux Habitants › Saint Rose (156km)

カリブ海に浮かぶ島、グアドループで行われている10日間の熱いステージレース、今日の第3ステージのマップはこんな具合です。



ーー右)第3ステージのコース図。左)第4ステージのコース図。第3ステージとは少し違います。


毎日、島を目一杯使って、10日間のステージレースを行う、この努力というか熱さというか、これが情熱のツール・ド・グアドループです。



さてトマ・ルバがリーダージャージを奪取した次の日、第3ステージ。トマ・ルバとダミアン・モニエ、そして西薗良太の3名が総合優勝を狙える順位におり、彼らを中心に、逃げに積極的に乗っていくことをおおまかな目標とします。

ところが昨日予想したとおりに、リーダージャージを着るチームへのマークは強く、なかなか逃げに乗れません。レース終盤も近くなり、先頭は20名ほどのグループとなり、初山翔と椿大志がこの先頭内に残ります。



ところがこの先頭グループが、どんどんペースを上げ、後方のメイン集団に7分以上もの差を開けます。後方に優勝候補を残すブリヂストン アンカー チームとしては、これはマズい。

椿は一度後方集団に戻り、ローテーションに加わりながら集団の速度を引き上げてゆき、前方の逃げを集団でなんとか捕まえます。そして集団ゴール。タイム差を付けずジャージをキープする、リーダージャージを着るチームとしては、定番のような戦い方でした。



この追い上げの中心となったブリヂストン アンカー サイクリングチームは、この日、その集団コントロールの巧みさでも讃えられました。

「先頭グループを捕まえるのには脚を使いますし、他チームからの協力は得られにくく。。。ただ明日の第4ステージはハードなので、今日はプラスマイナス0に抑えられ、明日に向け総合優勝を狙う選手たちの脚が残せたのは良かったと思います」(水谷チーム監督)


【リザルト】08/02/2016  Stage 3

1 ANTHONY Jesse Rally Cycling 3:46:47
2 SYLVESTRE Yolan 0:01
3 CHACON Jose 0:01
24 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 0:04
25 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 0:04
90 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:04
91 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:04
98 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 0:04
99 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:59


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【2016年8月2日 第4ステージ】
» Saint Rose › Petit-Bourg (148.4km)


第4ステージは、いわゆるクイーンステージと呼ばれる、厳しいコースの重要なステージ。アップダウンが続き、いくつもの激坂が選手たちを待ちます。

こういったコースでは力があり自信もある選手同士が固まり、小さなグループがそれぞれアタックを掛けるという忙しい展開が予想され、そして実際もその通りになりました。



序盤から集団は崩壊、トップを走り出したのは5,6名のグループでした。それを追うのが、こちらも6人の第2グループ。この第2グループに黄色いリーダージャージを着るトマ、そしてダミアンが入っています。

今日のダミアンの役目は、リーダージャージを着るトマを守ること。ダミアンは、100km近く第2グループの先頭を引き続けることでこの役目を確かに果たし、徐々にバラけ始めて2名にまで減った先頭に1分以内の差まで追い詰めます。

しかしここで、第2グループにいた山岳ジャージを着る選手がパンク。ここで第2グループのすべてのライダーは紳士協定にて、彼の復帰まで待つ、という選択をしました。その結果、先頭の2名には追いつけず、それでもトマは30秒差で4位に。しかしながらタイム差が響き、リーダージャージはその日優勝したライダーのものとなりました。



レースに「もし」はありませんが、もしパンクした選手を待たなかったら、リーダージャージはトマのものだったでしょう。そういった焦る状況の中でも、他の選手を思いやったトマとダミアン。実際に会ってみるとよくわかりますが、人に優しい陽気なフランス人の2人です。

その優しい心で、トマはリーダージャージを失いましたが、奪い返すのも、そんなに難しいことではありません。



代わりに今日のトマは、ピンクのジャージ、ホットスポットジャージを手に入れました。昨日までは西薗が来ていたジャージです。


【リザルト】08/01/2016 - Stage 4

1 PENA Jose Flober UNI SPORT LAMENTINOIS 3:49:30
2 MARQUEZ Rafael Inteja-MMR Dominican Cycling Team 2:02
3 CARENE Boris A.S. BAIE-MAHAULTIENNE 2:32
4 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team ,,
14 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 2:41
25 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 13:20
56 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 14:16
59 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team 14:20
95 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 32:06

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【ステージ4後、総合順位】General Classification

1 PENA Jose Flober UNI SPORT LAMENTINOIS 14:01:53
2 LEBAS Thomas Bridgestone Anchor Cycling Team 0:37

3 FOURNET-FAYARD Sébastien 1:12
8 MONIER Damien Bridgestone Anchor Cycling Team 2:23
15 NISHIZONO Ryota Bridgestone Anchor Cycling Team 12:00
37 HATSUYAMA Sho Bridgestone Anchor Cycling Team 16:36
60 TSUBAKI Hiroshi Bridgestone Anchor Cycling Team 27:01
63 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team 35:28

 
16/08/01

【ツール・ド・グアドループ2016】ステージ2/西薗3位、トマ総合トップに

レース名:ツール・ド・グアドループ2016 (Tour Cycliste International de la Guadeloupe)
開催日:7月29日(金)〜8月7日(日)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領(海外県)グアドループ

ブリヂストン アンカー 参加選手:
鈴木龍、椿大志、西薗良太、初山翔、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ

【2016年7月30日 ステージ1 】
» Pointe à Pitre - petit Canal (163km)



ーーレース前


第一ステージ、序盤から10名ほどからなる選手が逃げを決め、そのまま中盤以降まで逃げ続けます。ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、なんとか集団をコントロールして前に上げていこうとしますが、集団自体のなかでもさらに激しい小競り合いが続き、それに対応した選手たちは消耗していきます。

結局ラスト4周を残して集団が追いつき、そのままゴールという形になりました。トマ・ルバ、ダミアン・モニエ、鈴木龍が集団の中でタイム差0に。西薗、初山、椿は+10秒となりました。



ーーレース後


途中、ドラマチックな程のスコールが、わりと長く、数度かやってきます。気温を少し下げ、選手の体温も下げます。落車などはありませんが、選手は気を使い、汚れだらけにもなります。


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【2016年7月31日 ステージ2 】
» Pointe à Pitre - petit Canal (163km)


 昨日の小競り合いが激しく、2日目にして疲れている感じがあるチーム。この日ほしかも、午前には100kmロード、午後には個人TTがあるというまさに疲労日。

そのため、総合順位を狙う選手は、午後のTTに備えるだろうし、選手たちも疲労しているはず。であればむしろここで一気にまくり出ようとの戦略となり、見事西薗が3位、トマが4位という作戦勝ちとなりました。

西薗が中盤、6名ぐらいの選手による逃げに乗りました。

「チームの中ではトマとダミアンが目立つんで、僕はノーマークだったんですね。一番の勝負所となる登りまで、6人で淡々と逃げていって、登りで集団が活性化した時に一人でアタック、頂上まで逃げ切ってタイムギャップを奪ったんです。

そこから恐怖の下りです。安全第一に降っていたら、後ろの2人に追いつかれてしまったんですね。そのまま2人について死ぬ気で下りました。


下りが終わって平坦になったとたんに、トマが飛んできてくれて、熱い展開になりました。

最後、トマと逃げ切りかけて、ゴール前は下り。行くしかないと思って(脚を)カケたんですが、後ろの2人に"ごぼう抜かれ"されました。あとでトマに『タイミングが早すぎる』と怒られました」

 優勝こそ逃したものの、西薗は3位、トマは4位に。午後のタイムトライアルでも、各自するべき走りを行い、チーム総合タイム差を取り戻し、さらにトマはリーダージャージを獲得する総合トップ、西薗が総合2位と、作戦通りの走りとなりました。



ーー「ニ・シ・ゾノー」と西薗の名前を確かに呼ぶコール。あるいは2代目シュミズになれるのか。

そして本日のコネタのご報告。

「今朝、第2ステージの朝は5時半起き、バスが6時半出発でレース2本、今は午後8時でいまだにバスの中、ホテルに付く気配はありません。

そして明日の第3ステージはイエローのリーダージャージのチーム、マークどころか蜂の巣にされかねない。長い1日です」

カリブ海、10日間の熱狂のステージレース、ツール・ド・グアドループ。残すところ8日。チームの勝運やいかに。


【リザルト】
Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)

07/30/2016 ステージ1 » Pointe à Pitre - petit Canal (163km)

1 RAMOTHE Cédric UNI SPORT LAMENTINOIS 03:41:59
2 CHANCRIN Camille BOURG AIN CYCLISME +0:00
3 ROUSSEAU Jayson VELO CLUB DE GRAND CASE +0:00
46 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
52 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
53 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
74 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:10
91 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:10
96 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:10

07/31/2016 ステージ2 » Petit Canal - Vieux Habitant - Tronçon 1 (100km)

1 THOMASSON Nicolas TEAM PRO IMMO NICOLAS ROUX 02:20:10
2 EUSTACHE Cédric CLUB MARTINIQUE +0:00
3 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
4 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:00
20 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:45
41 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +1:45
49 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +1:45
108 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team +9:06


07/31/2016 ステージ2b 個人TT Basse-Terre › Saint Claude (6km)

1 FOURNET-FAYARD Sébastien 17:59
2 LE LAVANDIER Maxime 0:17
3 BAEZ Giovanni Manuel 0:18
4 LEBAS Thomas Bridgestone Anchor Cycling Team 0:23
5 MONIER Damien Bridgestone Anchor Cycling Team 0:26
11 NISHIZONO Ryota Bridgestone Anchor Cycling Team 1:04
31 HATSUYAMA Sho Bridgestone Anchor Cycling Team 2:49
56 TSUBAKI Hiroshi Bridgestone Anchor Cycling Team 3:52
62 SUZUKI Ryu Bridgestone Anchor Cycling Team 4:04


GC 総合順位

1 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 16:23:12
2 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:35
"3 FOURNET-FAYARD Sébastien TEAM PRO IMMO NICOLAS ROUX +0:35

 
16/07/31

【ツール・ド・グアドループ2016】プロローグ 個人TTで西薗が5位

レース名:ツール・ド・グアドループ2016 (Tour Cycliste International de la Guadeloupe)
開催日:7月29日(金)〜8月7日(日)
UCIカテゴリー:2.2
開催地:フランス領(海外県)グアドループ

ブリヂストン アンカー 参加選手:
鈴木龍、椿大志、西薗良太、初山翔、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ



ーー観客の、この熱狂ぶり、ハンパないです。


カリブ海に浮かぶ島、グアドループで開催される、この島一番のお祭りイベント。それがツール・ド・グアドループです。



ーーアメリカの南、カリブ海に浮かぶ島ですが、フランス領です。



例年このレースに出場するブリヂストン アンカー サイクリングチーム。2013年には清水都貴選手をエースとしたチームが大活躍、総合3位に入りました。

この清水都貴の熱い走りに、当時の地元観客は大熱狂。現ブリヂストンサイクル勤務ミヤタカ・シュミズは、グアドループでは伝説的な日本人となったようで、今も日本人(ブリヂストン アンカーチーム員)は、「ジャポネ、シュミズ」「シュミズー、今年も頼むぜ」「お前はシュミズーか?」「いや、お前こそシュミズーだ」などと、ガンガン声をかけられるそう。


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《2016年7月29日 プロローグ » Pointe a Pitre › Pointe a Pitre (2.2km)》

さて、この10日間に渡るステージレース、ツール・ド・グアドループ。初日のプロローグは、2kmの個人タイムトライアルです。このプロローグで、西薗良太は5位に入り、「ポワンショー」、日本で言うところのホットスポットジャージを獲得します。西薗選手に話を聞きました。



「2kmと短い、U字型の行って帰ってくるコースでした。パワーのある選手も来ていたんで、厳しいかなと思い戦略を立てました。行きは追い風、帰りは向かい風だったので、行きはとにかく我慢して、帰りにかなり踏みました」

「短いコースは得意ではなかったんですが、5位だったんで、まあまあうまく行きましたね。ジャージも頂けましたし」

「グアドループに来るのは初めてなんですが、すごいですね。島全体がお祭り気分で盛り上がっていて。この島のツール・ド・フランスという感じです。ものすごいファンも多いです。地元のテレビでもラジオでも、ライブ放送をやっているようです」



ーー「ネタの宝庫のレース」だという話もありますが、なにかもう、おもしろいことありました?

「その辺は、僕のブログに書いていきますんで、それも楽しみにしててください」

http://nishizonoryota.blogspot.jp/2016/07/shimizu3-or-tour-de-guadelope-opening.html

【リザルト】
Tour Cycliste International de la Guadeloupe (2.2)
07/29/2016 プロローグ » Pointe a Pitre › Pointe a Pitre (2.2k)

1 HUFF Charles Bradley Rally Cycling 02:22
2 ANTHONY Jesse Rally Cycling +0:01
3 PERRAN Joastian VELO CLUB SAINTANNAIS +0:04
5 NISHIZONO Ryota/西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:05
13 MONIER Damien/ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:08
34 SUZUKI Ryu/鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:10
42 LEBAS Thomas/トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team +0:12
46 HATSUYAMA Sho/初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:12
61 TSUBAKI Hiroshi/椿大志 Bridgestone Anchor Cycling Team +0:15

 
16/07/22

【2016 JBCF  石川サイクルロードレース】 椿が11位に

レース名:第15回 JBCF 石川サイクルロードレース
期日:2016年7月17日(日)
開催地:福島県石川町・浅川町周回コース
距離:1周13.6km×7周=102.2km
天候:曇り 気温26℃

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 出場選手:
一丸尚伍、井上和郎、椿大志


J プロツアーの第10戦目となる石川サイクルロードレースに、ブリヂストン アンカー サイクリングチームから、井上和郎、椿大志、そして一丸尚伍が参戦しました。

ポルトガルのレースから帰国したばかりで時差に悩まされていた井上は、帰国後の天候の悪さに満足行く練習もできず、万全とは言えない体調でレースに臨みます。一方で日本で練習を重ねながら次の海外遠征(ツール・ド・グアドループ)に備えていた椿が、トラック競技を主舞台とする一丸と共に、3名というチーム体制で、なんとかレースに食らいつきます。


コースはアップダウンが続く、スタミナと地脚が必要とされるもの。過去の優勝者もクライマーが多いということからも、ライダーとしての全般的な実力とチームでの戦略を試されるレースとなりました。

序盤から4名の選手が逃げを構成し、1分ほど集団を話しますが、宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団は、その逃げをあたかも誤差であるかのように冷静に見つめ、的確に潰していきます。その後もいく度か集団から抜け出す選手も見られましたが、井上の言葉を借りれば「ブリッツェンの横綱相撲」。ラスト2周回となるまで、流れは常にメイン集団が握っていました。


そしてラスト2周になり、集団がグンとペースを上げ、40名ほどまでにその構成選手を絞ります。スタート時のパレード走行でディレーラーを破損した井上は、自分のバイクでの走行を諦め、ここまでニュートラルバイクで走ってきましたが、ここで力尽き後方に下がります。

着実に練習を重ねてきた椿はその走りも悪くなく、この40名集団の中に残っていたのですが、最終週の登りで、宇都宮ブリッツェンが攻撃を開始、度重なるアタックと共にさらに集団のペースを上げ、先頭は10名ほどに。椿はその先頭集団に残ることはできませんでした。


ゴールスプリントを制したのは、ツアー・オブ・ジャパン以来快調に走り続けるベンジャミン・プラデス選手(Team Ukyo)でした。椿は11位でのフィニッシュ。井上は31位、一丸は後半にてラップアウトされるという結果、。チームとしては不完全燃焼気味のリザルトに終わりました。

ただ椿がこれからの海外遠征に向け調子を上げている様子が見てとられます。次回以降のレースに期待がかかります。


チームとしての次のレースは、カリブ海・西インド諸島に浮かぶ島、グアドループでのステージレースです。例年このレースでは活躍を見せているブリヂストン アンカー サイクリングチーム、調子の上がる椿が合流することで今年もまた、心躍るレース展開を見せてくれるに違いありません。


【リザルト】

1ベンジャミン・プラデス レベルテ(Team Ukyo) 2:40:12
2 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) +0:00
3 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+0:00
11 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:09
31 井上和郎(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+2:07
DNF 一丸尚伍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)

 
16/07/19

【MTB 2016全日本選手権】平野星矢、後半の追い上げかなわず2位に。

レース名:2016 MTB全日本選手権 XCO
日時:2016年7月17日(日)
開催地:長野県・富士見パノラマスキー場
4.6km x 6周 + スタートループ 2.79km = 30.39km

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム出場選手:平野星矢


Photo: Hiroyuki Nakagawa


7月17日、MTB クロスカントリー競技の全日本選手権が、長野県富士見パノラマスキー場にて行われました。この男子エリートクラスにて、平野星矢が2位を獲得しました。チームは今季すべてのスケジュールをこの日に合わせ、最後まで諦めないレースを進めましたが、ロードチームが勝ち獲った、ロードレース、タイムトライアルに加えての全日本トリプルタイトルはあと一歩、手中に収めることはできませんでした。


Photo: Team Camera


また、この全日本選手権には、ブリヂストン アンカー サイクリングチームからは2名のMTBチームライダー、平野と沢田時が出場予定でしたが、U23クラスの沢田は先の世界選手権で転倒し、鎖骨と肘を骨折。レース3日前に手術を敢行したため、この大会には未出場となりました。

沢田はジュニア、U23を含めての全日本選手権6連覇を狙っていたので残念ですが、これからの沢田には、怪我の癒えに伴う大きな伸びしろが待っているはず。彼は必ず進化し、強くなって復活するに違いありません。9月のレース復帰を目指し、確実な治療を行いながらトレーニングを開始しています。



Photo: Team Camera


レース当日は、朝から小雨が降っては晴れるという天候。気温自体はそんなに高くないのですが、湿気がとても高く、強い太陽が顔を出すと一気に汗が出だすという、体力が搾り取られそうなコンディションです。

レースは午後2時半にスタート。スタートパックでの混戦から、シングルトラックまでの長い上りで、山本幸平選手(トレック ファクトリーレーシング)と、今季強さを見せる若手、中原義貴(BH SRサンツアー)がスッと抜け出し、1テンポ遅れて、平野が食らいつきます。



ーー先頭2人から遅れる平野=右 photo: Team Camera


2周めに入り、前方の2人から平野は少しずつ遅れ始めます。そして3周めになると、中原選手の後ろに山本選手が付き、平野は大幅に遅れてしまいます。平野は「前半は調子悪かったです。力が入らず路面の荒れへの対応もできず流れてしまうし」と振りかえります。

3周めから4周目にかけ、前を行く2選手にもドラマがありました。中原選手の後ろに山本選手はピタリとついています。MTBはロードレースとは異なり、選手の後ろについても空気抵抗の軽減などはありませんが、それ以上に、さまざま難しいセクションでのライン取りや走りのクセを見きわめられるのは大きなメリットです。自分のラインやクセを見せず、中原選手にスピードを落とさせないよう後ろをピタリとフタをする山本選手の戦略には、ワールドライダーならではの走りが見られます。



ーー平野のご家族が、旗と共に応援に駆けつけてくれました。旗は平野の御祖父の作、それを持つのは「星矢と似ていなくてすいません(笑)」という平野のお兄さん。笑顔はそっくりです。Photo: Team Camera


そして4周目、直感で動いたという山本選手は中原選手を抜き去り、一気にペースを上げます。これが多くのライダーを周回遅れや80%ルール(トップ選手の周回ラップタイムの80%相当以上の差になった選手はレースを降りるというルール)に適合させました。山本選手は強いプッシュを続け、一人抜け出ていきます。これにより69名でスタートしたこのレースも、終了時点で完走したのは16名という過酷なものとなりました。


Photo: Hiroyuki Nakagawa


3位を走っていた平野は、自分の不調を自覚しつつ、こんなふうに走っていました。

「一度落ち着いて走ろうと思いました。軽めのギアで走っていたらうまく行かなかったので、重いギアでゆっくり踏みだしたら、調子良くなりました。その調子の良さをキープしていたら、前(中原選手)と距離が近づいてきたんです」

フィードゾーンから指示が出ます。「この周回で確実に前(中原選手)を捉えろ」。山本選手の戦略に翻弄された中原選手、後ろからスピードを上げる平野にいくつかのシングルトラックで差を詰められ、そして平野に2位を譲ります。



Photo: Hiroyuki Nakagawa


2位となった平野は、最速の周回タイムを叩き出し、山本選手と40秒以上空いていた差を、28秒にまで詰めます。傍から見ていても明らかに好調な走り。ギアの掛かりもも力強く、ダウンヒルセクションでもスピードを緩めることはありません。


しかし、この勢いを感じた山本選手がラスト周回で苦しみながらも踏み直して更に加速。平野はこれを上回るパフォーマンスを発揮できず、集中も欠けてしまい、山本選手の背中を逃していくことになりました。


ーー応援旗を振り、平野を応援するご家族の方々。Photo: Team Camera

「今回は(山本選手との)差がありました。もっともっと練習が必要です」と平野は冷静に振りかえります。


ーー平野は2位でゴール。Photo: Team Camera


今年の全日本でも、平野のゼッケン数字が「2」から「1」へと入れ替わることはありませんでした。ワールドカップをメインに活動する山本選手より強くなることを目標に、海外と国内で積極的なチーム合宿やレースを戦ってきましたが、その目標をこの場で達成することは叶いませんでした。

タイム差は1分23秒。現実を真摯に受け止め、明白となった課題をひとつひとつ解決し、もっと強く、もっと速く進化していかなければなりません。レース後のチームミーティングが終わり、平野は監督と二人きりで会話していました。監督と平野は長い時間握手しながら、この先の覚悟を決めたといいます。


ーー応援旗を作られたお祖父さまと平野。Photo: Team Camera


そして、ナショナルチャンピオンとなった山本選手には、2016年8月、ブラジルでの世界的な大舞台で日本を代表し、ぜひとも活躍してもらいたく、願っています。

【リザルト】
2016 MTB全日本選手権

1 山本幸平(Trek Factory Racing) 1:39:18
2 平野星矢(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム) +1:23
3 中原義貴(BH SRサンツアー) +2:37

 
16/07/17

【2016 ポルトガル/アゴスティノ トロフィー】

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レース名:ホアキム・アゴスティノ トロフィー
UCIカテゴリー:2.2
日時:2016年7月7〜10日
開催地:ポルトガル
プロローグ:個人TT、ステージ1〜3

ブリヂストン アンカー 参加選手:
井上和郎、内間康平、鈴木龍、西薗良太、初山翔、ダミアン・モニエ、トマ・ルバ

1968年からポルトガル国内での最強選手で在り続けた自国ポルトガル人レーサー、ホアキム・アゴスティノの名を冠する、ポルトガルのステージレースに、ブリヂストン アンカー サイクリングチームは出場しました。

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www.trofeujoaquimagostinho.com

チームにとっては、3月から始まったシーズン前半の締めくくりとも言えるレースとなります。成績を求めるのはもちろんですが、それ以上に、それぞれのレーサーが今年培ってきた力を出し切ってから、つかの間の休息期間に入り、シーズン後半に備えるという節目ともなるレースとなりました。

このステージレースは、全般的に登攀力が試されるものとなりました。優勝を果たした全日本選手権のあととあり、出場した日本国籍の選手たちには疲労が少々見られましたが、その間に練習と調整を積んだトマ・ルバとダミアン・モニエの2人が、チーム全体を引っ張る走りを見せました。

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【07/07/2016 プロローグ】 » Turcifal › Turcifal (8km)

開幕となったプロローグ、個人タイムトライアル。チームの中では全日本でも活躍して調子をあげていた西薗良太、そしてダミアンがトップから大きく遅れることのないタイムを出し、まずまずの滑り出しとなりました。

1 REIS Rafael W52-FC Porto-Porto Canal 10:19
2 VELOSO Gustavo Cesar W52-FC Porto-Porto Canal 0:15
3 NOCENTINI Rinaldo Sporting Clube de Portugal/Tavira 0:16
25 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 0:43
30 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:45
66 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 1:13
76 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:21
77 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:25
96 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:37
102 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:47


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【07/08/2016 ステージ1】» Ventosa › Alto de Montejunto (179km)

総合距離180km、日本のステージレースではあまり見られない長めのレース距離のステージです。レース序盤に5人ほどの選手が逃げ出し、ここに井上和郎が乗っていきますが、途中で集団に吸収。その後西薗とトマが集団前方で善戦しますが、西薗はラスト1kmで順位を下げてしまいます。しかしトマは登りでの好調さを見せ、先頭になんとか食らいつき12位に入ります。

1 BENTA Joäo Louletano - Hospital de Loulé 4:59:54
2 NOCENTINI Rinaldo Sporting Clube de Portugal/Tavira 0:04
3 BROCO Hernani LA Aluminios - Antarte 0:16
12 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 1:04
40 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 3:31
67 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 7:24
68 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 7:24
80 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 10:06
91 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 13:19
101 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:22


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【07/09/2016 ステージ2】» Palhagueiras › Torres Vedras (154.3km)

第2ステージでは、ダミアンが積極的に動きます。後半に配されたアップダウン続く丘のセクションで逃げに乗り、前を狙います。しかしその逃げも、ポルトガル地元の熟練したチーム群が的確に動き、逃げをたくみに吸収していきます。逃げを着実に潰した集団は、そのままレース終盤、ゴールへとへともつれ込みました。そのメイン集団にトマは乗り、19位でゴール。先に全日本チャンピオンを獲得した初山翔が好調さを見せ始めますが、2分38秒遅れの40位と結果にはつなげませんでした。

1 ALARCON Raul W52-FC Porto-Porto Canal 4:00:56
2 BARBIO António Efapel 0:05
3 SHILOV Sergey Lokosphinx 0:05
19 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:05
40 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 2:38
60 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 8:27
66 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 8:54
69 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 8:54
71 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 9:41
88 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:42


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【07/10/2016 ステージ3】» Atouguia de Baleia › Carvoeira (147km)

激坂の繰り返す第3ステージのコース。登りを得意にするダミアンが中盤から逃げに乗りますが、トルクのある集団の動きに吸収されていきます。チームは集団とともに動きつつ、終盤でトマが前方に出て、トップから11秒差の8位を獲得しました。

1 VELOSO Gustavo Cesar W52-FC Porto-Porto Canal 3:48:41
2 DE ALMEIDA Guillaume Rádio Popular Boavista 0:05
3 REYES Aldemar Team Manzana Postobon 0:07
8 LEBAS Thomas Bridgestone Anchor Cycling Team 0:11
33 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:49
72 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 16:32
84 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 16:32
90 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:13
91 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:13
92 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:32

前半の締めくくりとして確かに力を出し切ったチーム員、中でもトマの活躍が目立ったレースとなりました。このレースに出場したチームは引き続き、ポルトガルで練習。ただ井上が帰国し、替わりに今回は未参加だった椿大志がチームに合流。次のレースである7月末のツール・ド・グアドループに臨みます。


【総合成績】

GP Internacional Torres Vedras - Trofeu Joaquim Agostinho (2.2)
1 NOCENTINI Rinaldo Sporting Clube de Portugal/Tavira 13:00:18
2 BROCO Hernani LA Aluminios - Antarte 0:24
3 ALARCON Raul W52-FC Porto-Porto Canal 0:26
11 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 2:05
35 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 15:26
68 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 30:54
71 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 33:07
73 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 34:59
80 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 39:37
91 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 53:04

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16/07/07

【MTB2016世界選手権】平野星矢が出場、沢田時は練習中に怪我

- - MTBでのオリンピックイヤーは、世界選手権が前倒しで行われることが多いです。今年もその例に漏れず、8月のリオ五輪を前に、MTB世界選手権がチェコ・ノヴェームニェスト(Nové Město)にて行われました。

ブリヂストン アンカー MTBチーム監督、小林からレポートが届きました。


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- 2016マウンテンバイク世界選手権チェコ大会が6月28日〜7月3日に開催された。アンカーからはエリートに平野星矢選手、U23に沢田時選手が日本代表として参加した。



ーー2016全日本選手権、XCO参加選手


ここノヴェームニュストは、ワールドカップでよく知られた会場。地元の英雄ヤロスラフ・クルハビー選手(チェコ)の顔が世界選手権のバナー、ポスターの全面を飾る。冬季はクロスカントリースキーで有名なこの場所も、夏季は長野と北海道に似る静かな田舎街。



しかし、やはり世界選手権。会場を埋め尽くす観客数は日本のどのレースでも比較にならない。全てのコース脇に応援の姿がある。 頬にチェコの国旗を書いてラッパを吹く親子。巨体なカウベルと国旗。刃先のないチェーンソーを山の中で煽るエンジン音男。1m近くある帽子。水着の女性。トランペットに太鼓。 何もかもが興奮したような雰囲気は選手のモチベーションを引き上げる。



アンカーチームはワールドカップやUCI レースを転戦し、海外は慣れているが、世界選手権の独特な空気はやはり違う。意識しなくとも気持ちは高揚し、走りに熱が入る。 そんな中、飯山での合宿からチェコまでのトレーニングプロセスを順調にこなしてきた沢田選手は、過去最高と自ら語るほど絶好調な状態で公式練習日を迎えた。



ーー平野星矢選手(左)、沢田時選手(右)


しかし、ここで不幸な事故が起きてしまう。ジャンプセクションでセカンドヒルにバイクをヒットさせて激しく転倒。結果、肩と肘を骨折してしまいDNSで緊急帰国となった。

一方、平野選手は日に日に体調が良くなり、経験豊富なベテランらしい仕上がりでインスペクションも安定と攻めのバランスの良い走りでこなしていった。練習では積極的なラインどりを試している姿にどれだけ前に食い込めるかに期待が高まる。



そして迎えたエリート男子決勝。現地時間15時定刻。昨年度チャンピオンのニノ・シューター選手(スイス)を頭にスーパースターが前列を埋めていく。日本人では山本幸平選手が3列目の好位置。平野選手は最後尾に近い後方のグリッドスタート。沢田選手が怪我で帰国した悔しい思いを打ち消すような強い空気感。

号砲一発。世界一のスピードと迫力でファーストラップが進む。平野選手は後方ながら落車なくコースイン。スタートループ+6周回のサバイバルレースが始まった。

先頭パックは地元の割れるような大声援を受けるクルハビー、王者ニノなど有力選手が順当に形成。ジュリアン・アブサロン選手がそれを少々後ろから追いかける展開。 1周回目から13分台とハイスピードでスリリングな走りに観客も沸く。 山本幸平選手(日本)はスタートからの反応に遅れ40〜50番パックで前を追う形に。日本とアジアで無敵な彼をもってしても、先頭パックと1周1分以上のラップ差。この速さでレースがコントロールされた。



平野選手はあっという間に縦長になる集団の中で一人ずつ抜いていく。XR 9が強豪国のメジャーブランドを抜き去る姿は爽快。しかし、そう簡単に先頭パックとの距離が縮む訳ではないことも知っている。非常に落ち着いた良い状態で確実に自分の走りに集中出来ていた。

しかし、ここでも不幸が待っていた。スタートループが終わり、正規ラップ2周回目に入り順調にポジションアップしていた矢先、ハードなロックセクションでシューズがペダルから外れ、それをリカバリーした際にサドルを完全に破損し失ってしまう。



だがDNFの考えはない。テクニカルフィードまでサドルなしで走ることを指示。(シマノプロ・タルシスのシートポストが無事であることを信じ、スペアサドルを準備) フィードに平野選手が飛び込んでくる。同時に平野選手に遅れていた中原選手がパスしていく。

サドル交換を迅速に完了し、リスタートからの猛追が始まった。中原選手ら前を走る選手からラップ20秒を奪い返す強い走りに多くのカメラが向けられた。しかし、ニノとクルハビー、そしてアブサロンの速いラップタイム、80%ルールによりレースから降ろされることになる。残念だがここは世界一を決める場所。勝者と敗者がはっきりする。



結果、優勝はニノ・シューター、平野選手は86位となった。 アンカーは、ジャパンチームに光を入れ、牽引していく責任がある。それを果たせなかった世界選手権チェコ大会。必ずやリベンジしたい。



最後に、日本から本当に沢山の応援を頂いたこと、支援頂いたことに深く感謝致します。 アンカーは今シーズン最大の目標である全日本選手権制覇を目指し、全力を尽くします。 応援を宜しくお願いいたします。

<ブリヂストン アンカー MTBチーム監督 小林輝紀>

 
16/06/28

【2016全日本選手権】アフターアワーズ  6/27(月)内間康平リオ五輪壮行会 -兼- 2冠獲得祝勝会

2016全日本選手権での、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの2冠獲得。

この史上最高とも言える成績を残した翌日、埼玉県上尾市にあるブリヂストンサイクル本社にて、内間康平のリオ五輪壮行会が、ちょうど予定されていました。このヒキの強さたるや。

社内から300名ほど、ブリヂストンの自転車を造り広める人々が社員食堂に集まり、チームを祝勝してくれました。

まずは、いまだ興奮冷めやらぬ、昨日のチームの勝利を動画にまとめた感動の全日本選手権レポート。走りに心震えて応援社員が、涙を流しながら速攻で作りました。

改めてのチームの紹介。

勝利者たちに、花束贈呈。

社長からの激励。

「ロードレースは、一人ひとりの戦いだと、よく誤解されます。でもそうじゃありません。多くの人の力が必要なんです。

僕は、自転車に乗るのが好き、それだけでここまで来ました。毎日ひとつひとつやってきたことの積み重ねです。今日やっていることは、きっと後に繋がる。毎日頑張れば、きっとつながるんです。それが、みなさんにも伝わればと思います。

リオ五輪のコースは、とても厳しいです。これまでに走った中で、一番厳しいと思います。残り39日間、ヨーロッパに渡ってレース活動を続けながら、新城選手と2人、『チーム日本』で、メダル獲得を目指します。

これからも、いい自転車をつくってください! 一緒に、勝っていきましょう!」(内間康平)