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16/12/12

【CX 2016全日本選手権】シクロクロス全日本を沢田、自信に満ちた勝利で飾る

レース名:2016全日本シクロクロス選手権大会
開催日:12月11日
開催地:栃木県宇都宮市ろまんちっく村内特設コース
コース長:24.23km

photos: Kei TSUJI & Team Camera


6月に出場したMTBの世界選手権、練習中に骨折を喫し、戦線から離脱したブリヂストン アンカー サイクリングチーム、シクロクロスライダーの沢田時。その治癒・リハビリ期間中に体重を落とし、自身の限界を極限まで追い込んだ練習を重ねて9月にレースに復帰しました。

復帰後に走った12戦のうち、10戦を優勝、2戦は2位という劇的な成績を残した沢田。現在のオフロードシーンで、誰よりも強くなったという自信と実績をもとに、初のエリートクラスでの参戦となった、シクロクロス2016全日本選手権。

その、初のエリートクラス全日本選手権を、沢田は見事に、優勝で飾りました。



2016全日本選手権の舞台となったのは、栃木県、宇都宮市。現在自転車の街として大きく盛り上がりを魅せる宇都宮での開催ともあり、観客の数は、沢田曰く「ボクがこれまで走った国内シクロクロス大会の中では、一番多くのお客さんに応援してもらえました」というほど多く、シクロクロスという競技の、今後の盛り上がりを予感させるような、日本一を決めるレースとなりました。



レース前には、ロードチームから、今年ロード全日本チャンピオン初山翔(左)と、井上和郎(中)が応援に駆けつけました。また、シクロクロスの経験のある鈴木龍(右)も参戦、最後尾66番スタートから、16位まで上げ続けるという、目覚ましい走りを見せてくれました。



レースは、1周目の混戦から、様子を見ながら先頭パックに位置していた沢田が、2周めを前に先頭に飛び出すところから始まり、そして沢田がそのままトップを走り続けることで、2016年シクロクロス全日本選手権のレースは、終わりました。



「今日はとにかく先頭にいれば有利なので、自分がミスなく、後ろがミスをしたら踏んで差を広げる、ということを考えていました」

のちにそう振り返る沢田が、レースを本格的に決めたのは、全8周のレース中、2周めのことでした。好天候が続き、乾ききった芝生メインのコースではありましたが、氷点下ともなった朝に降りた霜が溶け、一部の路面を乗車不可能なほどに滑りやすいものとしました。



その最も難しいセクション、片側が落ち込んだ「キャンバー」のコーナーで、2周目の沢田は、CX6から降りることなく走りきります。

「結果的にそこを降りずに走れたのは、その1周だけだったんですが、そこで後方と差がついて、それがレースを決めたんだと思います」



スタート前から、「すごく楽しみにしていた、勝てるとも思っていた」という沢田ですが、その前日の晩には、これまでになく緊張したと言います。

「そこで小林監督に『失うものはないもない、エリートクラスも一年目だ。ただ愉しめばいいだけだよ』って言ってもらって。そのとおりだなと思って、そのとおりになりました(笑)」



これで13戦、11勝。2週間前の野辺山での2位が悔やまれますか?

「いえ、野辺山で、2日続けて2位になったというのが、自分的には一番良かったですね。悔いのない負け方だったというか、もちろん悔しかったんですが、いいレースができた、ということで自分にも『良いスイッチ』が入って、それが今日の結果に繋がったのかなと思っています」



これで、今、自分が日本で一番強いというのを、本当に証明できました。

「レースで勝つのはもちろんなんですが、レースを勝つための以上の練習を積めていると自信を持っています。だったら、負けるはずがない。レースで結果を出せていて、本当にハードな練習を積み重ねている。だから、負ける気がしない」



U23(アンダー23)クラスでの優勝から、初のエリートクラス優勝へと、着実なステップを踏んでいます。

「これから、全日本チャンピオンになったことでの、嬉しいことが、さまざまやってくると思います。その時に初めて、この勝利を実感として感じられるんでしょうね。とにかく今日は、いいレースが出来たことに、満足しています」



ブリヂストン アンカー サイクリングチームは2016年、3つの全日本タイトルを獲得しました。


ロードチャンピオン初山と、シクロクロスチャンピオン沢田。photo: Team Camera

【リザルト】2016全日本シクロクロス選手権

1 沢田時(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)1:02:22
2 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)+0:34
3 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)+0:40
16 鈴木龍(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+5:45