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16/05/16

【横浜トライアスロン2016】ゴードン・ベンソン選手、バイクパートでの圧倒的な走り

大会名:ITU世界トライアスロンシリーズ 横浜大会2016
日付:2016年5月14日(土)
開催地:日本/神奈川県横浜市
距離:スイム1.5km、バイク40km、ラン10km



2016年の横浜トライアスロンには、3位を獲得した上田藍選手ともうひとり、ブリヂストン アンカーがサポートする男子トライアスリートが出場していました。

イギリスのゴードン・ベンソン選手。2016年からアンカー(ロゴ表記は海外向けブリヂストン)のバイクに乗る22才、アンダー23の選手です。



これまで、2014年のアンダー23のヨーロッパチャンピオン、同年のアンダー23では世界選3位を獲得するなど、ジュニア(ユース)時代から着実に成績を重ねてきています。



両親がともに警察官、スポーツ競技への理解と参加に積極的な環境の中に育ちました。子供の頃から競泳、クロスカントリーランニングとの競技を続けながら、「どちらか一つを辞めなければトップにはなれないな」と、悩んでいました。

そこに地元のアスリート育成アカデミーから「トライアスロンをしてみないか」と誘いがあります。
「これなら、好きだった自転車と一緒に、全部できる!」と本格的にトライアスロンを始めたのが15歳の時。

その後は着実に頭角を現し、「今最も期待されるジュニア・トライアスリート」に2年連続選ばれ、アンダー23の年令になってからも、着実に先のような成績を残しています。

「一番下から、ひとつずつ階段を登ってきているんですね」とは本人の弁。



今日の横浜トライアスロンは、イギリストライアスロンチーム員としての参加です。しかも、この大会は、イギリスのリオ五輪代表の選考大会でもありました。

そんなゴードンは、最初から思い切り飛ばします。スイムを2位でフィニッシュした後に、そしてアンカーのバイクを駆りバイクパートに挑みます。



そしてここで、ゴードンは目覚ましい活躍を見せます。とにかく積極的に先頭を引き、全体のペースを引き上げて行きます。全9周回のバイクパート、そのほとんどで先頭を引き、風を1人で受けています。



しかしながらそのパワーもランまでは持たず、バイクを終えた時点でゴードンはめっきり順位を落とします。

ゆったり走り、顔つきもリラックスし、結果は50位でゴール。バイクパートでは観客をわかせたゴードンだったのに、一体どういうことだったのでしょう?



「実は、今日はスイムとバイクにだけ集中していたんです」とゴードン。

「リオ五輪の代表選考会でもあったこの大会ですが、すでに代表選手に内定している、ロンドンでのメダリスト、アリスター・ブラウニー(金)とジョナサン・ブラウニー(銅)をサポートするため、選考に求められていたのは、スイムとバイクの実力です。

ですから、今日はランは全く大切じゃなかった。歩いても良かったぐらいなんです」

スイムを2位フィニッシュ、そしてバイクでは積極的に先頭を引ききったゴードン。横浜の観客だけでなく、イギリスの連盟にも、スイムとバイクの実力を大きくアピールできたことでしょう。



「今回リオ五輪に出場したとしても、ブラウンリー兄弟のサポートに回ることになると思います。

でも、リオが終わればまたランも充実させて、こんどは自分が勝利を狙えるようになる。そして、スポーツの頂点であるとボクが信じる五輪、次の東京では、自分がメダルに向けて全開で挑戦できる、そんな状況が待っているはず。

ですから、今年の『犠牲』は、将来のボクにつながるステップなんです」



とゴードンは、明快な言葉遣いで語りました。これまで、一歩一歩着実に、トップへの道を歩んできたゴードン。リオ五輪代表に選ばれ、出場したのであればまた、ここ横浜でのようなバイク・ライディングで、テレビの前の観客を大騒ぎさせることでしょう。


そしてそれもまたゴードンの、頂点への着実なステップのひとつとなるはずです。

【リザルト】
1 マリオ・モーラ(スペイン)1:46:27
2 クリサント・グラハーレス(メキシコ)1:46:42
3 クリスティアン・ブルンメンフェルト(ノルウェー)1:46:45
50 ゴードン・ベンソン(イギリス)1:53:58