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16/07/22

【2016 JBCF  石川サイクルロードレース】 椿が11位に

レース名:第15回 JBCF 石川サイクルロードレース
期日:2016年7月17日(日)
開催地:福島県石川町・浅川町周回コース
距離:1周13.6km×7周=102.2km
天候:曇り 気温26℃

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム 出場選手:
一丸尚伍、井上和郎、椿大志


J プロツアーの第10戦目となる石川サイクルロードレースに、ブリヂストン アンカー サイクリングチームから、井上和郎、椿大志、そして一丸尚伍が参戦しました。

ポルトガルのレースから帰国したばかりで時差に悩まされていた井上は、帰国後の天候の悪さに満足行く練習もできず、万全とは言えない体調でレースに臨みます。一方で日本で練習を重ねながら次の海外遠征(ツール・ド・グアドループ)に備えていた椿が、トラック競技を主舞台とする一丸と共に、3名というチーム体制で、なんとかレースに食らいつきます。


コースはアップダウンが続く、スタミナと地脚が必要とされるもの。過去の優勝者もクライマーが多いということからも、ライダーとしての全般的な実力とチームでの戦略を試されるレースとなりました。

序盤から4名の選手が逃げを構成し、1分ほど集団を話しますが、宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団は、その逃げをあたかも誤差であるかのように冷静に見つめ、的確に潰していきます。その後もいく度か集団から抜け出す選手も見られましたが、井上の言葉を借りれば「ブリッツェンの横綱相撲」。ラスト2周回となるまで、流れは常にメイン集団が握っていました。


そしてラスト2周になり、集団がグンとペースを上げ、40名ほどまでにその構成選手を絞ります。スタート時のパレード走行でディレーラーを破損した井上は、自分のバイクでの走行を諦め、ここまでニュートラルバイクで走ってきましたが、ここで力尽き後方に下がります。

着実に練習を重ねてきた椿はその走りも悪くなく、この40名集団の中に残っていたのですが、最終週の登りで、宇都宮ブリッツェンが攻撃を開始、度重なるアタックと共にさらに集団のペースを上げ、先頭は10名ほどに。椿はその先頭集団に残ることはできませんでした。


ゴールスプリントを制したのは、ツアー・オブ・ジャパン以来快調に走り続けるベンジャミン・プラデス選手(Team Ukyo)でした。椿は11位でのフィニッシュ。井上は31位、一丸は後半にてラップアウトされるという結果、。チームとしては不完全燃焼気味のリザルトに終わりました。

ただ椿がこれからの海外遠征に向け調子を上げている様子が見てとられます。次回以降のレースに期待がかかります。


チームとしての次のレースは、カリブ海・西インド諸島に浮かぶ島、グアドループでのステージレースです。例年このレースでは活躍を見せているブリヂストン アンカー サイクリングチーム、調子の上がる椿が合流することで今年もまた、心躍るレース展開を見せてくれるに違いありません。


【リザルト】

1ベンジャミン・プラデス レベルテ(Team Ukyo) 2:40:12
2 ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) +0:00
3 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+0:00
11 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:09
31 井上和郎(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+2:07
DNF 一丸尚伍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)

 
16/07/19

【MTB 2016全日本選手権】平野星矢、後半の追い上げかなわず2位に。

レース名:2016 MTB全日本選手権 XCO
日時:2016年7月17日(日)
開催地:長野県・富士見パノラマスキー場
4.6km x 6周 + スタートループ 2.79km = 30.39km

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム出場選手:平野星矢


Photo: Hiroyuki Nakagawa


7月17日、MTB クロスカントリー競技の全日本選手権が、長野県富士見パノラマスキー場にて行われました。この男子エリートクラスにて、平野星矢が2位を獲得しました。チームは今季すべてのスケジュールをこの日に合わせ、最後まで諦めないレースを進めましたが、ロードチームが勝ち獲った、ロードレース、タイムトライアルに加えての全日本トリプルタイトルはあと一歩、手中に収めることはできませんでした。


Photo: Team Camera


また、この全日本選手権には、ブリヂストン アンカー サイクリングチームからは2名のMTBチームライダー、平野と沢田時が出場予定でしたが、U23クラスの沢田は先の世界選手権で転倒し、鎖骨と肘を骨折。レース3日前に手術を敢行したため、この大会には未出場となりました。

沢田はジュニア、U23を含めての全日本選手権6連覇を狙っていたので残念ですが、これからの沢田には、怪我の癒えに伴う大きな伸びしろが待っているはず。彼は必ず進化し、強くなって復活するに違いありません。9月のレース復帰を目指し、確実な治療を行いながらトレーニングを開始しています。



Photo: Team Camera


レース当日は、朝から小雨が降っては晴れるという天候。気温自体はそんなに高くないのですが、湿気がとても高く、強い太陽が顔を出すと一気に汗が出だすという、体力が搾り取られそうなコンディションです。

レースは午後2時半にスタート。スタートパックでの混戦から、シングルトラックまでの長い上りで、山本幸平選手(トレック ファクトリーレーシング)と、今季強さを見せる若手、中原義貴(BH SRサンツアー)がスッと抜け出し、1テンポ遅れて、平野が食らいつきます。



ーー先頭2人から遅れる平野=右 photo: Team Camera


2周めに入り、前方の2人から平野は少しずつ遅れ始めます。そして3周めになると、中原選手の後ろに山本選手が付き、平野は大幅に遅れてしまいます。平野は「前半は調子悪かったです。力が入らず路面の荒れへの対応もできず流れてしまうし」と振りかえります。

3周めから4周目にかけ、前を行く2選手にもドラマがありました。中原選手の後ろに山本選手はピタリとついています。MTBはロードレースとは異なり、選手の後ろについても空気抵抗の軽減などはありませんが、それ以上に、さまざま難しいセクションでのライン取りや走りのクセを見きわめられるのは大きなメリットです。自分のラインやクセを見せず、中原選手にスピードを落とさせないよう後ろをピタリとフタをする山本選手の戦略には、ワールドライダーならではの走りが見られます。



ーー平野のご家族が、旗と共に応援に駆けつけてくれました。旗は平野の御祖父の作、それを持つのは「星矢と似ていなくてすいません(笑)」という平野のお兄さん。笑顔はそっくりです。Photo: Team Camera


そして4周目、直感で動いたという山本選手は中原選手を抜き去り、一気にペースを上げます。これが多くのライダーを周回遅れや80%ルール(トップ選手の周回ラップタイムの80%相当以上の差になった選手はレースを降りるというルール)に適合させました。山本選手は強いプッシュを続け、一人抜け出ていきます。これにより69名でスタートしたこのレースも、終了時点で完走したのは16名という過酷なものとなりました。


Photo: Hiroyuki Nakagawa


3位を走っていた平野は、自分の不調を自覚しつつ、こんなふうに走っていました。

「一度落ち着いて走ろうと思いました。軽めのギアで走っていたらうまく行かなかったので、重いギアでゆっくり踏みだしたら、調子良くなりました。その調子の良さをキープしていたら、前(中原選手)と距離が近づいてきたんです」

フィードゾーンから指示が出ます。「この周回で確実に前(中原選手)を捉えろ」。山本選手の戦略に翻弄された中原選手、後ろからスピードを上げる平野にいくつかのシングルトラックで差を詰められ、そして平野に2位を譲ります。



Photo: Hiroyuki Nakagawa


2位となった平野は、最速の周回タイムを叩き出し、山本選手と40秒以上空いていた差を、28秒にまで詰めます。傍から見ていても明らかに好調な走り。ギアの掛かりもも力強く、ダウンヒルセクションでもスピードを緩めることはありません。


しかし、この勢いを感じた山本選手がラスト周回で苦しみながらも踏み直して更に加速。平野はこれを上回るパフォーマンスを発揮できず、集中も欠けてしまい、山本選手の背中を逃していくことになりました。


ーー応援旗を振り、平野を応援するご家族の方々。Photo: Team Camera

「今回は(山本選手との)差がありました。もっともっと練習が必要です」と平野は冷静に振りかえります。


ーー平野は2位でゴール。Photo: Team Camera


今年の全日本でも、平野のゼッケン数字が「2」から「1」へと入れ替わることはありませんでした。ワールドカップをメインに活動する山本選手より強くなることを目標に、海外と国内で積極的なチーム合宿やレースを戦ってきましたが、その目標をこの場で達成することは叶いませんでした。

タイム差は1分23秒。現実を真摯に受け止め、明白となった課題をひとつひとつ解決し、もっと強く、もっと速く進化していかなければなりません。レース後のチームミーティングが終わり、平野は監督と二人きりで会話していました。監督と平野は長い時間握手しながら、この先の覚悟を決めたといいます。


ーー応援旗を作られたお祖父さまと平野。Photo: Team Camera


そして、ナショナルチャンピオンとなった山本選手には、2016年8月、ブラジルでの世界的な大舞台で日本を代表し、ぜひとも活躍してもらいたく、願っています。

【リザルト】
2016 MTB全日本選手権

1 山本幸平(Trek Factory Racing) 1:39:18
2 平野星矢(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム) +1:23
3 中原義貴(BH SRサンツアー) +2:37

 
16/07/17

【2016 ポルトガル/アゴスティノ トロフィー】

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レース名:ホアキム・アゴスティノ トロフィー
UCIカテゴリー:2.2
日時:2016年7月7〜10日
開催地:ポルトガル
プロローグ:個人TT、ステージ1〜3

ブリヂストン アンカー 参加選手:
井上和郎、内間康平、鈴木龍、西薗良太、初山翔、ダミアン・モニエ、トマ・ルバ

1968年からポルトガル国内での最強選手で在り続けた自国ポルトガル人レーサー、ホアキム・アゴスティノの名を冠する、ポルトガルのステージレースに、ブリヂストン アンカー サイクリングチームは出場しました。

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www.trofeujoaquimagostinho.com

チームにとっては、3月から始まったシーズン前半の締めくくりとも言えるレースとなります。成績を求めるのはもちろんですが、それ以上に、それぞれのレーサーが今年培ってきた力を出し切ってから、つかの間の休息期間に入り、シーズン後半に備えるという節目ともなるレースとなりました。

このステージレースは、全般的に登攀力が試されるものとなりました。優勝を果たした全日本選手権のあととあり、出場した日本国籍の選手たちには疲労が少々見られましたが、その間に練習と調整を積んだトマ・ルバとダミアン・モニエの2人が、チーム全体を引っ張る走りを見せました。

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【07/07/2016 プロローグ】 » Turcifal › Turcifal (8km)

開幕となったプロローグ、個人タイムトライアル。チームの中では全日本でも活躍して調子をあげていた西薗良太、そしてダミアンがトップから大きく遅れることのないタイムを出し、まずまずの滑り出しとなりました。

1 REIS Rafael W52-FC Porto-Porto Canal 10:19
2 VELOSO Gustavo Cesar W52-FC Porto-Porto Canal 0:15
3 NOCENTINI Rinaldo Sporting Clube de Portugal/Tavira 0:16
25 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 0:43
30 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:45
66 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 1:13
76 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:21
77 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:25
96 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:37
102 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:47


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【07/08/2016 ステージ1】» Ventosa › Alto de Montejunto (179km)

総合距離180km、日本のステージレースではあまり見られない長めのレース距離のステージです。レース序盤に5人ほどの選手が逃げ出し、ここに井上和郎が乗っていきますが、途中で集団に吸収。その後西薗とトマが集団前方で善戦しますが、西薗はラスト1kmで順位を下げてしまいます。しかしトマは登りでの好調さを見せ、先頭になんとか食らいつき12位に入ります。

1 BENTA Joäo Louletano - Hospital de Loulé 4:59:54
2 NOCENTINI Rinaldo Sporting Clube de Portugal/Tavira 0:04
3 BROCO Hernani LA Aluminios - Antarte 0:16
12 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 1:04
40 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 3:31
67 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 7:24
68 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 7:24
80 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 10:06
91 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 13:19
101 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:22


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【07/09/2016 ステージ2】» Palhagueiras › Torres Vedras (154.3km)

第2ステージでは、ダミアンが積極的に動きます。後半に配されたアップダウン続く丘のセクションで逃げに乗り、前を狙います。しかしその逃げも、ポルトガル地元の熟練したチーム群が的確に動き、逃げをたくみに吸収していきます。逃げを着実に潰した集団は、そのままレース終盤、ゴールへとへともつれ込みました。そのメイン集団にトマは乗り、19位でゴール。先に全日本チャンピオンを獲得した初山翔が好調さを見せ始めますが、2分38秒遅れの40位と結果にはつなげませんでした。

1 ALARCON Raul W52-FC Porto-Porto Canal 4:00:56
2 BARBIO António Efapel 0:05
3 SHILOV Sergey Lokosphinx 0:05
19 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 0:05
40 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 2:38
60 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 8:27
66 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 8:54
69 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 8:54
71 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 9:41
88 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:42


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【07/10/2016 ステージ3】» Atouguia de Baleia › Carvoeira (147km)

激坂の繰り返す第3ステージのコース。登りを得意にするダミアンが中盤から逃げに乗りますが、トルクのある集団の動きに吸収されていきます。チームは集団とともに動きつつ、終盤でトマが前方に出て、トップから11秒差の8位を獲得しました。

1 VELOSO Gustavo Cesar W52-FC Porto-Porto Canal 3:48:41
2 DE ALMEIDA Guillaume Rádio Popular Boavista 0:05
3 REYES Aldemar Team Manzana Postobon 0:07
8 LEBAS Thomas Bridgestone Anchor Cycling Team 0:11
33 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 1:49
72 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 16:32
84 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 16:32
90 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:13
91 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:13
92 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 17:32

前半の締めくくりとして確かに力を出し切ったチーム員、中でもトマの活躍が目立ったレースとなりました。このレースに出場したチームは引き続き、ポルトガルで練習。ただ井上が帰国し、替わりに今回は未参加だった椿大志がチームに合流。次のレースである7月末のツール・ド・グアドループに臨みます。


【総合成績】

GP Internacional Torres Vedras - Trofeu Joaquim Agostinho (2.2)
1 NOCENTINI Rinaldo Sporting Clube de Portugal/Tavira 13:00:18
2 BROCO Hernani LA Aluminios - Antarte 0:24
3 ALARCON Raul W52-FC Porto-Porto Canal 0:26
11 LEBAS Thomas トマ・ルバ Bridgestone Anchor Cycling Team 2:05
35 NISHIZONO Ryota 西薗良太 Bridgestone Anchor Cycling Team 15:26
68 HATSUYAMA Sho 初山翔 Bridgestone Anchor Cycling Team 30:54
71 MONIER Damien ダミアン・モニエ Bridgestone Anchor Cycling Team 33:07
73 SUZUKI Ryu 鈴木龍 Bridgestone Anchor Cycling Team 34:59
80 UCHIMA Kohei 内間康平 Bridgestone Anchor Cycling Team 39:37
91 INOUE Kazuo 井上和郎 Bridgestone Anchor Cycling Team 53:04

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16/07/07

【MTB2016世界選手権】平野星矢が出場、沢田時は練習中に怪我

- - MTBでのオリンピックイヤーは、世界選手権が前倒しで行われることが多いです。今年もその例に漏れず、8月のリオ五輪を前に、MTB世界選手権がチェコ・ノヴェームニェスト(Nové Město)にて行われました。

ブリヂストン アンカー MTBチーム監督、小林からレポートが届きました。


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- 2016マウンテンバイク世界選手権チェコ大会が6月28日〜7月3日に開催された。アンカーからはエリートに平野星矢選手、U23に沢田時選手が日本代表として参加した。



ーー2016全日本選手権、XCO参加選手


ここノヴェームニュストは、ワールドカップでよく知られた会場。地元の英雄ヤロスラフ・クルハビー選手(チェコ)の顔が世界選手権のバナー、ポスターの全面を飾る。冬季はクロスカントリースキーで有名なこの場所も、夏季は長野と北海道に似る静かな田舎街。



しかし、やはり世界選手権。会場を埋め尽くす観客数は日本のどのレースでも比較にならない。全てのコース脇に応援の姿がある。 頬にチェコの国旗を書いてラッパを吹く親子。巨体なカウベルと国旗。刃先のないチェーンソーを山の中で煽るエンジン音男。1m近くある帽子。水着の女性。トランペットに太鼓。 何もかもが興奮したような雰囲気は選手のモチベーションを引き上げる。



アンカーチームはワールドカップやUCI レースを転戦し、海外は慣れているが、世界選手権の独特な空気はやはり違う。意識しなくとも気持ちは高揚し、走りに熱が入る。 そんな中、飯山での合宿からチェコまでのトレーニングプロセスを順調にこなしてきた沢田選手は、過去最高と自ら語るほど絶好調な状態で公式練習日を迎えた。



ーー平野星矢選手(左)、沢田時選手(右)


しかし、ここで不幸な事故が起きてしまう。ジャンプセクションでセカンドヒルにバイクをヒットさせて激しく転倒。結果、肩と肘を骨折してしまいDNSで緊急帰国となった。

一方、平野選手は日に日に体調が良くなり、経験豊富なベテランらしい仕上がりでインスペクションも安定と攻めのバランスの良い走りでこなしていった。練習では積極的なラインどりを試している姿にどれだけ前に食い込めるかに期待が高まる。



そして迎えたエリート男子決勝。現地時間15時定刻。昨年度チャンピオンのニノ・シューター選手(スイス)を頭にスーパースターが前列を埋めていく。日本人では山本幸平選手が3列目の好位置。平野選手は最後尾に近い後方のグリッドスタート。沢田選手が怪我で帰国した悔しい思いを打ち消すような強い空気感。

号砲一発。世界一のスピードと迫力でファーストラップが進む。平野選手は後方ながら落車なくコースイン。スタートループ+6周回のサバイバルレースが始まった。

先頭パックは地元の割れるような大声援を受けるクルハビー、王者ニノなど有力選手が順当に形成。ジュリアン・アブサロン選手がそれを少々後ろから追いかける展開。 1周回目から13分台とハイスピードでスリリングな走りに観客も沸く。 山本幸平選手(日本)はスタートからの反応に遅れ40〜50番パックで前を追う形に。日本とアジアで無敵な彼をもってしても、先頭パックと1周1分以上のラップ差。この速さでレースがコントロールされた。



平野選手はあっという間に縦長になる集団の中で一人ずつ抜いていく。XR 9が強豪国のメジャーブランドを抜き去る姿は爽快。しかし、そう簡単に先頭パックとの距離が縮む訳ではないことも知っている。非常に落ち着いた良い状態で確実に自分の走りに集中出来ていた。

しかし、ここでも不幸が待っていた。スタートループが終わり、正規ラップ2周回目に入り順調にポジションアップしていた矢先、ハードなロックセクションでシューズがペダルから外れ、それをリカバリーした際にサドルを完全に破損し失ってしまう。



だがDNFの考えはない。テクニカルフィードまでサドルなしで走ることを指示。(シマノプロ・タルシスのシートポストが無事であることを信じ、スペアサドルを準備) フィードに平野選手が飛び込んでくる。同時に平野選手に遅れていた中原選手がパスしていく。

サドル交換を迅速に完了し、リスタートからの猛追が始まった。中原選手ら前を走る選手からラップ20秒を奪い返す強い走りに多くのカメラが向けられた。しかし、ニノとクルハビー、そしてアブサロンの速いラップタイム、80%ルールによりレースから降ろされることになる。残念だがここは世界一を決める場所。勝者と敗者がはっきりする。



結果、優勝はニノ・シューター、平野選手は86位となった。 アンカーは、ジャパンチームに光を入れ、牽引していく責任がある。それを果たせなかった世界選手権チェコ大会。必ずやリベンジしたい。



最後に、日本から本当に沢山の応援を頂いたこと、支援頂いたことに深く感謝致します。 アンカーは今シーズン最大の目標である全日本選手権制覇を目指し、全力を尽くします。 応援を宜しくお願いいたします。

<ブリヂストン アンカー MTBチーム監督 小林輝紀>

 
16/06/28

【2016全日本選手権】アフターアワーズ  6/27(月)内間康平リオ五輪壮行会 -兼- 2冠獲得祝勝会

2016全日本選手権での、ブリヂストン アンカー サイクリングチームの2冠獲得。

この史上最高とも言える成績を残した翌日、埼玉県上尾市にあるブリヂストンサイクル本社にて、内間康平のリオ五輪壮行会が、ちょうど予定されていました。このヒキの強さたるや。

社内から300名ほど、ブリヂストンの自転車を造り広める人々が社員食堂に集まり、チームを祝勝してくれました。

まずは、いまだ興奮冷めやらぬ、昨日のチームの勝利を動画にまとめた感動の全日本選手権レポート。走りに心震えて応援社員が、涙を流しながら速攻で作りました。

改めてのチームの紹介。

勝利者たちに、花束贈呈。

社長からの激励。

「ロードレースは、一人ひとりの戦いだと、よく誤解されます。でもそうじゃありません。多くの人の力が必要なんです。

僕は、自転車に乗るのが好き、それだけでここまで来ました。毎日ひとつひとつやってきたことの積み重ねです。今日やっていることは、きっと後に繋がる。毎日頑張れば、きっとつながるんです。それが、みなさんにも伝わればと思います。

リオ五輪のコースは、とても厳しいです。これまでに走った中で、一番厳しいと思います。残り39日間、ヨーロッパに渡ってレース活動を続けながら、新城選手と2人、『チーム日本』で、メダル獲得を目指します。

これからも、いい自転車をつくってください! 一緒に、勝っていきましょう!」(内間康平)

 
16/06/26

【2016全日本選手権】 6/26(日) 初山翔の優勝、日本最強のチームです。


レース名:第85回全日本自転車競技選手権大会 タイムトライアル競技
日付:2016年6月26日(日)ロードレース2016全日本選手権
開催地: 東京都大島町 伊豆大島
距離:154.7km(11.9km x 13周)

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム参加選手:
井上和郎、内間康平、鈴木龍、椿大志、西薗良太、初山翔

All photo: K. TSUJI


2016年全日本選手権、
ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、
胸を張り、みなさまに勝利のご報告をいたします。



優勝は初山翔、2位には西薗良太。

結果としてはワンツー勝利という単純な言葉に集約されてしまいますが、

この勝利は、ブリヂストン アンカー サイクリングチーム、チーム員すべてが互いを信じ、託し、成し得た結果であることを、まずはお伝えいたします。



スタートは午前8時、序盤から先頭集団が、力の及ばない選手を少しずつ振り落としていきながら、それぞれのチームが集団をコントロールしようとします。

レース中盤、2名の選手が逃げ出し、差を1分30秒ほどまで広げますが、井上和郎、内間康平、椿大志の3名が先頭で積極的に引き、追走集団を掌握します。



ところがその後、内間康平が落車。後ろから別選手にハンドルをかすめられ、転倒してしまいます。

内間によるレポート
https://www.facebook.com/kohei.uchima/posts/1051397304941030?pnref=story.unseen-section

内間を待ったチームでしたが、そこで内間は肘の激しい痛みを覚えてリタイヤを判断します。

ここでプランBが発動します。無線のない状況下チームの心は通じ、とにかく前を捕まえ、初山翔、西薗良太、鈴木龍の3名がゴールに向かう作戦に変更。内間の無念を晴らすかのように集団を揺さぶり初めます。

なお内間の怪我は擦過傷のみ、不幸中の幸いです。



ペースはさらに上がり、脚の緩んだ選手を容赦なく振り落としながら、最後3周で先行していた選手まで1分にまで近づきます。そのタイム差が集団に伝わった瞬間に、で集団の緊張感がふと緩みました。

その瞬間を『計算』していた西薗は、ここですっと前に出て、2016年タイムトライアル全日本を優勝できる地脚を使い、突然にペースを上げます。



2日前に、西薗に次ぎ2位となった佐野淳哉選手(マトリックス パワータグ)が、西薗の逃げを追います。西薗はチャンプの意地か佐野選手の先行を許さず、ペースを挙げ、むしろ後方集団の数をさらに絞り込みます。ここで、西薗を含むゴールを狙う3人を前に上げるため、集団を引き続けた椿は落ちていきました。



ここで再び、井上が気を吐きます。海岸沿い、とても厳しい向かい風の中、再び井上が先頭に戻り、言葉通り力の限り先頭を引いて西薗を休ませ、他チームの脚を削り続けます。今日、初山の勝利を最も引き寄せたのは、井上のこの働きであったのは間違いありません。



最終周回に入り、井上が送り出したゴールを目指す西薗、初山、鈴木の3人は、それぞれ役割が異なっていました。西薗は平地と登りでスピードを上げられ、鈴木は最後のスプリントで勝負でき、初山は西薗の登りについていけ、ゴールスプリントでも勝負ができます。プランBどころか、プランC、D、Eまで対応できる布陣を敷きました。



最終周回の登りを終えた時点で、残り7km、集団は7人まで絞りこまれ、そこにBGTは3人を残しています。ここで木村圭佑選手(シマノレーシング)がアタックしますが、初山はそれを逃さず食らいつきます。これを嫌がった石橋学選手(ニッポ ヴィーニファンティーニ)が追いつこうと踏みますが、それに西薗が確かに反応します。

前に初山、後ろに鈴木。力を信じるチーム員が前後に備える中で西薗は、平地内の最も厳しい上り坂で、一気に石橋選手を置き去りにします。



「海岸線沿いに出れば、オレのものだ」

と、のちにうそぶくその海岸線を誰よりも速く走る西薗は、初山をゴールに送り込むべく、後続を引きちぎり前を行く初山まで追いつきます。


今日は初山を確実に勝たせるという意志を固めた西薗、ゴール前の登りに差し掛かるところで、初山を引き前に出ます。

その西薗の走りに確かに乗った初山は、自分の役目を受け取ります。



ゴール前300m、木村選手が最後の力を振り絞り、2人を相手にアタックを仕掛けます。

初山が対抗、力の差を見せつけ初山は前に、踏み続けた西薗もそのまま初山に続きます。

ゴール前100m、初山は勝利を確信。西薗は早々と両手を上げ、チームの勝利を祝います。



ゴールラインで吠えた初山。その後ろで同じく手を上げた西薗。ゴールスプリントに備えつづけた鈴木。体力の限界まで引きつづけた椿。集団を圧倒的なまでに掌握し、仲間につなげた井上。そしてレース途中で離脱しながらも、勝利への意志を確実にチームに託した内間。



今回の全日本選手権は、BGTすべてのチーム員が、心を同じくし、自分のするべきことを行い、勝ち取ったと、自信を持ち誇ります。

今日、私達のチーム以上に、勝利に対し貪欲に、そしてセオリー通りに動いたチームはないでしょう。そしてチームを応援いただいたみなさまにも、チーム勝利のため、存分に働いていただきました。



ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、2016年全日本選手権という大舞台で、完全に勝利いたしました。

全日本チャンピオンの称号は、ブリヂストン アンカー サイクリングチームにとっては、12年ぶりです。臥薪嘗胆を越え、2冠という最高の成績を手にしました。



チームを常に支えていただきましたファンのみなさま、サプライヤーのみなさま、チームスタッフ、そしてなにより、勝利をもたらしてくれた選手たち。すべての方々にブリヂストン アンカー サイクリングチームは心より感謝いたします。この2冠は、みなさまの勝利です。本当にありがとうございました。



これからも、日本最強のチーム、ブリヂストン アンカー サイクリングチームは、みなさまの心を震わせ、感動を届けるため、力の限り走り続けてまいります。

みなさまの強いご声援のほど、よろしくお願いいたします。



【リザルト】2016年 全日本選手権

1 初山翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)4:14:57
2 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:00
3 木村圭佑(シマノレーシング)+0:02

6 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:43
32 井上和郎(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+4:48
DNF 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)
DNF 内間康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)

 
16/06/24

【2016 全日本選手権】6/24(金)西薗良太、全日本TTチャンピオンに!


レース名:第85回全日本自転車競技選手権大会 タイムトライアル競技
日付:2016年6月24日(金)タイムトライアル2016全日本選手権
開催地: 東京都大島町 伊豆大島
距離:33.6km(11.2km x 3周)

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム(BGT)参加選手:
 タイムトライアル:椿大志、西薗良太



2016年全日本タイムトライアル選手権に、西薗良太が優勝し、椿大志は6位に入りました。

西薗は2012年にもタイムトライアルの全日本タイトルを手にしていますが、今度はブリヂストン アンカー サイクリングチームとして、アンカーのTTマシン《RT9》と共に、再び日本一の称号を手にしました。



西薗の出走前に、椿が出走します。

本人はその日の走りを「パワー系のコースに、完全にねじ伏せられた形です。全くいい所を見せられませんでした。申し訳ありません」と、悔しそうに評価していましたが、


それでも椿は6位入賞、決して悪い結果ではありません。


そして西薗の出走です。


昨日の天候予想は幸運な方向に外れて、雨は振らずに曇り、荒れるかと思われた風も全くおとなしい。時の運ではなく、純粋にライダーの地力と走りの戦略が試される全日本選手権となりました。

2016全日本TTチャンプ、西薗に、レースの勝利を振り返ってもらいます。



「家で3回ぐらい、ウォームアップの練習をしたんですよ。レース直前のコンディションを整える。ただひとつ失敗があって、タオルを余分に持って行かなかったこと。

アップの練習の時は、前に扇風機を置いていたんですが、そういえば、今日はなかった。なので持って行った薄手の手ぬぐいでは全然たりなくて、汗がボトボト垂れちゃって」



「半周を走って、自分のタイムを聞いたら、予想以上に速かったんですね。あれ、これは早過ぎるぞ、落ち着け落ち着け、って唱えながら、それでも余裕なく漕いでいました」



「今日のポイントは登りだぞと。下りはとにかくエアロポジションでタイムを稼ぐように気をつけて、漕ぐべきところでは落ち着いて踏んで。

登りであんまりギアを変えずに、ケイデンスをそのまま、で、辛くなったらギア1枚落とすぐらい気持ちで、速度を維持するっていう方針で進めました」



「途中、無線からスタッフの応援の声が聞こえてくるんですよ。『西薗、踏め踏め〜!』って。

それを聞いてるとコッチも興奮するんですが、それが踏むべき場所でないところで聞こえてきて、つい踏みそうになって、イヤイヤ、ここで踏んじゃいけないいけないって自分に言い聞かせながら」



「後半、淳哉さん(佐野淳哉選手=マトリックス パワータグ)がタイムを上げてきたのを聞いたんですが、タイム差がそれなりにあるのは聞いていたんで。リスクを取り過ぎないように、登りでパワーを落とさないように、って走りました」



「他の選手を気にしながらも、ペースを極端に落とさないように注意して、、最後の登りだけ踏み切って、あとはペースを落とさないようにジトジト走ったって感じです。パワーメーターの画面の上にはテープを貼っていました。結局自分の体と対話しきって、その反応をコントロールしながら、走り切りました」



「去年の3位は、本当に悔しかったですね。準備期間が少なかったんですよ。でも今回は準備期間とその量をたっぷりととれたので。アップダウンのあるコースでのTTの練習もずいぶんしましたしね」



「ボク、3月に娘が生まれたんですね。それで妻が里帰り出産したんですが、ボクも妻の実家についていったんです。

 そこで娘の出産を見守りつつ、練習のサポートもしてもらって、妻の両親にもお世話になりましたし、妻にも、チームにも。機材もすごい中山さんにワガママ言いましたしね。

 本当に、みんなの協力を積み重ねた勝利だと思っています」


(西薗の奥さんお手製の応援バナーと、それを伊豆大島に持ってきてくれた応援団と)


「帰ったらね、チーム、特に初山(翔)に怒られるんですよ。『右のソックスが、クシュクシュしてた』って。

せっかく優勝したしカッコ良かったのに、ぜんぶ台無しだよ、って。そのクシュクシュの空気抵抗がなかったら、シューズカバーなんかなくたって、あと10秒速く走れたのに、って(笑)」



【リザルト】2016 タイムトライアル全日本選手権

1 西薗良太(ブリヂストン アンカー サイクリング チーム)42:57.29
2 佐野淳哉(マトリックス パワータグ)+0:26
3 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+0:51
6 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+2:04


 
16/06/24

【2016 全日本選手権】6/23(木)大雨と大風と調整の一日

レース名:第85回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース


6月23日(木)。会場の伊豆大島入り直後、午前8時。外は大荒れ。大雨が降ったり大風が吹いたり、乗ると消耗しそうなコンディションです。



移動/調整日の午前中、チームはそれぞれ仮眠したり、荷解きしたり、ボンヤリしたりしています。



荷物の中から、ダミアンが『毒』と呼ぶ、こんなのを発見。



それでも明日はタイムトライアル決勝当日。出場する西薗良太と椿大志は、なんとなくそわそわしてもいます。今日のお昼というか腹ごなしの食事は、持ってきた炊飯器で炊いたあつあつご飯と、なんとなくのレトルトでホームパーティ系。自炊もレースのうちです。


その合間にバイクを準備し、



ようやく雨がおさまり風も落ち着いた午後から、それぞれ練習に出かけます。

タイムトライアル出場の2名は、コースの下見と最終調整を。



(椿大志)


(西薗良太)


ロードレース組は、軽いコース下見の後、50kmほどの伊豆大島一周ライドを行い、フェリー移動で固まったカラダをほぐします。



(左:鈴木龍、右:内間康平)


その合間に中山メカニックは、タイムトライアルのバイクチェックを行います。サドル位置とハンドル位置、それからパッドの高さ。これらポジショニングには制限があり、これを超えていないことを確認して、今日の大まかな作業は終わります。



明日はタイムトライアル決勝。午後1時22分が椿のスタート、西薗は午後2時38分のスタートです。天候は、このまま不安定な状態が続くようです。明日のタイムトライアルのコースは、基本海沿いのストレートな、1周=11.2kmコースを3周走ります。


明日も乱れ吹くだろう海風を、BGTライダー2人は、味方につけられるでしょうか。

 
16/06/24

【2016 全日本選手権】6/22 伊豆大島に大移動


レース名:第85回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
日付:
  2016年6月24日(金)タイムトライアル2016全日本選手権
  2016年6月26日(日)ロードレース2016全日本選手権
開催地: 東京都大島町 伊豆大島

ブリヂストン アンカー サイクリングチーム(BGT)参加選手:
 ロード:井上和郎、内間康平、鈴木龍、椿大志、初山翔、西薗良太
 タイムトライアル:椿大志、西薗良太



(内間康平)


2016年ロード全日本選手権の開催です。6月24日(金)にはタイムトライアル競技、26日(日)にはロードレース競技の全日本選手権が行われます。



会場となるのは東京都、伊豆大島。来たる2020年東京五輪にあやかっての東京都全日本開催なのでは、というまことしやかな噂(ウワサです)。この島で走る車は品川ナンバーですが、東京・竹芝桟橋からのフェリーには、車は載せられないのです。



ということで、レース機材一式をまとめ、チームカーなく手持ちでのフェリー大移動となりました。これは他のチームも同様。現地ではレンタカーを借り、戦うという、海外遠征とほぼ同じ条件でのレースとなります。実際、アジアツアーを回る時と同じ装備です。



(井上和郎)


20時集合、21時積み込み、22時出航、24時消灯。



5時45分着岸、6時に豪雨。

船から降りるたった一つの出口から、すべてのチームが自転車と機材をびしょ濡れになりながら降ろします。7時に宿に到着。今回の宿はブリヂストン アンカー サイクリングチーム、BGTのみの貸し切りなので、気持ち的には大変気楽です。



全日本選手権優勝、ナショナルチャンピオンの称号は、ロードレースで身を立てんと思うものなら、誰もが手に入れたいタイトルです。一日の走りで勝負が決まるワンデーレースは、日々続くステージレースとは異なり「明日がんばろう」ができません。

それだけに、選手たちの緊張は、日々高まります。



左から:中山メカニック、水谷監督、安見マッサー、内間康平、井上和郎、西薗良太、椿大志、鈴木龍、初山翔

 
16/06/20

【ツール・ド・熊野2016】04 第3(最終)ステージ:トマが総合3位獲得

レース名:ツール・ド・熊野 第3(最終)ステージ
UCIカテゴリー:2.2
日時:2016年6月19日(日)
開催地:熊野山岳コース
距離:100.0km (10km x 10周)


最終日となったツール・ド・熊野。BGTチーム員それぞれがステージ優勝を狙うのはもちろんのこと、総合順位5位となっているトマのリザルトもケアすること。これがレース前の大まかな戦略となりました。

ここまでベストではないコンディションが続いていたダミアン・モニエ。最終日になり調子を取り戻し、スタート後ほどなくして1人アタック、集団から逃げ出します。機関車ダミアンに2名の選手が慌てて付き、さらには後ろの集団からも2名がブリッジを成功させ先頭に登ってきました。この5名が2分ほどの差をつけ、後続集団の様子を伺います。



他チームの優勝争いに向けた動きで集団内は、ダミアンたちを捕まえ、カウンターアタックをかけるべく、騒がしく小競り合いを繰り返します。


BGTはダミアンたちが捕まらないよう、その動きをさばいていきますが、レース後半にむけ空の色は灰色となり、雨が降り出します。

それは雨以上の豪雨となりました。


この豪雨に準備していたもの、雨が得意なものはここぞと速度を上げ、集団はばらけます。ダミアンたち先頭は、この天候の気まぐれの隙を突かれ後続に追いつかれます。


ここでアクシデントが起こります。総合2位だった選手が川のように水が流れる路面に落車、さらに先頭はゴタゴタとします。

これに乗じてステージ優勝狙いのパックが飛び出します。これに内間康平、トマ・ルバが加わります。残念ながら優勝は逃しましたが、トマは総合順位3位を獲得。優勝は、ダミアンと逃げていた大久保陣選手(宇都宮ブリッツェン)が勝ち取りました。



「今回は、勝つ力があっても歯車が噛み合わない、そんな悔しい思いをしました」

と水谷監督はレース全体を振り返ります。

「内間は確かなところで決められるという、彼らしい走りでチーム全体のムードを高めてくれたのですが、他の選手が思い切った走りを見せるタイミングをつかみきれなかった点が、悔やまれます」 と述べています。

総合ではトマ・ルバは3位に、そしてチーム総合成績でも3位となりましたが、区間優勝を取れず悔しさが残ったというBGTの選手たち。次週には、最も大切なワンデーレース、全日本選手権が、伊豆大島で待ち受けます。


【リザルト】ツール・ド・熊野 第3ステージ

1 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)2:32:29
2 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+0:00
3 木村圭佑(シマノレーシングチーム)+0:02

5 トマ・ルバ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:19
6 内間康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:19
12 ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:19
17 初山翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:29
24 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+1:20
25 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+1:20

GC(総合成績) 総合距離324.1km

1 オスカル・プジョル(チーム右京)7:58:13
2 ベンジャミン・プラデス(チーム右京)+0:31
3 トマ・ルバ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+0:35

8 内間康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+1:07
15 初山翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+4:56
16 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+5:40
19 椿大志(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+6:21
29 ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+12:17

チーム総合順位
1 キナンサイクリングチーム
2 チーム右京
3 ブリヂストン アンカー サイクリングチーム